~第四十四話~
俺は、学校が休みの日に
汐崎茜さんから
貰った紙を頼りに、記された住所に行く事にしたのであった。
その住所は、山野辺市の郊外の方で
歩きだと、結構な距離なので、自転車を使う事にした。
季節は冬なので、結構寒いので
ニット帽子にマフラーを装備して、外に出る。
そして自転車に乗り、数十分、目的の場所に辿りついた。
「うわ…・・・結構大きな家」
そこは、一軒家で、表札に汐崎と書かれている。
俺は、ほんとにここなのか?と迷ったが
表札が同じで、渡らせたメモに書かれてあった住所も一致したので
俺はとりあえず、チャイムを押す事にした。
チャイムを押して、数秒後「はい?どちら様?」と、声が聞こえたので
「えっと、南山です」
と、答えると
「あ、真琴さん?早速来てくれたんだ?じゃあ、ちょっと待って」
そう言ってきたので、俺は、待つ事にした。
一分後ぐらいに、ドアが開いて
中から出てきたのは、ジャージ姿の茜さんだった
「おっはよ、真琴さん、さああがって?」
「あ、はい、お邪魔します」
そう言って、俺は中に入る
部屋の中は、結構広く、いくつか部屋があり
俺が案内された場所は、ある一室だった。
その中は、机が結構置いてあって、原稿用紙やら
本棚やらいろいろな物が置いてあり、そこにいたのは
「あ、まこ、会えて嬉しいです」
同じクラスで、アイドル的存在の汐崎美咲がそこにいた
え~っと……なんでいるんだ?と、疑問に思ってしまった。
「え~っと……美咲さん、なんでいるの?」
「私、時々、茜姉さんの手伝いをしてるんですよ?ほら、前にビックドームで売り子もしましたし、それにまこ?私の事は、美咲って呼び捨てでいいのに……」
「……これからは、そう言うよ……」
この子ちょっと、苦手なんだよな……まあ、何故苦手なのかと言うと、春に手紙をもらって、俺に「彼女にして下さい」とか言ってきたし、クリスマスに頬にだけど、キスされたしな……
いかん、思い出してしまった。
そう考えていると、茜さんがうやって来て、こう言ってきた。
「真琴さん、私が連載している、「ヒロイックストーリー」見てくださいな」
そう言って、俺に一冊の漫画を渡してきた。
タイトルに「ヒロイックストーリー」一巻と書かれている
もう単行本出来ていたのか……と、思った。
表紙を見てみると、確かに主人公のキャラクター、俺の姿に似ていた。
まあ、茜さんは、俺をモデルに描くと言っていたしな
俺は、漫画の中身をみる。
内容は、よくラブコメ物で
ところどころにギャグもいれてあって、結構おもしろかった。
「どうですか?真琴さん」
「え~っと、面白いです、これはアニメ化もうなずけるって感じがしました」
「ありがとうございます、あ、そうだ、真琴さん、作画の資料として手伝ってくれませんか?」
「それぐらいなら別にいいですよ」
「ありがとうございます、じゃあ美咲も手伝ってくれる?」
「分かった、茜お姉ちゃん」
そう言って、俺と美咲は、茜さんの手伝いをする事になった。
「じゃあ、こんなポーズをとってください」
そう茜さんが言ったので、俺と美咲は、ポーズを取る。
ちなみに指示されたポーズは、美咲と抱き合ってるポーズだった
美咲の顔がかなり近いので、ちょっとでも唇が触れそうな位置でもある
「やっぱり、好きです……」
そう頬を赤らめて、美咲が言ってきた。
「あら、美咲は真琴さんが好きなの?」
「うん、大好き」
「ほほ~、真琴さん、美咲をよろしく頼むわね?ちなみにどっちが攻め?受けなの?」
「私は、まこに攻めて欲しいかも?あ、でも……逆でもいいかも……」
「そう~、これは話のネタになるわね~」
一体二人で、何を言っているんだ!?
それにどう返事すればいいんだ!?と、返答に困ってしまった。
「あ、二人ともそのままで動かないでね?今、スケッチしてるから」
そんな感じに時間が進んで、あまり長くいるのもなんなんで
俺は帰る事にした
「じゃあ、自分は帰りますね」
「今日は、ありがとう、真琴さん、また遊びに来てもいいわよ?」
「はあ、分かりました、じゃあ、さようなら」
「あ、まこ、また学校で会いましょうね?」
「う、うん、じゃあ……」
俺は、そう言って自転車に乗って、家に帰る事にした
帰る途中思ったのは、美咲の事を考えていた。
学校で何か言ってくるのか?と思ってしまったからである。
まあ考えても仕方がないので、考えるのをやめて、家路に着く。
家に戻ると、妹の亜季がこう言ってきた。
「お姉ちゃん……どこに行ってたの?」
「ちょっと、漫画家の家」
「漫画家の家?」
「そ、まあその人、クラスメイトの従姉の家だったけど」
「ふ~ん……あ、お姉ちゃん、ご飯出来てるよ?一緒に食べよ?」
「分かった」
そして、俺は妹と一緒に、食事をする事にした。
こうして、俺の一日が、終わったのだった。




