~第七十七話~
休日が終わって、平日になり、俺は……いつもと同じ時刻に、起きる事が出来た。
ま、せっかく、起きたんだし、遅刻するのもなんなので、顔を洗う事に決めて、部屋を出て、洗面所に向かう。
洗面所に向かうと、髪をドライヤーで乾かしている、俺の母親の美鶴母さんがいた。
「もしかして……朝風呂だったの?」
俺がそう聞くと
「あ、おはよう、真琴、朝早くに目が覚めちゃったからね? だからお風呂に入ってたのよ、あ、顔を洗うの?」
「うん」
「じゃあ、もう私は乾かしたし、朝食を出すわね?」
そう言って、ドライヤーの電源を切ってから、美鶴母さんは、洗面所から移動した。
俺は、とりあえず顔を洗ってから、鏡で寝癖をチェックし、それを整えてから、リビングの方に行くと
「あ、お姉ちゃん、おはよ~」
そう言って来たのは、朝食を既に取っている妹の亜季の姿が見えた。
「おはよう、亜季」
そう言ってから、椅子に座り、美鶴母さんが、用意してくれた朝食を見てみる。
朝食は、目玉焼きに納豆、味噌汁に冷奴で、思いっきり、朝食セット? みたいな感じだった。
まあ、嫌いじゃあなかったので、あっという間に食べ終わり、自分の部屋に戻ってから、山野辺高校の制服に着替える。
着替え終わった後、鞄の中身を確認してから、部屋を出ると
「あ、お姉ちゃん、もう着替えたの? はや~い、私も着替えるから、ちょっと待ってて?」
そう言っていたけど、別に待つ理由なんかなかったので
「先に行ってるよ、後からついてくればいいよ?」
俺が言うと
「……うん、解った、お姉ちゃんがそう言うなら」
納得してくれたみたいだった。
妹の亜季にそう言った後、外に出る事にした。
外に出て、通学路を歩いていると
「まこ~」
後ろから抱きつかれた感触があったので、振り向くと
「み、美咲?」
「はい、来ちゃいました……」
そう言ったのは、俺にどうも好意以上な感じを持っている、汐崎美咲だった。
なんでこの子、こうナチュラルにくっついてくるんだ?
そう思ったので
「美咲、ちょっと離れてくれない?」
俺がそう言うと
「嫌です、だって私……まこと違うクラスになっちゃいましたし……会える時間が少ないですから、だから、このまま行きましょう?」
手を繋ぐならまだしも、腕を組んできて、恋人繋ぎ? みたいな感じで、くっついてきた。
「さ、行きましょう? まこ?」
しかも上目遣いで言ってきて、使い方間違ってると思うんだけどな……と思いながら
結局、離してくれそうになかったので、そのまま登校する羽目になってしまった。
数十分後、通っている高校、山野辺高校に辿り着く。
美咲とは、クラスが違うので、やっと離れてくれた。
とりあえず、自分のクラスに行き、自分の席に着いて、鞄の中身を入れていると
「おっはよ~まこ」
そう言ってきたのは、同じクラスで友達の、栗谷美鈴だった。
「おはよう、美鈴」
「まこ、さっきの何なの?」
「さっきのって……もしかして、見てた?」
「ばっちりとね、あ~あ、私も腕組んでみたかったかなあ」
何言ってるんだ? こいつは……
「何言ってるの……美鈴」
「だってぇ~ま、私はまこと一緒のクラスだし? 会える時間は、長いもんね~」
「……美鈴、そろそろチャイム鳴るから、自分の席についたら?」
「あ、ほんとだ、じゃ、まこ、またね~」
そう言って、美鈴が自分の席に着き、そして、チャイムが鳴って、担任の朝崎翠先生が入ってきて、こう言って来た。
「みんな、おはよう……あ~今日からまた授業かあ……かったるいな……で、プリントを用意したから、今日はもうそれでいいだろ~ぶっちゃけて言うと、ネトゲやりすぎて、マジ眠いな……じゃ、委員長、後よろしく」
おい、凄い投げやりなんだが……これでいいのかよ?
翠先生がそんな事を言って、クラス委員長にプリントを渡した後、本当に寝てしまった。
しかも寝言で「フハハハ、私に勝てると思っているのか!」とか言っている。
うん、よくこれでクビにならないな、この人?
とりあえず俺は、配られたプリントをやっとくかな……と思う事にしたのであった。




