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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~一年目~
48/83

~第四十八話~

「はい、本番行きます~」

そんな声がして、収録が始まる。

俺は、ガラス越しに、その光景を見ているのであった。

何故、そんな状況になっているのかと言うと、事の始まりは、こうである。

ある日のこと、俺は、家で休んでいると、俺の携帯が鳴ったので、出てみる。

「はい、南山です」

「真琴、私、蓮城麗香れんじょうれいかよ、久しぶり」

電話の相手は、以前、ドラマやラジオで一緒に

共演した蓮城麗香であった。

「麗香、久しぶり」

「久しぶり、でさ?真琴、今日、暇よね?学校はないでしょ?休日だし」

まあ、そうなんだが、俺が用事あるとか、思っていないのか?

「え~っと……暇と言われれば暇だけど……」

「じゃあ、今からいう場所に来ない?歓迎するわよ」

俺は、どうしようかと迷ったが、別に何も予定は無いので

「分かった」

と、言って、麗香に教えて貰った場所に行く事にした。

そして、辿り着いた場所は、山野辺スタジオと呼ばれていて

山野辺放送局より、ちょっと、建物が小さくで出来ていたりしている。

そこの二階にあがり、「スタジオA」と書かれた部屋の中に入ると

数人の男女が集まっていた

その中に麗香を見つけて、声をかける。

「麗香、来たよ」

「真琴、久しぶり、元気してた?」

「まあ、元気と言えば元気だよ、ところでここで一体何を?」

「今日はね?アニメの収録をする事になったのよ、それで私はゲスト出演で呼ばれたってわけ、それにほら、あそこに知っている人もいるでしょ?」

そう言って麗香が指さす。

するとそこにいたのは、以前、天空カイザー2で一緒に共演した。

エリカ姫役の三島陽子みしまようこが、そこにいた

「あ、真琴さん、お久しぶりです」

「久しぶり、陽子さんも、出演するの?」

「はい、私もゲスト出演として、参加する事になったので、まあ、麗香と一緒ですね」

「まあ……私の方が、台詞多いけどね」

「何言ってるのよ、一つしか違わないでしょ」

「まあ、そうだけど」

うん、なんか見ているかぎり、この二人、仲がいいな……と、思った。

三人で話していると、男の人の声で

「はい、そろそろ収録始めますね、おや?君は?」

「あ、私の友達の南山真琴さんです、今日は見学に誘ったんですけど、いいですか?監督」

「う~ん、もしかして……天空カイザーでレキやった人?」

「あ、はい、そうです、ね、真琴」

「あ、うん、レキ役をやりました」

「ま、いっか、そうだ、真琴さん、チョイ役だけど出てみないか?」

え?俺も?

「え、自分もですか?」

「うん、ダメかな?」

「真琴、一緒にやりましょうよ?」

「私も、一緒にやりたいです」

二人にそう言われて、俺はどうしようかと思ったが

ま、参加するのもいいかな?と思ったので

「分かりました、じゃあ、参加します、でもいいんですか?」

「うん、いいよ?じゃあ、あとで台本渡すから、今日は見学しといてくれるかな?」

「分かりました」

そう言って、俺は、案内されて、ブースの外に出る。

そこで、待機する事にした。

ちなみに、今から収録するのは

映画版アニメ「天空カイザーTHEMOVIE」と言うらしい

天空カイザーの映画が作られるとは……凄い、作品だな……と、俺は思った。

「じゃあ、収録始めます~」

そう監督が言ったので、俺は、収録を聞く事にしたのであった。

こうして、天空カイザーの収録が、始まったのである。

山野辺スタジオの中に入って、ブースの外のコントロールルームと呼ばれる場所に入った。

その隣がブースとなっていて

録音機器があるので、そこで収録するみたいであった。

コントロールルームはにいるのは

俺と音響スタッフと監督の三人で、監督がこう言う。

「じゃあ、収録始めます、真琴さん」

「はい?」

「真琴さんの出番は、まだ先にあるので、他の人のを聞いてみてください」

「わかりました」

監督が、そう言ったので、俺は、他の人の演技を聞く事にした

「じゃあ、シーン1、スタート!」

監督がそう言う

「俺は、カイザー!絶対にデルウイングを倒すぜ」

うん、改めて見てみると、本職の声優さんの演技は、かなり上手だった。

さすが、声優だな……と、俺は、思ったのである。

そんな感じに始まって、駄目だしも入れながら、収録が続く

「はい、OKです、じゃあ、ちょっと休憩にします」

そう監督が言って、一時収録が中断する

コントロールルームの方に、蓮城麗華れんじょうれいかと、三島陽子みしまようこが、やって来た

「真琴、どうだった?」

「麗華より、私の方が上手でしたよね?」

「何言ってるのよ、私の方がうまかったわよ?ね、真琴」

「……正直、どっちもよかったと思うんだけど?」

「そうだよ、二人とも、何張り合ってるの?」

「だって~……」

「麗華には、負けたくないって思うのよね」

「あ、私も、陽子にだけは負けたくないわって、思う時あるし、まあ、ライバルみたいなものよ」

「そうなんだ」

「はいはい、現場では仲良くやって下さいね、あ、そろそろ休憩終わりですよ」

「あ、分かりました、じゃね?真琴」

「了解~」

そう言って、二人は、ブースの中に戻っていく

「真琴さん」

「はい?」

「真琴さんの役ですが、明日の収録で登場させる予定にしようと思うけど、明日もこのスタジオに来れるかな?」

「明日ですか……学校があるので、学校が終わってからならこれますが?」

「そうですか、それで構いませんよ?今日は、あと一つの収録だけで切り上げようと思います、じゃあ、シーン、アクション!」

そう、監督が言うと、録音がスタートする

「カイザー!ここは任せたぞ!」

「ああ、分かった、許さないぞ!デルウイング!」

「はい、OKです、今日の収録は、これで終わりです、また明日も収録あるので、よろしくお願いします、では、皆さん、お疲れ様でした」

そう監督が言ったので、今日の分の収録が終わったみたいなので

俺は帰る事にした

帰ろうとすると、監督が

「あ、そう言えば私の名前教えてませんでしたね、木梨きなしと言います、真琴さん、明日、よろしくね」

「あ、はい、木梨さん、分かりました」

そう言って、俺は、山野辺スタジオから出て行くのであった。

次の日になり、今日は、学校があるので

いつものように起きて、制服に着替えて、学校に行く。

冬だからか、外はかなり寒く、厚着をして行かないと、風邪引く感じなので、マフラーと手袋を装備して、通学路を歩く事にした。

数十分歩いて、通っている高校、山野辺高校にたどり着く。

教室内に入ると、すでに何人かいて、ゆったりとしていた。

ちなみにクラスの中は、暖房もつけてないと言うのに暖かく

結構快適な感じだったので、俺も自分の席で

ゆったりと休む事に決めて、自分の席に着くと

「おっはよ~まこ」

話しかけて来たのは、俺の親友の栗谷美鈴くりやみれいだった。

「おはよう」

「まこ、今日、暇?」

「暇じゃない、行く所、出来たしね」

「行く所?何か用事?」

まあ、用事といえば用事なんだが、ここは素直に言うか?でも、別に言う事もないよな……と、思って

「まあね、今日は忙しいから、ところでなんか用だったの?」

「暇だったら、まこと遊びに行こうと思ってたんだけど、暇じゃないのか~、じゃあ、また今度誘うよ」

「そうしてくれるといいかも、あ、チャイム鳴るよ」

「あ、ほんとだ、じゃね、まこ」

そう言って、美鈴は、俺の席から離れて行った。

そしてチャイムが鳴り、授業が始まる

終業式が近いからか、授業は短縮授業で、早めに終わったのであった

授業が終わったので、俺は、教室を出ていって

このまま行こうか迷ったが、一度家に帰って着替えてから、行く事にした。

家に戻ると、誰もいなかったので、俺は何も言わないまま私服に着替えて、外に出る

そして、山野辺スタジオへと向かうのであった。

数十分移動して、山野辺スタジオにたどり着く

その建物の中の二階に行って、スタジオAと書かれた部屋の中に入ると、もう既に収録が始まっているらしく、台詞を録音していた。

俺は、コントロールルームの中に入り

監督の木梨きなしさんに、話しかける

「おはようございます、監督」

「あ、おはよう、真琴さん、はい、これが真琴さんの台本ね、と言っても、台詞が三つぐらいしかないから、簡単だとは思うよ」

「あ、そうですか、じゃあ読んでみます」

俺は、監督に渡された、台本を読む

俺の役は、カイザーに助けられた子供の役だった。

台詞も「がんばれカイザー」と「負けないで!」と、「ありがとう~」の三つだけだった。

うん、これだけだったら簡単かも……と、思ったのである

そして時間が進んで、監督がこう言う

「じゃあ、真琴さん、収録、お願いできるかな」

「あ、はい、分かりました」

そう言って、俺はコントロールルームから出て行き、ブースの中に入る

中に入ると、声優の皆さんと、蓮城麗華れんじょうれいか三島陽子みしまようこがいた。

俺は、とりあえず、挨拶をする。

「今から参加する、南山真琴です、初心者ですが、よろしくお願いします」

そう言ったら、よろしく~とか言ってくれたので、場の雰囲気は良好だった

スピーカーから、監督の声が入る

「じゃあ、真琴さん、台詞、お願いしますね、3,2,1、キュー」

そう言ったので、俺は台本に書かれている台詞を、マイクに向かって言う

「ガンバレカイザー!」

「う~ん、もうちょっと子供が応援する感じで頼みますね、じゃあもう一回」

「分かりました」

そう言って、俺は台詞を言う

何回か、ダメ出しを食らったはしたが

なんとかOKを貰えたので、よかったと思ったのであった。

出番が終わったので、俺は、コントロールルームの方に移動する

中に入ると、麗華と陽子も出番が終わったのか、中にいた

「真琴、お疲れ様」

「お疲れ様です、真琴さん」

「お疲れ様、どうだったかな?」

「なかなかよく出来てたわよ?ね、陽子」

「ええ、そうね、初めてにしては、結構出来てた方だと思いますよ?」

「よかった」

そう話していると、監督がこう言ってきた

「う~ん、君たち三人でユニットでも組んだら、人気出るんじゃない?君たち三人とも、いい線いってると思うし」

「そうかな~、ね、麗華、それも面白そうじゃない?」

「まあ……私も、この三人ならユニット組んでもOkかな?って思うわね、真琴はどう?」

「う~ん……特別やりたい!って思わないんだよね、それに学校あるし、そういうのありかなって感じかな」

「そう、でも真琴がOKするなら、私もOk出すわよ、陽子もそうよね?」

「うん、私もOk出すよ」

「そうか、まあ君たちの問題だから、とやかく言う事ではないな」

そう監督が言う

俺は、三人でユニット組むのも一つの手なのかな……とか、思っていた。

そして収録もすべて終わったので、俺は、帰る事にした

帰る際に、監督がこう聞いてきた

「そうだ、真琴さん、EDに出てくる名前だけど、そのままでいいのかな?」

「う~ん……じゃあ、MAKOTOで、お願いできますかね?」

「分かった、そう言っておくね?それじゃ、さようなら」

「はい、お疲れ様でした」

こうして、俺のアフレコが終わったのであった。


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