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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~一年目~
47/83

~第四十七話~

俺は、いつものように学校へと向かった。

クラスメイトとバンド、FOURMフォームを結成して

これで六日目になる。

明日が、卒業生を送る会なので、今日が最後の練習かと思われる。

そう思いながら、教室内に入ると

「まこ~おっはよ~」

そう言ってきたのは、親友の栗谷美鈴くりやみれいだった。

「おはよう」

「明日が、本番だから、今日の放課後、最後の練習しようか~」

「そうだね、わかった」

「うん、あ、授業始まるから戻るね?」

そう言って、美鈴は、自分の席に戻る。

そしてチャイムがなり、いつもどおりの授業が始まったのであった。

そして、あっという間に時間が過ぎていき、放課後

俺は、音楽室に向かう事にした。

いつの間にか、他のメンバーがいなくなっていたので

先に音楽室に行ったと思われる。

音楽室の中に入ると、既に、俺以外のメンバーが、集まっていた。

「あ、まこ、やって来たね、全員揃ったし、練習始めようか?」

「おお~」

「了解しました」

「分かった」

そう言って、俺はベースを持つ。

そして、練習が始まった。

最初の頃に比べて、全くミスが無く

スムーズに演奏できて、最後まで、無事に演する事が出来た。

歌い終わった美鈴が、こう言ってくる。

「今の完璧に出来たんじゃない?」

「うん、私もそう思う、初めの頃は、音が全く合わさってなかったかね」

「私も、ドラムのたたき方とかちょっと変えてみたら、あうようになりましたよ」

「確かに、最初の頃より、上手くなってると思う、ばらばらじゃなかったし」

「よ~っし、このまま練習続けようかといきたいけどさ?明日、本番じゃない?だから今日は、早めに切り上げて、体を休ませた方がいいと思うんだけど、どうかな?」

美鈴が、そう言ってきたので、俺は、確かにそうかも……と思っていた。

「あ、確かにそうかもね、本番で体痛めて、演奏できないとか嫌だしね」

「私も、賛成です、ドラムって叩き過ぎると、手とか痛めますし」

「まこは、どう思う?」

「自分も休ませた方がいいと思うよ」

「じゃあ、最後に一曲あわせて、おわろっか?美咲、カウントお願い」

「わかりました、じゃあ行きます!1,2,3,4!」

そう言って、演奏がスタートする。

全くミスをせずに、最後まで演奏できて、美鈴も間違える事なく、歌い切り

無事に演奏する事が出来た。

「ふ~、じゃあ、今日は終わりって事で、明日、がんばろ~」

「うん」

「そうですね、ちょっと緊張しますが、頑張ります」

「わかった」

そう言って、俺は、皆と別れて、家に帰る事にした。

家に帰ると、美鶴みつる母さんがいて、俺に話しかけてくる。

「真琴、最近帰りが遅いみたいじゃない、亜季が愚痴をこぼしていたわ、一体何をやってるの?」

そう言えば、母さんに遅れる理由、言っていなかったな……

「ちょっとバンド結成して、それの練習で遅くなってたの」

「バンド?ちなみに真琴の担当は?」

「ベース」

「へえ~真琴がね~、それはいつ演奏するの?」

「明日の、卒業生を送る会で、演奏する事になったんだ」

「そう、じゃあ、母さんも見に行こうかしら」

「母さん……卒業生の保護者じゃないんだから……」

「大丈夫、上手く紛れ込んでみせるわ?」

それでいいのか……?と、疑問に思うんだが

「はあ……、母さんが見に来るの、ちょっと恥ずかしいけど、頑張るよ……」

俺は、そう言って、自分の部屋に入り

疲れたので寝る事にした。

そして、次の日になって、いつもと同じ時間に、学校へと向かう。

今日は、卒業生を送る会なので

全ての授業は無く、体育館に集まるみたいである。

教室にたどり着いて、すぐに体育館にと移動するのであった。

体育館の中に入ると、すでに三年生が集まっていて

全校生徒と、三年の保護者の方々が集まっているので、かなりの大人数になっていた。

後ろには、保護者の席が置いてあり

保護者の数も多く、大人数になっている。

そして時間がたって、校長先生が壇上にあがった。

「え~、三年生の皆さん、卒業もうすぐですね?、色々な道を歩むと思いますが、頑張ってください」

そう校長が言って、卒業生を送る会が始まった。

最初に下級生が、卒業生に「おめでとうございます、我々は下級生ですが、先輩方のこれからの未来に向かって、バンザイ三唱をしたいと思います」とか言っている。

そして、下級生の大勢が「バンザーイ!」とか言って、かなりの大声だったので、結構うるさく感じた。

そんな感じに式が進んで、俺は、席から離れて、体育館の裏手にまわった

そこで、楽器を持って、準備をしていると、翠先生が話しかけてきた。

「真琴、それに皆、実はな?衣装作ってきたので、これに着替えて演奏しないか?」

「衣装?それって、ステージ衣装って事ですか?」

「ああ、そうだ、で、どうだ?」

先生がそう聞くと、みっきーこと、有栖川美紀子ありすがわみきこ

「いいかも~私は着るね、美鈴はどう?」

「もちろん着るよ、まこは?」

「……皆が着るなら、自分も」

「じゃあ、私もOKです」

結局全員で制服から、ステージ衣装に着替える事にした。

そして着替え終わって、改めて見てみると

美鈴のは、赤色の服で、美紀子は青、美咲が白で、俺が黒っぽい衣装だった

「とりあえず色の選定は私がしといたんだが、うん、皆、よく似合ってるぞ」

「ほんと~まこ、なんかかっこいいね?」

「ほんと、そう思います、まこ、かっこいい……」

美咲が、顔を赤らめて言ってきたので、ちょっと反応に困ってしまった。

「じゃあ、そろそろ私たちの番だから、待機しよっか?」

「そうだね」

「りょーかい」

そう言って、舞台裏で出番待ちをする事にした

うん、改めて思うと、ちょっと緊張してきたんだが、他のメンバーを見てみると、緊張していないらしく、足とか震えていなかった。

もしかして、緊張しているの俺だけか?と、思ってしまったのである。

そして、時間が過ぎて

「次は、下級生による、バンドです、よろしくお願いします」

と、放送が入ったので

「みんな、準備はいい?」

「OK]

「大丈夫です」

「行くよ!」

そう言って、幕があがる

うん、やっぱり緊張するが、それを表に出さないようにして、ステージに出ていく事にした。

ステージ上にあがると、結構な大人数の人がいるので

ちょっとと言うか、かなり恥ずかしかった。

俺は、ベース担当なので、ベースを持って、構える

美鈴みれいが、美咲みさきの方を一回向いて、合図すると

美咲が、こう言った。

「1,2,3,4!」

そう言って、演奏がスタートする。

最初の曲は、卒業をテーマにした曲で

卒業シーズンとかに流れそうな曲を演奏した。

誰も間違えず演奏して、美鈴も歌詞を間違えず歌い上げる

途中、客席からおお~とか聞こえていたりして

結構盛り上がっているのであった。

そして、美鈴が歌い終わって、マイクを使ってこう言う

「どうも、FOURMフォームです、まず、三年生の皆さん、卒業、おめでとうございます!で、私達のメンバー紹介したいと思います、まず、ドラムの美咲!」

そう美鈴が言うと、ズダダダダンとドラムを叩いて、美咲がポーズする。

その反応に客席から「美咲さま~!」とか聞こえるので、言った奴、美咲ファンクラブ、MKFCだな……と、俺は思った

「次、ギター、美紀子!」

ギュイイーーンと、音を鳴らして、美紀子みきこもポーズする。

じゃあ、次は俺の番か……と、待ち構えた。

「次、ベース、真琴~」

美鈴がそう言ったので、俺も音を鳴らして、ポーズをする。

すると、客席から「キャー!」とか聞こえてきた。

え……もしかして、俺にもファンがいるのか?とか、思ってしまった。

まあ、テレビとかに出た影響かもしれないと思うのだが……

「最後に、私、ボーカル、美鈴です!」

美鈴がそう言う。

すると、またうおー!とか、聞こえてきた。

「じゃあ、次は、オリジナルソング、いきたいと思います、カルテットダンス!」

そう美鈴が言って、美咲の方を向く

一旦、会場が静まり返って、美咲がこう言った。

「1,2,3、4!」

そう言って、ドラムを叩く。

それに合わせて、俺と美紀子も音を出す。

そして、美咲が歌いだすのだった。

「真のような現実を見つけて、誘い出す心

胸が痛み、聞こえてくる鼓動

心が痛み、冷酷な微笑を浮かべてる

足が痛み、咲き誇れ、未来を掴む為に

カルテッドダンス、希望を信じて

カルテッドダンス、明日を掴む四人の乙女

真実はいつも一つだけ、私達のシンフォニー~♪」

美鈴が歌い終わった瞬間、拍手が沸き起こった。

「皆、ありがとう~!どうも~FOURMでした」

そう言って、四人で礼をして、ステージから出ていく。

放送で「FOURMの皆さんでした、ありがとうございました」と、流れた。

こうして、無事にFOURMとしての、バンドが終わったのである。

卒業生を送る会も無事に終わって、俺は家に帰ると

「真琴、お帰りなさい」

「お姉ちゃん、お帰り~」

美鶴みつる母さんと、妹の亜季あきが、テレビに何か繋いで見ていた

「何、見てるの?」

「真琴の初ライブ映像よ」

「やっぱり、お姉ちゃん、かっこいい~」

テレビ画面を見てみると、体育館のステージで、黒っぽい衣装をきた俺がベースを弾いている姿が映し出されていた

「か、母さん……もしかして、ビデオに撮ってたの……」

「ええ、真琴のバンドだからね?そりゃあ撮ったわよ~亜季も見たいって言ってたし」

「お姉ちゃん、ほんとかっこいいよ?」

「あ、ありがと……」

ちょっと恥ずかしいが、まあしょうがないかとあきらめて

俺は自分の部屋に戻る事にした。

こうして、俺の一日が、終わったのだった。

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