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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~一年目~
41/83

~第四十一話~

二月の冬のある日、俺は、行く所があった。

それは、俺が働いている喫茶店のラブ喫茶「アイライク」である。

俺は、朝起きて、出かける準備をして

外に出て、電車に乗り、秋葉へとたどり着く。

秋葉の町は、今日はイベントデーなのか

路上にアニメの服装を着た女の子が、歩いている男性に何か配っていた。

俺は、それを見ながら、ラブ喫茶「アイライク」にたどり着く

中に入って、控室で用意された服に着替えて

ホールに行くと、店長の東雲紫しののめゆかりさんが、こう話してきた。

「まこさん、おはようございます」

「おはようです」

「まこさん、今日は何の日か知ってますよね?」

「え~っと……確か、世間一般的にはバレンタインと呼ばれる日ですよね?」

そう、今日はバレンタインデーと呼ばれる日で

女の子が、大好きな男性にチョコを渡す日でもある。

「ええ、そうです、そこで、今日は「バレンタインイベントデー」とします、主にメニューは、チョコを使った商品しか出さないと言う事ですね、あ、ちなみに、はい」

そう言って、紫さんは、俺にラッピングされた箱を渡してきた。

「あの……これは?」

「チョコですよ、空いた時間にでも、食べてくださいね」

「いや……こういうのは、男にあげるものでは……」

「同性同士でもあげる場合は、ありますよね?」

「まあ、あると思いますけど」

「じゃあ、それです、断るとかないですよね?」

「は、はい」

結局、俺は、紫さんからチョコを受け取ったのであった。

紫さんのチョコは、箱が綺麗に包装されていて、結構高そうな品物だった。

仕事が始まるので、休憩の時に食べればいいかな?と思い

控え室に置いておく事にして、ホールに戻って、仕事を開始する。

俺は、接客なので、客に呼ばれていくと

なぜか「これ受け取ってください!」とか

「貴方を思って作りました!」とか、俺を呼んだ客(ほぼ女)から、チョコを貰った。

なんでこんなに同性にモテテルんだ……と、疑問に思いながら仕事をする。

仕事が終わるまでに、結局十三個のチョコを貰ってしまったのである。

はっきり言って、こんなに食べられないんだが……それに量が多いので

紙袋を貰って、その中に貰ったチョコを入れる事にした。

休憩時間になって、早速貰ったチョコを食べてみると

ハート型のチョコだったり、板チョコだったり、さまざまだった。

チョコを数個食べて、休憩時間が終わったので、仕事に戻る。

仕事に戻ると、やはりと言うか……また俺に

お客がチョコを渡してきたので、俺は

「これ以上は……ちょっと」

と言うと、残念そうにしていた。

そして……仕事が終わったので、着替えて、外に出ると

「まこ~」

「まこさん」

外にいたのは、親友の栗谷美鈴くりやみれい

同じバイト仲間の桐谷佐奈きりやさなさんだった

「仕事、お疲れ様です」

「まこ……凄い貰ったんじゃない?」

「うん……ほら見てよ?紙袋にいっぱい入ってるでしょ?ちょっと重い、まさかこんなに貰えるなんて、思ってなかったし」

「あの……じゃあ、私から貰ったら迷惑ですかね……?」

佐奈さんは、そう言ってラッピングされた箱を、出してきた。

「あ、じゃあ私も~」

美鈴も箱を出す。

「い、いや、迷惑じゃないよ、貰えるのはうれしいしね?二人ともありがとね」

「いえ……」

「いえいえ~、それより、まこ?」

「何?」

「これからどうするの?そのまま帰る?」

「う~ん……荷物多いし、持ち運びながら何所かに行くとか、疲れそうだからまっすぐ帰るよ」

「そっか~どっか遊びに行こうとか思ってたけど、確かに荷物多そうだよね」

確かに今の状況、両手に紙袋を持っているので、荷物は多かった。

「じゃあ、またね、二人とも」

「あ、はい、お疲れ様です」

「お疲れ~、また学校でね?まこ」

そう言って、俺は、家へと帰る事にした。

家に帰ると、ポストの中に何か入ってるのを見つけて、あけてみると

箱とメッセージカードが入っていた。

そのメッセージカードを読んでみると

「バレンタインなので、チョコをお送りします、大好きです!貴方の汐崎美咲しおざきみさきより」と書かれていたのである。

いつから美咲は、俺の物になったんだ……と、思ってしまった。

そして家の中に入ると、妹の亜季あきが、こう言ってきた。

「お姉ちゃん!それって、もしかして……チョコ?」

「うん」

「貰いすぎだと思うんだけど?」

「さすがに自分もそう思う……あ、亜季、食べるの手伝ってくれないかな」

「……分かった、お姉ちゃんがそう言うなら、でも、最初に私の作ったチョコ食べて?」

「分かったよ」

そう言って、俺は亜季と二人で

貰ったチョコを食べる事にしたのであった。

うん、もうチョコは当分いらないかも……そう思っていた。


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