~第七十五話~
二学期も無事に始まり、俺は、目覚ましをセットした時刻に起きて、顔を洗った。
顔を洗った後、身だしなみをチェックして、チェックが終わった後
朝食を取る為、リビングに向かった。
リビングに行くと、もう既に朝食が出来ていて、妹の亜季が
食パンを食べていた。
「あ、お姉ちゃん、おはよ~」
と言って来たので
「おはよう」
俺も椅子に座り、朝食の食パンを食べる。
亜季は、パンにジャムを塗って食べていて、俺はどうしようかな……と思い
バターを塗って、トースターで焼いて食べる事にした。
食べ終わった後、自分の部屋に戻り、山野辺高校の制服に着替える。
着替え終わって、鞄の中身をチェックし、自分の部屋を出ると、外で待っていたのは、亜季で、もう既に準備万端だった。
「お姉ちゃん、いこ?」
と言って来たので、俺は「うん」と言って、一緒に登校する事にした
秋に突入し、風がちょっと寒く感じて、やっぱりもう一枚、上に着た方がいいかな……と、思っていると、亜季が
「お姉ちゃん、今週の休日って予定ない?」
と聞いてくる。
休日ね……予定入れてたっけ? と考えて、バイト以外に、別に何も予定は入れてなかったので
「別にないけど……」
「じゃあ、映画見に行こう? 丁度、休日公開の新作がやるみたいだからさ?」
そう言って来たので、別に断る理由も無かったので
「別にいいよ」
と言うと
「やった、ありがとう、お姉ちゃん」
と、なんか嬉しそうだった。
校舎に着いたので、亜季と別れて、自分のクラスへと向かった。
自分のクラスの中にたどり着き、自分の席に座って、鞄の中身を入れてると
「おはよ~まこ」
と、話しかけてきたのは、親友の栗谷美鈴だった。
「おはよう、美鈴」
「まこ? 休日って暇?」
美鈴が、そう言ってくる
一体何なんだ?
「妹と映画を見に行くぐらいだけど?」
「そう? あ、じゃあ私も一緒に行っていい? 私も見たかった映画あってさ~」
「……自分は問題ないけど、亜季が何て言うかな?って感じ」
「まこから言っといてよ~私、亜季ちゃんと会話する事って、ほとんどないからさ?」
「う~ん……まあ、話してみるよ」
「さんきゅ~」
そう話していると、チャイムが鳴ったので、美鈴は、自分の席に戻って行った。
担任の朝崎翠先生が入ってきて
「皆、おはよう~、今日は普通の授業を始める、まあかったりいが、これも仕事なのでな~、あ~帰ってあの続きをやりたいな……」
とか言いながら、普通の授業が始まった。
授業中、俺は、帰りにでも亜季に話してみるか……と、思っていたのであった。
授業は、何事も無く、普通に終了して、放課後になった。
放課後になったので、帰る準備をして、教室を出る。
教室を出て、外に出て、帰ろうとすると、歩いている亜季を発見したので、話かける事にした。
「亜季」
「あ、お姉ちゃん」
「実はさ……」
「何?」
「朝の言っていた事だけど、もう一人、一緒に行ってもいいかな?」
「え……私と二人っきりじゃないの……?」
「うん、それでもいいかな?」
「…………まあ、お姉ちゃんがそう言うなら……」
「ありがと、亜季」
よし、これで亜季の了解を得たし、あとは休日になるだけだな……と、俺はそう思っていた。
そして、学校が無い、休日の日になった。
休日になったので、俺は、外行きの服装に着替えて、妹と一緒に外に出て
山野辺駅の方に向かった。
「本当は、お姉ちゃんと二人だけがよかったのに……」
妹の亜季がそうぶつぶつ呟いていた。
そんな事を言われてもな……
そう思いながら、山野辺駅のロータリーに辿り着くと
「やっほ~まこ」
そう言って、待っていたのは親友の美鈴だった。
あれ、よく見てみると……美鈴の服装と亜季の服装がなんか似てるというか
思いっきり、かぶっていた。
「あれ? なんか……亜季ちゃんと、お揃いだね?」
「別に貴方に合わせた訳じゃないです!」
「……まこ~なんか、亜季ちゃんが怖いんだけど?」
「そう言われても……ほら、亜季、機嫌損ねないの」
「いいえ、別に機嫌悪くないです」
「そ、そう、じゃあ行こうか」
「はい」
「よっし、しゅっぱ~つ」
なんか、美鈴が無駄に元気だった。
まあ、元気がある事は、いい事だ、うん
とりあえず、映画に行く事は決まっているので、映画館に向かう事にした。
映画館に辿り着き、上映されている映画を見てみると
「安い男と、億万長者の女」
「ファイヤー・ドラニクル」
「正しく嘘を見分ける五つの方法」
と、色々なジャンルの映画が、上映されてるみたいだった。
というか、どの映画もどういった内容の映画なのか、さっぱり解らないんだが……
「とりあえず、どれか見たいのある?」
そう俺が聞くと
「じゃあ、ファイヤー・ドラニクルが見たいかも……」
「私は、正しく嘘を見分ける五つの方法かな? なんか、物凄い気になるんだよね」
二人の意見がばらばらだった。
亜季が、ファイヤー・ドラニクルが見たいと言ってるし、美鈴が、正しく嘘を見分ける五つの方法を見たいと言ってるし……
こういう場合、俺はどっちを選んだらいいんだ?
でも、俺が気になるのは、安い男と、億万長者の女なんだよな……
「自分は、安い男と、億万長者の女が気になるから、こうなったら皆、別々で別れて見る?」
「じゃあ、私はお姉ちゃんがそれがいいと言うなら、お姉ちゃんと一緒がいいです」
「あ、なら私もまこがそれが見たいって言うなら、そっちでOkだよ」
おい、一瞬で決まったんだが、こんなあっさりでいいのか?って感じだが?
「二人とも、それでいい?」
「はい」
「うん、Okだよ」
「じゃあ、決まりだね」
こうして、結局
安い男と億万長者の女を見る事になった。
チケットを買って、座席はどの辺がいいかと三人で相談して、スクリーンが見やすい、真ん中の席を三つ確保する事にした。
ちなみになんでか右に亜季、真ん中自分、左に美鈴が座る順番になっていて
座席に着く。
座席に着いてから、数分後、映画が始まった。
映画の内容は、安月給の主人公が出会ったのは、物凄い金持ちのお嬢様で
そのお嬢様と、修羅場ありコメディありの恋愛ヒューマンドラマって感じだった。
二時間の上映が終わり、外に出て、これからどうしようか? と話し合って
軽めの昼食をとってから、ゲーセンに遊びに行く事にした。
ゲーセンに辿り着き、美鈴が「対戦しよ?」とか言ってきたので、相手をして、亜季も「お姉ちゃん、一緒にこれやろう?」と、クイズゲームを指さして、言ってきたので、Okして、一緒に遊ぶ事にした。
亜季と一緒に遊んでる間「え~なんか、いいなあ~」と、何故か、不服そうに美鈴が言っていたのは、何なんだと思ってしまった。
そんな楽しい時間が過ぎていき、暗くなってきたので、美鈴と別れて、家に戻ると
美鶴母さんが「ええ? 遊びに行って来たの? 私も行きたかったかも~」とか言っていた。
こうして、結構充実した休日を過ごしたのであった。




