表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の非日常な日々  作者: 零堵
~二年目~
76/83

~第七十六話~

学校がなく、休日の日

俺は、行く所があった。

とまあ、行くと決まっているのは、もちろんバイト先の事なのである。

朝起きて、身支度を整えてから、家を出て、電車に乗り、目的地、秋葉の街へと降りる。

降りてから、数分街の中を歩いて、勤め先の喫茶店、ラブ喫茶「アイライク」に辿り着いた。

店の中に入り、店長の東雲紫しののめゆかりさんに

「おはようございます」

と拝察すると、紫さんが

「あ、まこさん、おはようございます、今日もよろしくお願いしますね?」

と笑顔で言ってきたので

「はい、じゃあ着替えてきます」

と言って、従業員の控室に入って、着替える事にした

このラブ喫茶「アイライク」は、基本コスチュームはメイド服なのだが、俺に関しては、メイド服ではなく、どっちかと言うとウエイターの格好をする事になっているので、それに着替える事にした。

数分後、着替えが終わり、鏡で身だしなみを整えていると、控室にやって来たのは

「あ、まこ、おっは~」

同じクラスでバイト仲間の栗谷美鈴くりやみれいだった。

「おはよう」

「まこ、早いねえ~うんうん、その格好似合ってるなあ~」

「なんか、美鈴、ご機嫌だね? 何かあった?」

「まあ、ちょっとね? 詳細は休憩時間にでも教えるよ~」

「そう、じゃあ、先にホールに出てるから」

そう言って、俺は控室を出て、ホールに行き、接客をする事にした。

店内を見渡してみると、今日は男性客が多く、女性客が少なかった。

その中でよく声をかけられているのは、バイト仲間のさ~なこと、桐谷佐奈きりやさなさんが、よく男性客に呼ばれていて、しかもよく聞いてみると「この後、暇?」とか「ケー番、教えてくれない?」とか聞こえてきた。

これって、ナンパ目的か? と思い、止めた方がいいかな? と思って、佐奈さんの顔を見てみると、なんか、困っている風に見えたので、助ける事にしようと思い、佐奈さんに声をかけてる男どもに一言注意する事にした。

「お客様、ナンパ目的なら、お帰り下さい」

と、睨みながら言うと、男どもが「う、す、すいません~」と謝って、佐奈さんに話しかけるのをやめたようだった。

「あ、あのまこさん……ありがとうございます……」

佐奈さんが、お礼を言ってきたので、俺は

「いいよ、困ってた風だったから、あ、もしかして邪魔しない方がよかったかな?」

「いいえ! とんでもないです!とても助かりました!」

「そう、ならよかった」

「……やっぱりいいかも……」

「何か?」

「い、いいえ、じゃ、じゃあ仕事に戻ります」

なんかどもりながら、仕事に戻って行ったけど、何だったんだろう……?

 ま、気にしない事にして、俺も仕事に戻る事にした。

結局……俺を呼んだのは、女性客ばかりで、俺が席にやって来ると、喜んでいる感じがした。

なんで俺……一応女性なのに、女にもてるんだ?

まあ……考えるのも馬鹿らしいし、とりあえず考えるはやめにするか……

そう思っていると、店長の紫さんが

「まこさん、休憩入っていいですよ?」

と言ってきたので

「あ、はい、じゃあ休憩に入ります」

と言って、控室に行き、休憩する事にした。

控室に入ると、先にいたのは、美鈴だった。

「あ、まこも休憩だね?」

「まあね、所で……さっき、ご機嫌だった訳は?」

「ふっふっふ、実はね? 懸賞に応募して当たったの~、二泊三日の旅行券をね~」

「あ、そうなんだ? 旅行券……それは、おめでとう」

「うん、でさ~ちょっと困った事になってさ?」

「困った事?」

「カップル限定チケットなんだよぅ~私、彼氏といないしさ~、でもせっかく当たったしね~」

「そう……じゃあ、弟と一緒に行けば? 確か、弟いるんでしょ?」

「嫌、弟となんか行きたくないって、も~まこ、何言ってるの?」

「いや、それが妥当なんじゃないかと……」

「だからさ?まこ」

何でこっちを見ているのかな? 美鈴

「私と一緒に行こう?」

「いやいや、無理でしょ? カップル限定でしょ?」

「大丈夫、まこなら男装似合うって! ね、おねが~い」

「そう言われても……それにもし行けたとして、学校があるでしょ? どうするの?」

「次の連休が、丁度三連休じゃない、それで行こうよ? ね? まこ、いいでしょ? 本当に頼むからさ~」

「……ちょっと、考えさせて」

「解った、じゃあ決まったら、教えてね? じゃあ、私、仕事に戻るね?」

そう言って、美鈴は、ホールに戻って行った。

一人残されて、ちょっと考えてみる。

二泊三日の旅行ね……行ってみたい気もするけど、どうしたもんかな……ま、家族にもちょっと言ってみるかな?

そう思う事に決めて、休憩時間が終わったので、再びホールに戻る事にした。

ホールに戻ると、お客さんが増えていたので、結構忙しくなってしまった。

相変わらずと言うか……俺を呼ぶ客は、女性ばかりで、男性客が、俺を呼ぶ事は無く、男性客は美鈴が担当したりしていて、俺の担当は、女性客ばっかりだった。

まあ……ウエイター服を着てるせいかも知れないが……俺に声をかけてくる客の大半が、女性客だった。

しかも俺が「ご注文は?」と声をかけると顔を赤らめながら、「こ、これお願いします……」と言ってくる子もいたり、「私と付き合って下さい」と真面目にそう言って来た、女子もいたりする。

おい、性別同じなんだがそれはいいのか? と疑問に思いながら、そう言った人物にはやんわりと「ごめんなさい、でもお店に来てくれてうれしいですよ?」と言う事にした。

そんな感じに接客が続き、時間が過ぎて、夕方になった。

夕方の時間は、女性客がほとんどいなく、男性客が多く店内にいた。

その中で一番客に呼ばれているのは、東雲玲しののめあきらで、男性客が「あきらちゃ~ん」とか猫なで声で呼んでいる。

玲を見てみると、一瞬ため息をついたような顔をした後、笑顔で「は~い」と言って、その呼ばれた所にむかっていた。

うん、まあ……頑張れとしか、言いようがないかもな……

そう思いながら仕事をしていると、店長の紫さんが

「まこさん、もう上がっていいわよ?」

と言ってきたので

「あ、はい、じゃあお先に失礼します」

と言って、控え室に向かい、着ている服を脱いで、私服に着替える事にした

着替え終わったあと、ホールに出てみると

「あ、まこ? もしかして……帰る所?」

そう言って来たのは、同じクラスで親友の栗谷美鈴くりやみれいだった。

「うん、まあそんなとこ」

「あ~あ、一緒に帰りたかったのに……まだ仕事あるしなあ~」

「何か……残念そう?」

「まあね……でも、もうちょっとで私も終わるし、頑張らないとね? じゃ、まこ? お疲れ様」

「お疲れ様、じゃあ店長、お疲れ様でした」

俺は店長にそう話してから、店を出る事にした。

店に出て、駅の方に向かい、電車に乗る。

電車に乗って、山野辺駅で降りて、真っ直ぐ帰る事にした。

家にたどり着いた頃には、すっかりと夜になっていて、家に戻ると

「お帰り、お姉ちゃん」

と妹の亜季が出迎えてくれて、亜季が

「お姉ちゃん、今日ね? 私が夕食を作ったの、新しい料理だから、味見してくれないかなあ?」

とお願いしてきたので、俺は

「いいよ」

と言って、亜季の作った物を食べてみる。

味に関しては問題はなく、旨いか不味いかで言うと、結構旨かった。

「うん、これ美味しい」

「よかった、実は3回も失敗した後に出来た物なんだ」

「そ、そう……」

それは作りすぎじゃないのか? と疑問に思ったけど、深く考えない事にして、食事が終わった後、お風呂に入り、体を洗ってから寝る事にした。

こうして、俺の休日が終わったのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ