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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~二年目~
63/83

~第六十三話~

季節もすっかり夏になり、暑く感じる頃

俺は、行く所があった。

その場所と言うのは、秋葉にある喫茶店、ラブ喫茶「アイライク」である。

俺は、そこでバイトをしているので、バイトに向かったのであった。

家を出て、山野辺駅から、電車に乗り、目的地、秋葉に辿り着く。

降りた途端、物凄い数の人だった。

うん……何でこんなに人が多いんだ? なんか、イベントでもあるのか? と思ったが、バイトに遅刻すると不味いので、俺は、バイト先に向かう事にした。

数十分後、ラブ喫茶、アイライクに辿り着く。

スタッフ専用口から店内に入り、控え室で、制服に着替える事にした。

この店は、メイド服をモチーフにしているのだが、俺のは違っていて、どっちかと言うと、ギャルソンタイプの制服だった。

その制服を着て、鏡で身だしなみをチェックし、控え室を出る。

控え室を出て、店長の東雲紫しののめゆかりさんに、挨拶する事にした。

「おはようございます、紫さん」

「あら、まこさん、おはようございます、じゃあ、今日も宜しくお願いするわね?」

「あ、はい、解りました」

そう言って、俺は、接客する事にした。

基本的に客に呼ばれたら、オーダーを取るといった感じの仕事だったので

ぶっちゃけて言うと、今日は、何だか暇だった。

そもそも客が男性客だけで、一人も女性客がいなかったからである。

男性客が、注文をする為に呼びつけているのは、店長の弟の東雲玲しののめあきらであった。

ここでは、男だと言うのを隠して、玲はウィッグとメイド服を着て、接客しているので、うん……見ている分には、全く男に見えないな……あの男性客は、玲の事を女の子としてみている感じがする。だって、玲を呼ぶ時に「玲ちゃーん~」と猫撫で声で呼んでいるしな……と、そう思ってしまった。

あっという間に時間が過ぎていき、結局呼ばれたのは、いつもと半分ぐらいの客だった。

休憩時間になったので、控え室で休んでいると

「まこ~ちょっといい?」

そう言ったのは、同じクラスで、友達でもある、栗谷美鈴くりやみれいだった。

「何? 美鈴」

「実はね? 今日、この秋葉の町で、イベントやってるんだけどさ? 仕事終わったら、一緒に見に行かない? あと、あっきーも誘ってあるよ? 佐奈さんは、用事があるから行けないってさ」

あっきーと言うのは、秋村真帆あきむらまほの事だった。

俺は、そう美鈴に言われて、ちょっと考える。

別に仕事終わってから、何も予定ないし、何のイベントか気になったので、俺は、こう言う事にした。

「じゃあ、自分も一緒に行くよ」

「じゃあ、決まりだね? 仕事が終わったら、また、声をかけるよ~」

「了解~」

そう言って、休憩時間が終わったので、接客に戻る事にした。

休憩した前と後を比べてみると、今度は女性客が増えていて、男性客が少なかった。

女性客にいっぱい呼ばれて、ちょっと忙しかったが、何とかこなす事に成功して、バイトが終わる。

控え室に入り、着てる制服を脱いで、私服に着替えて、外に出て、あっきーと美鈴を待つ事にした。

数分後

「お待たせ~まこ」

「まこさん、お待たせです」

あっきーと美鈴がやって来たので、三人で、イベントが行われている会場に、向かった。

バイトが終わって、秋葉の町を三人で歩く。

町の中は活気づいていて、結構人が多く、迷子になりそうになりながらも、何とかイベント会場に到着する事が出来た。

「まこ、ここで、ライブやってるんだよ?」

「ふ~ん……ちなみに、一体誰のライブなの?」

「ふっふっふ~それはね~なんと、色んなアニメのOPヤEDを歌っているシンガー達の夢の共演だよ! だから、まこも、もしかしたら知っている人がいるかも知れないって事かもね?」

「私も、結構アニメ好きですから、色んな方知ってますよ? まこさんは、どうですか?」

二人がそんな事を聞いてきたので、ちょっと考える。

確かに昔にアニメは、暇つぶし程度に見た気がする。

けど、最近はほとんど見ていないし、誰が歌っているか? も知らないので

誰と紹介されても解るかな……とか、そのぐらいの認識だった。

「う~ん……まあ、知っている人がいるとは思うけど……」

「そっか、まあいいけどね? あ、時間来ちゃうから、会場内に入ろう?」

「そうだね」

そう言って、会場内に入った。

会場の中に入ると、物凄い人だった。

しかも男性が多く、女性も少ないけど、発見出来た。

とりあえず空いているスペースを見つけたので、そこに行く。

スペースに辿り着いて、待っていると、会場内が暗くなり、音楽が流れ出して、最初に男の人が出てきた。

「あ、まこ、あの人が天空カイザーとか歌ってた人だよ?」

そう美鈴が言ってきたので、曲を聴いて見る。

確かに、聞いた事のある曲で、会場内が盛り上がった。

歌が終わって、次に出てきたのが、女性の可愛い感じの人だった。

「あ、あれが天使世界エンジェルワールドや魔女っ子メイルOPを歌ったアニソン界の歌姫ですよ、ちなみにあんなに可愛いのに、年が四十過ぎてるのは確かです」

「ええ!?」

あっきーがそう解説して、改めて顔を見てみる。

うん……とても四十代には見えない、せいぜい二十代前半に見える。

その人の曲が終わり、次に出てきたのが、男の人だった。

「あ、あれが、アニソン界の兄貴と呼ばれる人だ! 主にロボット系アニメの曲を歌ってるんだよ! く~盛りあがってきた!!」

なんか、美鈴が物凄いテンションでそう言っている。

うん……盛り上がるのはいいけど、少しは落ち着いてほしい

美鈴の肘が、手を振り回しているので、隣の人にごつごつと当たっていて

隣の人が思いっきり睨んできた。

俺は、その人に「すいません、こんな奴で」と小声で言うと

「今度から気をつけるように……まあ、こっちも相方がはしゃいでるけど……」そう言う隣の人も、その隣の人が思いっきりはしゃいでいた。

うん……何だろう……親近感が湧くって言うのか?

「お互い大変ですね……」とか、お互いに思っていたのだと思う、うん

ライブも後半にさしかかり、最後に出てきたのは、何故か

「あ、蓮城麗華れんじょうれいかだ」

そう、何故か麗華が出てきて、歌を歌いだした。

「美鈴、麗華が歌っている曲って知ってる?」

「知ってるよ、確か……劇場版魔女っ子メイル~夢見る乙女大作戦~のテーマソングだったかな? 確か」

「そ、そう」

詳しいな……美鈴……

麗華の歌が終わり、ライブも終了したみたいだった。

会場を出て、帰り道

「今日は楽しかった!早速、この事をあっきーの旅立ち日記に書きこもっと!」

そうあっきーが言い

「まこ、今日は楽しかったね~」

「うん、まあ、そうかな」

「じゃあ、帰ろっか?」

「そうだね」

「あ、じゃあ、私はこっちですので、ここでお別れです、お疲れ様~」

「お疲れ様!」

そう言って、あっきーと別れて、俺は、美鈴と一緒に電車に乗り、山野辺市に辿り着いた。

辿り着いた頃には、もう夜になっている

「じゃあ、私、こっちだから、じゃあね?まこ」

「うん、さよ~なら」

そう言って、美鈴と別れて、家へと帰る事にしたのであった。


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