~第五十一話~
俺は、春休みに入っても、行く所があった。
それは、俺のバイトしているお店
ラブ喫茶「アイライク」である。
春休みの最中でも、バイトを入れているので
そのバイトの日なので、俺は、家を出る。
電車に乗って、秋葉原の町に、たどり着いた。
春休みと言うだけあって、結構、人で賑わっていたりしている。
その秋葉原の街中を歩いて、目的の場所へと辿り着いた。
店内に入ると、店長の東雲紫さんが、話しかけてきた。
「おはようございます、まこさん」
「おはようございます、紫さん」
「まこさん、ちょっと髪伸びましたね?」
「あ、はい、全然切っていないので、伸びたんだと思います」
確かに店長の言う通り、今の髪の状態は
ショートカットではなく、ロングヘアーになっている。
「まあ、似合ってますよ、でも、私としては短い方がいいと思いますけどね?あ、まこさん、着替えてきてくれます?」
「あ、はい、分かりました」
そう言って、俺は、控室に入る。
そこで、この店の制服に着替える。
ここの店は、メイド服が基本なのだが
俺の着る服は、メイド服ではなく
ウエイターが着るような、ギャルソンタイプの服だった。
その服に着替えて、ホールに出ると
「おっはよ~まこ」
「まこさん、お早うございます」
「まこ先輩、おはようございます」
話しかけてきたのは、俺の親友の栗谷美鈴と
同じバイト仲間の桐谷佐奈
後輩の東雲玲だった。
「あれ?あっきーは、いないのかな?」
「あ、はい、あっきーは、今日休みですよ、まこさん」
あっきーと言うのは、新しく入った仲間で
本名、秋村真帆と言う。
皆から、あっきーと呼ばれているのであった。
「皆さん、集まりましたね、じゃあ今日の予定を言います」
そう店長の紫さんが言う。
「今日は、午後に用事があるので、午前中だけの営業とします、あとはいつもどおりの接客でお願いしますね?皆さん」
「は~い」
「分かりました」
「ねえ、玲?用事って何?」
俺は、気になったので、美少女の姿をしているが、店長の弟に聞いてみる。
「姉さんと、午後は出かけるんです、だから、午後はおやすみなんですよ」
「ふ~ん、そうなんだ」
「じゃあ、今日も一日、よろしくお願いします」
「は~い」
そう言って、俺達は、接客をする事にした。
相変わらず、俺を呼ぶ客は、女性ばっかりで
男性客から声をかけられる事は、全くなく
これもいつもどおりなのか……?とか、思ってしまった。
そんな感じに接客して、時間が過ぎ、今日はお店を早く閉めると聞いたので、時間になったので、控室で私服に着替えて、外に出る。
外に出ると
「あ、まこ~おつかれー」
「まこさん、お疲れ様です」
外にいたのは、美鈴と佐奈さんであった。
「あれ?玲は?」
「あきらちゃんは、店長と残るそうですよ」
「ねえねえ、まこ?」
「何?」
「これからさ、遊びに行かない?」
遊びにか……俺は、どうしようかと迷ったが
午後に予定を全く入れてないので
「分かった、いいよ」
「じゃあ、決まりね?じゃあ、レッツゴー!」
「では、行きましょうか?まこさん」
こうして、美鈴と佐奈さんと、三人で遊びに行く事になった。
「じゃあ、まず何所から行こうか?」
そう美鈴が、言ってきたので、俺は考える。
「じゃあ、とりあえずこの街の中を見て回らない?」
「あ、それ賛成です」
「まこナイス、じゃあ、そうしよっか?」
「うん」
こうして、俺達は、秋葉の街の中を、見てまわる事にした。
街中を歩いていて、目に止まったのは、巨大アニメショップだった。
「あ、まこ、あそこ入ろう?」
「あそこって、あのアニメショップ?」
「うん、何が入ってるか気になってたしね?佐奈もいい?」
「私は別にかまいませんけど?まこさんは、どう思います?」
「どう思うと言われてもなあ……まあ、美鈴が行きたいって言ってるし、付き合ってあげるのもいいかな……って、思う」
「じゃあ、決まりね、中に入りましょう~」
そう言って、俺達は、アニメショップの中に入る。
中に入ると、店員がいらっしゃいませーと言ってきた。
店内は結構広く、アニメグッツや
アニメに関する商品が多く、置いてあった。
テレビが置いてあり、そこには最新のアニメの情報を流していたりしている
「あ、天空カイザーの映画版の情報だ~」
美鈴が、そう言ってきた。
確かに、テレビを見てみると
天空カイザーの映画版の情報を流している。
「そういえばまこ?」
「何?」
「まこはさ?天空カイザーのドラマに出たんでしょ?アニメとかに出てないの?」
「あ、確かにまこさんは、天空カイザーに出てましたよね?アニメはどうなんですか?」
二人が、そう聞いてくる。
俺は、どう答えようかと迷ったが、小さい声でこう言った。
「実は……この映画に少しだけど、参加してるよ……まあ、台詞三つぐらいなんだけど」
「え!?そうなの!?」
「そうなんですか!?それは何の役で?」
「それは秘密、映画見て、確認してみてね」
「よ~し、公開日近いし、初日に見に行こうっと」
「私も、見に行きますね」
そんな感じに話していて、美鈴が漫画本を一冊購入して、お店を出る。
次に向かった先は、猫がいっぱいいる猫喫茶と呼ばれるお店に向かった。
「猫、可愛いですね~」
「うんうん、ほんとかわいいね~」
「まあ、嫌いじゃないかな~」
猫がじゃれついてくるので、結構かわいいな……とか、思ったのである。
そんな感じに癒されながら、お店を出て、三人で歩いていると
「よ~、そこのお嬢ちゃん達、可愛いな~、俺達と遊ばないかい?」
いかにもチャラ男?と呼ばれる男達が、俺達に話しかけてきた。
「結構です、ね?そうでしょ」
「はい、私達は、あなた達と遊ぶとかないです」
そんな感じに二人が言うと
「あ~ん?そんな事言わずに俺達と遊びに行こうぜ?」
「気持ちよくしてやるからよ~?」
とかほざいていた。
うん、どうしよう……?どうしようかと、考えていると
「まこ、逃げよっか?」
「この人数相手に逃げ切れる?」
「それは、やってみないと分からないけど……じゃあ……行くよ!」
俺は、そう言って二人の手をつかんで、猛ダッシュで逃げる。
「あ、待ちやがれ!」
男達は、そう言って追いかけてきたが、体力がないのか
どんどん引き離されて、うまく巻くことに、成功したのだった。
「どうやら、巻いたみたいだね」
「そう見たい、さんきゅ~まこ」
「まこさん、ありがとうございます」
「いやいや、それよりこれからどうしよっか?暗くなってきたしね?」
「また声をかけられるかも知れないから、ここで解散にしよっか?」
「そうした方がいいですね、じゃあ、解散としましょう」
佐奈さんが、そう言ったので、俺達は解散する事にした。
美鈴と電車に乗り、山野辺市に、たどり着く
「じゃあ、まこ、私、こっちだから、じゃあね~」
「さようなら~」
俺は、実鈴と別れて、家に帰る事にした
こうして、俺の一日が、終わった。
次の日、俺はとある場所に来ていた。
何故、この場所にいるのかと言うと、事の始まりはこうである。
春休みに突入して、俺は家でのんびりしていると
妹の亜季が、こう言ってきた
「お姉ちゃん、これからお花見に行かない?」
「お花見?」
「うん、今、公園とか桜が満開だよ?」
確かに、外を歩くと、桜の花びらとか落ちているので
満開と言うのも、納得できた。
「じゃあ、行こうかな?」
「じゃあ、決まりだね?お母さんも行くって言ってたし、今日は家族で、お花見だよ」
「美鶴母さんも?仕事は無いって事なのかな?」
美鶴母さんは、女優なので、仕事は忙しいんだろな……とか、思っていたんだが……
「母さんも、今日は仕事無いって言ってたから、大丈夫だと思うよ」
「そう、じゃあ、亜季、行こうか?」
「うん、お母さん、準備できた~?」
亜季が、そう言うと、「準備出来たわよ~」と
母さんの声が聞こえたので
俺達、家族は、お花見に行く事にしたのであった。
そして、向かった先は、山野辺公園だった。
お花見シーズンだからか、出店が立ち並んでいて
人が結構多く、酒を飲んで酔っ払ってる人や
カラオケで歌っている人達もいたりして、結構賑わっていたりした。
「真琴、亜季、ここに場所とるわよ?」
「分かった、お母さん」
「うん」
母さんが、そう言ったので、地面にレジャーシートを敷く。
広さも十分取れて、桜が満開の位置に陣取ったので
結構いい場所かな?とか、思ったのである。
「じゃあ、お姉ちゃん、お弁当作って来たから、一緒に食べよう?」
「りょ~かい」
そう言って、亜季はお弁当を取り出す。
お弁当箱が重箱だったので、一体どれだけ作ったのか
ちょっと気になってしまった。
「亜季?私の分は?」
「お母さんの分も作って来たよ、はい、これ」
「ほんと亜季は、料理が上手くて助かるわ、ありがとね?亜季」
「ううん、好きでやってるし、これぐらい大した事ないよ~」
そう照れながら言っている
うん、なかなかいい妹だよな……とか
俺は、思っていた。
そんな亜季の作ってくれた、お弁当を三人で、仲良く食べていると
「おや、真琴じゃないか?奇遇だな」
俺に話しかけて来たのは
「あ、翠先生」
俺のクラスの担任だった、朝崎翠先生だった。
「おう、真琴もお花見に来たのか?」
「はい、家族と花見に来たんです、先生は?」
「私も、そうだな……芹と志乃の三人で来たぞ、そうだ、真琴、芹達に挨拶するか?志乃も会いたいと思ってるだろうし?」
先生が、そう言ってきた
俺は、どうしようかと悩んで、母さんに聞いてみる事にした。
「母さん、行ってきていいかな?」
「ええ、いいわよ?真琴、失礼のないようにね?」
「お姉ちゃんが行くなら、私も行く!」
「亜季がそう言っているんですが、翠先生、構いませんか?」
「まあ、いいんじゃないか?人数が多い方が盛り上がるし、じゃあ、ついてこい」
「分りました」
そう言って、俺は、亜季と一緒に、先生についていく事にした。
「芹、志乃、待たせたな」
そう、翠先生が言う。
翠先生が話しかけたのは
俺の学校の体育教師の川原芹先生と
翠先生の姪の朝崎志乃であった。
「あ、もしかして……真琴さん!?」
「あ、そうだよ」
「真琴さん、髪伸びましたね、前の髪型も良かったですけど、今の髪型もいいですよ」
「は、はあ、そうですか」
「お姉ちゃん、この人は?」
「亜季、この人は、翠先生の友達の川原先生だよ、で、こっちが翠先生の姪の志乃ちゃんだったかな?」
「あ、はい、志乃です、あの……もしかして、そちらの方は・・・」
「うん、妹の亜季、ほら、亜季、挨拶して」
「あ、亜季です……よろしく……」
なんか、亜季が俺と志乃を交互に見て、そう言ってきた。
うん、何なんだ?と、思ってしまった
「じゃあ、とりあえず集まったし、飯でも食うか、芹、お弁当の用意、できてるか?」
「翠、たまには自分で作りなさいよ?」
「いいの、芹が作ってくれる方が楽だしさ?芹の作ってくれる料理、美味しいし」
「ごめんなさい、芹さん、翠姉がこんなんで」
「いや、別にいいのよ、それほど困ってるってわけじゃないしね、あ、南山さんも食べる?」
「あ、いいんですか?」
「別に問題ないわよ、翠がかなり食べるからね、ちょっと多めに作ってきたのよ」
そう言って、芹先生は、お弁当を広げる。
中身は確かに、量が多く、結構色々な食材が使われていた。
「じゃあ、お言葉に甘えて、頂きますね、亜季、食べよっか?」
「うん、分かった」
そう言って、俺と亜季も、芹さんの作ったお弁当を食べる。
うん、亜季の料理と同じぐらいに美味しい
翠先生が料理を頼むのも納得できるな……とか、俺は思っていた。
そんな感じに、食べていて、亜季がこう言ってきた。
「お姉ちゃん、そろそろ戻ろう?お母さん一人だと、心配だし」
確かに、母さんは女優なので、ここにいるって分かると
騒がれるかも知れないな……と、俺は、思ったので
「あ、そうだね、芹先生、料理、美味しかったです」
「そう?ありがとう、作ってきたかいがあったわ」
「じゃあ、自分たちは戻りますね、亜季、行こうか?」
「うん、お姉ちゃん」
「あ、真琴さん、実は私、山野辺高校に入る事にしたんです」
「へ~そうなんだ」
「はい、だから……校内で見かけたら、声をかけて下さいね?」
「分かった、じゃあ行くね、じゃあ先生、さようなら」
「おう、じゃあな?」
そう言って、俺と亜季は、先生達から離れていき
美鶴母さんがいる場所へと戻る。
母さんがいる場所に戻ると、すでに母さんが酔っていた。
「あ、真琴~お帰り~」
「お母さん、顔、真っ赤だよ??大丈夫?」
「大丈夫よ~ほら~ちゃんと歩けるし~」
そう言って、立ちあがって歩こうとして、転びそうになり、俺が支えた。
「ふらふらじゃない……母さん、もう帰ろうっか?」
「う~ん、そうね~、真琴がそう言うなら、そうするわ~」
「そうときまれば、亜季、レジャーシート片付けといて?自分は、母さんを運ぶから」
「わかった、お姉ちゃん」
そう言って、亜季は、レジャーシートを畳む。
そして、俺達は、家に帰る事にしたのであった。
帰る途中、亜季が、こんな事を言ってきた。
「お姉ちゃん、私も、山野辺高校に行く事にしたから」
「あ、そうなの?」
「うん、だから、一緒に学校行こうね?」
「分かったよ」
そう言いながら、帰り道を歩いて行くのであった。
数日後、朝起きて、朝食をとり、何をしようかと迷った。
普段は、学校行ったり、バイトに行ったりしていたので
まだ春休みの最中なので、思いっきり暇になったのである
妹の亜季と出かけようかと声をかけたが
亜季はと言うと
「お姉ちゃん、ごめん、今日は約束があるから、出かけなくちゃいけないの」
そう言っていた。
美鶴母さんも
仕事で家にいなく、亜季も出かけるというので、どうやら
家の中に残るのは、俺一人となるみたいである。
まあ、俺も出かければいいのだが、今日は外出する気分になれなかった。
そんな訳で、暇つぶしに何かやろうかな……と思いつき
やろうと決めたのは
朝崎翠先生から借りている、ミニパソだった。
そう、俺は、先生と一緒にやったネットゲーム
「リバース・ファンタジア」をやる事にしたのである。
ミニパソの電源を入れて、リバース・ファンタジアのゲームを起動する
ロードに時間がかかって、ミニパソからリバース・ファンタジアの音楽が流れた。
俺は、キーボードとマウスを使って、操作する。
俺の使用しているキャラのステータスを見てみると
名前は、トゥルーで、職業は魔法使いとなっていて
レベルが10になっていた。
俺は、早速そこからプレイを始める事にした
まず最初にしようと思ったのは、翠先生を探す事にした。
キャラクター名が確か、グリーンだったので
友達探しと言う項目を選択して、検索をかける・
翠先生は、ログインしているらしく
表示された場所は「静かなる大海」と言うステージにいるみたいだった。
俺は、その「静かなる大海」というステージを目指す事にしたのである。
移動は、キーボードを使ってキャラを移動させて、ステージ
「静かなる大海」にたどり着くと
あちらこちらでプレイヤーとモンスターの戦闘が行われていた。
その中に、一人で、モンスターと戦っている翠先生を発見して、声をかける
「翠先生」
「お、もしかして、真琴か?」
「あ、はい、そうです」
「久しぶりだな、ゲーム全然やってないだろ?だから、レベル低いなあ」
「ええ、まあ、そうです」
「まあいいか、丁度よかった、パーティに参加してくれないか?」
「分かりました」
俺は、項目を選んで、翠先生のパーティに参加するを選択した。
メッセージにグリーンのパーティに参加しましたと、表示された。
「じゃあ、戦闘に参加しますね」
「おう、よろしく頼むぞ」
翠先生が戦っているモンスターは
「イカゲルゲン」と言われて
イカ型の巨大モンスターだった。
俺は、魔法使いなので、攻撃魔法を食らわせて見る
「ファイヤーボール」
このゲームは、戦闘時だけにボイス有りなので
ミニパソから音声がながれて
イカゲルゲンに攻撃と、表示された。
クリティカルヒット、大ダメージで
イカゲルゲンは弱っていると、表示されている。
「よし、さんきゅ~、止めだ!「真空剣」!」
翠先生は、女剣士なので、剣士系の技を選択して、攻撃
イカゲルゲンを倒した!と表示された。
そしてトゥルーは、レベルアップと表示されて
俺のレベルが12になった
結構経験値のある、モンスターだったようである。
「よし、とりあえず戦闘終了だが、真琴、いったん町に戻って、どこに行くか考えるか、それに仲間と合流したいしな」
「仲間って、芹先生ですか?」
「ああ、芹はこれから入ると言ってたしな、それにもう一人、仲間がいるんだ」
「もう一人?」
「もちろん、真琴も知っているやつだぞ」
俺の知っている奴?それは誰なんだ?と思ったが、深く考えない事にした。
俺と翠先生は、「静かなる大海」から
移動して「リバース・タウン」と言う、ゲーム上に登場する町に行く事にしたの。
「ここが、リバース・タウンだぞ」
リバース・タウンと表示された町に、たどり着く。
町のグラフィックは、西洋風な建物が立ち並んでいて
同じゲームをプレイしているキャラクターが、いっぱいいた状態だった。
その街中を先生と移動して、酒場と書かれたお店の中に入る。
中に入って、テーブルにいたのは
「よ、芹、来たぞ」
「よっって何なのよ……あら?もしかして、真琴さん?」
僧侶の格好しているキャラで、名前がセーリってなっていた。
この芹と言うのは、俺の通っている高校の体育教師の川原
(かわはらせり)先生なのである。
ちなみにレベルが20と表示されている。
「あ、はい、そうです、ネットの中だと久しぶりですね」
「まあ、そうかもね、数日前にお花見であったばっかしだしね?あ、翠、そろそろ来るみたいよ」
「お、そうか?」
芹先生がそう言うと、酒場にやって来たのは
「おはようございます、芹先生に翠先生」
そう言ったのは、商人の格好したキャラだった。
名前にベルと書かれている。
「おお、来たか」
「はい……あれ?もしかして……まこ?」
「まこって言う事は……もしかして……美鈴?」
美鈴と言うのは、俺と同じクラスだった
栗谷美鈴の事である。
美鈴のキャラは、商人の格好で、レベルが10と表示されていた。
「うん、まあね~、まさかまこがやってるなんて、思わなかったなあ」
「そう?まあ、翠先生に誘われてね、美鈴は?」
「私もだよ、翠先生に誘われてね」
「じゃあ、全員そろったし……このクエスト、受けようか」
「クエストですか?」
「ああ」
そう言って、翠先生は、クエスト内容を見せてきた。
クエスト内容は「四人限定クエスト、キングワイト討伐」と書かれてあった。
「キングワイト討伐?」
「そう、ステージ「漆黒の山」と言うステージで、このクエストがあるからな、受けようかと思ってな、芹もいいだろ」
「まあ、私はいいわよ?二人は?」
「私も、いいよ?まこは?」
「自分もいいですよ」
「じゃあ、決まりだな、よし、いくぞ」
「ええ」
こうして、四人で、キングワイト討伐のクエストを
やる事になった。
「ここが、漆黒の山だな」
俺達四人が向かった先は、ステージ「漆黒の山」にたどり着く。
漆黒の山と言うだけあって、地面が真っ黒で統一されていて
山の色も暗い感じの緑となっていた。
「なんかすごく劣悪なグラフィックよね……」
「そうか?私は、そう思わんが」
「まこ~?ここってアンデット系モンスター出まくりな感じじゃない?」
「そうかも、ステージ「死霊の森」と変わらないんじゃないかな?」
そんな感じに話していると、デロデロリーンと音が鳴って
モンスターが現れた!と表示された。
現れたモンスターは、フライング・デビルークと言う名であって、
小悪魔系のモンスターだった。
顔がえらく凶悪に描かれてあって、子供が見たら泣くんじゃないか……?とか、そんな感じの絵だった。
「モンスターか!なら一刀両断だ!芹、行くぞ!」
「はいはい、解ったわよ、二人とも、私達の戦い、見てみてね?」
「は~い」
「解りました」
芹先生がそう言ったので、俺と美鈴は、見学する事にした。
「行くぞ!「真空斬」」
グリーンの攻撃、フライング・デビルークに少量のダメージを与えた!と表示されて、芹先生はと言うと
「っち、固いか!芹!」
「分かったわ!行くわよ!「ホーリーレイン」」
セーリの魔法攻撃!フライング・デビルークの防御力が下がった!と表示されて、フライング・デビルークの攻撃、「デス・ブレス」と表示され、グリーンにヒット!と表示された。
「っく、今ので体力、だいぶ減らされたな、芹!」
「りょ~かい!「ヒーラル・レイン」」
セーリの魔法、グリーンのライフが回復したと、表示され
「さんきゅ~!今だ!五月雨斬!」
グリーンの攻撃!クリティカルヒットと表示され、フライング・デビルークを倒した!と、表示された。
「ま、こんなもんかな」
「さすがですね~」
「うん、ほんと、そう思う」
「とりあえず、このままどんどん進むぞ!」
「おお~」
そんな感じのテンションで
敵を倒しまくっていたら、いつもと登場音が違って、現れたのは
「キングワイト」が現れた!と、表示された。
キングワイトの姿は、貴族風の服を着たガイコツ姿に、頭に王冠が載っている
「あれがキングワイト……」
「これまたグラフィックが劣悪ね……」
「とりあえず目的の敵が現れたから、倒すぞ」
「了解」
そう言って、戦闘が始まる。
「まず、私が調べて見るね?「サーチ・スコープ」!」
ベルの攻撃!キングワイトの能力を調べたと、表示された。
「あのキングワイトの弱点は、火系の魔術だよ、あと剣攻撃に耐性があまりないみたい!」
「なら、私と真琴の出番だな!行くぞ!真琴」
「あ、はい!」
俺は、魔法使いなので、魔法の呪文を入力した
「「ファイヤーボール!」」
トゥルーの魔術攻撃!キングワイトの弱点をつき
弱っていると表示されたが
キングワイトの攻撃、「デス・レーザー」
キングワイトの手から、真っ黒い光線が出て、俺達に命中し
体力が4分の3まで削られた
「結構強いな……今の、芹!」
「分かってるわよ、「ヒーラル・レイン」!」
セーリの魔法、全員の体力が回復した!と、表示された
「ありがとうございます、芹先生」
「よし、じゃあ次は、こっちからだ!「火炎斬!」」
グリーンの攻撃、クリティカルヒット!と表示されて
キングワイトを倒した!と、表示された。
なんか……えらく簡単に倒せたな……と思い、翠先生のレベルを見てみると
レベル40だった、うん、かなりやりこんでるな……と、思ったのである。
「よし、討伐完了、「リバース・タウン」に戻るぞ」
「は~い」
「分かりました」
そう言って、俺達は、リバース・タウンの酒場に戻っていった
クエストを完了したので、特殊アイテムをゲットしたのである
「次は、どのクエストを受けるかだが……」
「翠、私、そろそろ落ちなきゃいけないのよ、そういう相談は、また次回のプレイでね?じゃあね」
そう言って、芹先生の使っていたキャラの姿がパッと消えた。
どうやら、ログアウトしたようである。
「って、早いな?まあいい……二人はどうする?」
「じゃあ、私もそろそろ落ちます、まこは?」
「そろそろ二人とも帰ってきそうだから、自分もログアウトするかな」
「そうか……じゃあ、これで解散だな、皆、お疲れ」
「はい、お疲れ様~じゃあね?まこ」
そう言って、美鈴もログアウトした。
「じゃあ、翠先生、さようなら」
「おう、じゃあな」
俺も、ログアウトをして、ミニパソの電源を切る。
結構長い時間、ミニパソをやっていたらしく、時間が結構過ぎていた。
俺は、とりあえず家の片づけをしてると、妹の亜季と、美鶴母さんが帰ってきたので、食事にする事にした。
こうして、俺の一日が、終わったのだった。
作者の零堵です。
ここらで、区切りとして一時期停止とします
ちなみに次話から、三年生編となっております。
そうですね、続きはある程度時間を置いてから、書き込みたいと思います。




