~第四十五話~
ある日の冬の学校の放課後
俺は、授業が終わったので、帰ろうとしていると
俺に話しかけてくるものがいた。
「あ、まこ~ちょっといい?」
俺に、話しかけてきたのは、同じクラスで親友の
栗谷美鈴だった。
「何?美鈴」
「実はさ……バンドやらない?」
「バンド……?」
「そ、一週間後に、卒業生を送る会があるでしょ?そこで、バンドで演奏しない?」
バンドか……、やった事がないんだが……?
それにそれって、俺と美鈴と二人だけでやるのか?と気になってしまった。
「それって、他にも声かけたの?」
「うん、まあ、みっき-は、OKしてくれたから今の所、まこを入れると三人だよ?」
みっきーと言うのは
同じクラスの有栖川美紀子の事である。
「そう……」
「でさ?まこ?一緒にやらない?」
俺は、どうしようかな……と迷ったが、バンドやるのもいいかな……と、思ったので
「分かった、じゃあやるよ」
「さんきゅ~まこ、じゃあさっそく練習しにいこ?」
そう、美鈴が言うと
「あ、なら私も参加したいです、いいですか?」
そう言ってきたのは、このクラスのアイドル的存在の
汐崎美咲だった。
「え~っと、参加ってもしかして、バンドの事?」
「はい、貴方達、二人が話しているのが、聞こえましたので、私もやってみたいです」
「う~ん、ま、いっか、じゃあ、汐崎さんも参加で、これでメンバーは四人になったね、じゃあ、練習しに行こうか?」
「美鈴、練習場所って?」
「翠先生に許可とって、音楽室、使わせて貰う事にしたからね?目的地は音楽室だよ~、じゃあ行こう」
そう美鈴が言ったので、俺と美咲は、移動する事にした。
そして、たどり着いた場所は音楽室で、中に入ると
「あ、美鈴~真琴と美咲を誘ったんだ?」
中にいたのは、美紀子だった、美紀子はギターを持っていたりしている。
他にもドラムセットとか置いてあるので
バンドをするには、いい条件が揃っていたりしていた。
「うん、この四人でバンドする事になったよ、ところでバンド名ってどうする?みっきー」
「そうだなあ~、四人の名前の一文字をとって、FOURMにしない?ほら、真琴、美咲、美鈴、美紀子で最初のアルファベットが全員Mだし」
「FOURMか~、いい名かも?二人は、どう思う?」
「私もいいと思いますよ?まこは?」
「自分もそれでいいよ」
「じゃあ、決まりね?早速パートを決めよっか?バンドに必要なのが、ギター、ベース、ドラム、ボーカルだけど、私はギター得意だから、ギターやろうと思ってるけど、三人は何をやる?」
美紀子がそう言ったので、俺は何をやろうか悩んだ。
「じゃあ、私は、ドラムをやって見たいので、ドラム希望でいいですか?」
美咲がそんな事を言っている。
「じゃあ、私はボーカル~、カラオケで鍛えた歌声を披露する時が来たって感じかな?まこは、ベースでいい?」
なんかあっさりと決まった感じがするのだが、まあいいか……と思ったので
「分かった、じゃあ、ベースやるよ」
「Ok、じゃあ早速練習始めよっか?」
美紀子がそう言ったので、俺達は、バンド活動を始める事にしたのである。
こうして、新たにFOURMと言う、バンドが結成されたのであった。
FOURMを結成して、二日目
俺は、平日なので、いつものように学校へと向かう。
学校にたどり着いて、教室の中に入ると
「おっはよ~、まこ」
話しかけてきたのは、美鈴だった。
「おっはよ~」
「まこ、今日の放課後も昨日と同じく、練習するからさ?、音楽室に行くこと、忘れないでね?」
「分かった」
「じゃあ、今日も一日頑張ろう~」
「おお~」
そう言ってると、チャイムがなったので、授業を受ける事にした。
そして時間があっという間に過ぎて、放課後
俺は、美鈴に言われたとおりに、音楽室へと向かう。
音楽室の中に入ると、もう既に他のメンバーは、集まっていた。
「あ、まこ、来たね?じゃあ、早速始めようか?」
「そうだね」
そう言って、俺は使う楽器を手にする。
俺は、ベースなので、ベースを持った。
「ところで、美鈴、最初に何の曲を弾く?」
みっきーこと、美紀子がそう言ってきた
「そうだね~じゃあ、定番の卒業ソングいっとこうか?ちょうど楽譜あるしね?」
「卒業ソングかあ……確かに、卒業生を送る会に歌うから、ふさわしいかもね?」
「そうでしょ?じゃあ、楽譜プリントしたから、配るね?」
そう言って、美鈴は、俺達に楽譜を渡す。
俺は、楽譜を見て、とりあえず弾いてみた。
ベースの弾き方は、昨日音楽室に担任の翠先生がやって来て、教えてもらったので、何とか弾く事は出来るのだが……
うん、ちゃんと音は出るが、ちょっと音程が変だった。
「まこ……ちょっと難しそう?」
「そうだよ、で、どうかな?」
「う~ん、まあ初めてにしては、いいほうじゃない?とりあえず、ちゃんと音が出るように練習してみたら?」
「わかった、そうする」
そう言って、俺は弾けるように練習する。
数十分後、なんとかまともな音が出せるようになった
「あ、いい感じだよ、美咲さんは、どう?」
「私ですか?まあ……」
そう言って、美咲は、ドラムをバシバシ叩く。
おお……なんかプロっぽく聞こえる感じがするな……と思った。
「とまあ、こんな感じです、どうですか?」
「凄いうまいと思うけど……美鈴はどうおもう?」
「私もそう思う、ドラムって結構難しいと思うんだけどなあ……」
「家に帰って、ネットでドラムの叩き方とか見て、研究してみたんです」
「そうなんだ~じゃあ、とりあえず一曲、あわせて演奏してみよっか?美鈴、歌える?」
「まっかせて、準備Okだよ」
そう言って、美鈴はマイクを構える。
「じゃあ、カウントは、美咲、お願い」
「分かりました、じゃあ、1,2,3、4」
そう言って、演奏がスタートした。
多少間違えなら演奏だったが、美鈴も音程を外す事無く、歌い出したので、出だしは順調だった
そして、何とか演奏が終わった。
「ふ~……で、どう?」
美鈴がそう言ってきたので、俺は、こう答える」
「多少間違えちゃったけど、練習すれば完璧になるかな」
「私もです、ちょっと手が痛くなりましたが、まだ大丈夫です」
「私は、完璧だよ、あとは皆とあわせるだけかな?」
「そっか、じゃあもうちょっと練習しよっか」
「りょ~かい~」
そう言って、練習を始めた。
そして時間が過ぎて、暗くなってきたので、練習をやめて帰る事にした。
帰る途中
「まこ~、明日も放課後練習だから、よろしく~」
そう美鈴が言ってきたので
「りょ~かい」
そう返事するのだった
こうして、バンド活動二日目が、終わった。
そして、三日目、俺は、いつものように学校へと向かう。
学校にたどり着いて、教室内に入ると
「おっはよ~、まこ」
親友の栗谷美鈴が、話しかけてきた。
「おはよう」
「まこ、今日も放課後、練習あるから、頑張ろう?」
「分かった」
「あ、あとさ?今日思ったんだけど、それ、放課後に言うね?じゃね?」
そう言って、美鈴は自分の席に戻る。
思った事ってなんだ?気になったが
深く考えない事にして、授業に集中する事にした
そして時間が過ぎて、放課後
俺は、バンド活動があるので、音楽室へと行く。
音楽室の中に入ると、まだ誰もいなく、俺だけだった
俺は、どうしようかな……と迷って、とりあえず一人でベースの練習をする事にした
ベースを弾いて数分後、俺と同じバンド活動をする事になった、美鈴、同じクラスの汐崎美咲と、有栖川美紀子がやってきて、全員そろったのであった。
「あ、まこ、実はさ?」
「何?」
「オリジナルソングを歌おうかなって思ってるんだけど、どうかな?」
「オリジナルソング?」
「うん、タイトルを考えたんだけど、カルテット・ダンスと名前付けたの、でね?家で考えた歌詞と楽譜がこれだよ~」
そう言って、美鈴は一枚の紙を俺に渡す
紙に書かれてあったのは、カルテットダンスと言う名前と、その歌詞と楽譜が書かれていた。
「みっきーも汐崎さんもOKしてくれたけど、まこはどう思う?」
俺は、悩んだが、別に問題はないんじゃないか?と思ったので
「別にいいんじゃない?」
と言う事にした
「じゃあ、OKだね?じゃあ、早速練習してみようか?」
そう美鈴が、提案したので、俺達はカルテットダンスの音合わせをする事にした
数十分間、意見を出し合って、何とか皆が納得する音が出せる事に成功する
「ドラムは、こんな感じで叩きますね?」
「私は、こんな感じで弾くよ~」
美咲も美紀子も、そう言って、音を出していた。
俺も納得のいく音が出せたので、まあいっかと思っていたりするのであった
そんな感じで練習を続けていると、音楽室にやって来る者がいた
「おい、もう遅くなったぞ、生徒は下校の時間だぞ」
やって来たのは、俺達のクラスの担任、朝崎翠先生だった
「あ、ほんとだ、じゃあ、最後に一曲あわせて、終わろうか?先生、丁度いいので聞いてくれます?」
「そうか、分かった、じゃあ聞くな?」
「ありがとうございます、美咲、カウントお願い」
「分かりました、じゃあ行きます、1,2,3、4!」
そう言って、カルテットダンスの演奏をする
最初の頃と比べて、数倍うまくなっており、ほとんどミスがみられなくて、ちゃんと全員の音が揃っていた
美鈴も、それに乗じて歌いだす
そして数分の演奏が終わって
「先生、どうでした?」
そう先生に聞いてみると
「まあまあじゃないか?これってオリジナルソングか?」
「はい、そうです」
「オリジナルにしては上出来なほうだと思うぞ、頑張れよ?皆」
「はい!」
「じゃあ、下校時刻だから、帰るようにな?」
「は~い、じゃあ今日の練習、終わりにして帰ろうか」
「うん、そうだね」
「分かりました」
「りょ~かい」
そう言って、帰り仕度をして、俺達は家路に着く事にしたのであった。
こうして、三日間の練習が終わったのだった。




