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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~一年目~
28/83

~第二十八話~

季節もすっかり、寒くなり

冬に近づいた頃、俺)は、とある場所に来ていた.

その場所とは……

「ここで、撮影するらしいわよ」

「そう……」

俺が、いる場所は、山野辺市民公園と呼ばれる場所で

なぜそこにいるのかと言うと、事の始まりはこうである。

いつものように起きて、今日は学校が休みなので

朝食をとっていると、母親の美鶴みつる母さんが、こう言ってきた。

「そうだ、真琴、ちょっと手伝って欲しい事があるのよ」

「手伝ってほしいこと?」

「そう、丁度今日ね?山野辺市民公園に行ってほしいの」

「何で?そんな場所に?」

「行けば解るわ、だから行ってくれない?」

「う~ん……」

俺は、悩んだが、今日は特にこれと言って

予定入れてないので、行く事に決めた。

「わかった、山野辺市民公園に行けばいいんでしょ?」

「ありがと、じゃあ行きましょう」

そう言って、俺と母さんは家を出る。

そして、数十分後、目的地、山野辺市民公園にたどり着いた。

公園の中に入って、しばらく歩くと

人が集まっている場所があって、母さんはその中に入って行く。

「おはようございます、助っ人連れてきました」

そう母さんが言うと、グラサンをかけた男の人が、こう言った。

「美鶴さん、助かります、おや?もしかして……天空カイザーでレキやった、まこと君じゃないか?」

「あ、はい、そうです」

「そうか、まこと君、来てくれてありがとう、私の名前は新井あらいと言う、まあ監督をしているな、よろしく、で、まこと君にやってもらいたいのは、CMに出演して欲しいんだ」

「CM?」

「そう、ほんとは二人で録る事になってたんだが、一人がキャンセルしてきてね、困ってたんだ、じゃあほかに誰かいないか?と言う話になって、そしたら美鶴さんが「代役連れてくるわ」って言ってきてくれたのだ、まこと君、OKかな?」

「はあ……母さん、そんな事言ったの?」

「まあ、そうね、でもいいじゃない?真琴、参加してくれないかしら?」

「……分かった、いいよ」

「ありがとう、ところで……まこと君は、男の子なのかな?」

「違いますよ?」

「ふむ……そうか、女なのか…………まあ、いいか、別に問題はなさそうだし、じゃあ早速撮影を始めるとするか、まず、まこと君、衣装に着替えてきてくれ、中沢なかざわメイクよろしく」

「わっかりました~」

そう言ったのは、頭にバンダナを巻いた、二十代ぐらいの女性だった。

「まことさん、じゃあついてきてね?」

「は、はあ……」

俺は、言われるまま中沢さんについていく。

ついてくと、ワゴン車が用意してあって、その中に案内された。

そこで、衣装とかメイクをさせられて、車から出ると

「ふむ……似合ってるぞ、これなら問題ないな」

監督がそう言って、母さんが

「あらあら、かっこいいわよ?真琴、美少年に見えるわ」

そうなのであった、自分で鏡を見てみたら、美少年に見えるのである。

もともと胸とか大きくないので、男の子にばっちり見えるのであった。

「母さん、かっこいいとか言われても、あんまりうれしくないんだけど……」

「そう?」

「まあいいじゃないか、じゃあまこと君、相手役を紹介するぞ、さ、来たまえ」

そう監督が言うと、やって来たのは、俺が知っている人物だった。

「初めまして、蓮城麗華れんじょうれいかといいま……って、真琴じゃない!久し振りー」

「相手って麗華?」

「おや?二人は知り合いって、あ、そうか、天空カイザーで共演したんだったな、知ってて当然か」

「相手役って真琴なの?」

「どうやら、そうみたい」

「そう、じゃあ、この撮影が終わったら、遊びに行きましょう?なかなか時間取れなくて、真琴の家に電話とかできなかったし、いい?」

「まあ、いいかな、特に予定ないし」

「じゃあ、決まりね」

そう話していると、監督がこう言ってきた。

「じゃあ、早速CMの撮影に入りたいと思います、麗華さん、まことさん、準備いいですか?」

「あ、私はOKです、真琴は?」

「自分もOKかな」

「私は、見学してるわね?真琴、頑張るのよー」

そう母さんが言っていた、こうして、何のCMかは、分からなかったが

CM撮影が始まったのであった。

「じゃあ、早速撮ろうか」

そう言ったのは、このCM撮影の監督の新井あらいであった。

「ところで、監督?一体何のCMなの?」

そう麗華が言うと、監督はこう答える。

「そうだった、まだ教えてなかったな、今日撮るのは、スポーツドリンク「スプレイト」と呼ばれる炭酸飲料の紹介CMを撮ろうと思う、台詞は、そうだな……シンプルに「スプレイト誕生」とまこと君が言って、それを笑顔で麗華君が「美味しい~」とか言ってくれればOKだ」

「えらい、簡単だけど、それでいいの?監督」

「ま、いい絵が取れればそれでいい、じゃあ、始めるぞ」

そう言って、スタッフらしき人が

俺と麗華に炭酸飲料「スプレイト」を渡す。

「はい、じゃあ行くぞ、アクション!」

そう監督が言った

俺は、まず監督に言われたので、こう言う

「スプレイト誕生!」

そこに麗華がやって来て、こう言った。

「美味しい~」

「カ~ット!う~ん……」

「どうしたんですか?監督」

「そうだな、もう少し、台詞を追加しとこうか、まことくんが「スプレイト誕生」と言った後に、スプレイトを飲んで感想を述べてくれ、そうだな……麗華君もスプレイトを飲んで、感想言ってくれ、それを撮ろうと思う、それでいいか?」

「了解~真琴もいいよね?」

「まあ、いいかな」

「よし、じゃあもう一回、撮るぞ、アクション!」

そう監督が言ったので、俺と麗華は再び、演技をする。

「スプレイト誕生!」

そして、俺はスプレイトを飲む。

はっきり言って、俺の好みじゃあなかった。

けど、撮影してるので、感想を言う事にした。

「すっきりな味で、爽快さ満点!」

ま、こんな所でいいだろ……と思った。

そこに麗華がやって来て、こう言う。

「美味しいスプレイト!」

そう言って、麗華もスプレイトを飲む。

「抜群の美味しさ!」

「カ~ット!よし、Okだ、これで撮影は終了だ、お疲れ様!」

「お疲れ様です」

「お疲れ様」

そう言って、俺はメイクを落としに、ワゴン車に入った。

メイクを落として、外に出ると、麗華が話しかけてきた。

「無事、撮影終わったわね、ところでさ?」

「何?」

「あのスプレイト……どうだった?正直に言ってみて、美味しかった?」

「正直に言って、うまくはなかったな」

「やっぱり?私も思ったわ、あれ……売れるのかしらね?」

「さあ?」

そう話していると、美鶴みつる母さんが話しかけてきた。

「真琴、撮影お疲れ様、じゃあ帰りましょうか?」

「母さん、麗華と遊ぶ約束したんだけど、行っていいかな?」

「あら、そう?じゃあ、麗華ちゃん、真琴の事、頼めるかしら?」

「あ、はい、分かりました、美鶴さん」

「じゃあ、私、先に帰ってるわね?」

そう言って、母さんは帰って行った

「じゃあ、美鶴さんにも言ったし、遊びにいこっか?」

「そうだね、でもどこいく?」

「私、山野辺アイランドに行きたかったのよね、そこに行きましょう」

「りょ~かい」

こうして、俺は麗華と、二人で山野辺アイランドに行く事にしたのであった。

後日、撮影したCMが放送され、新発売のスプレイトは、大人気とはいかないけど、そこそこ売れたみたいでもあった。

CM撮影をしてから、次の日

今日は、かなり寒く感じられて、これはコートとか羽織ればよかったかな……とか、思いながら通学路を歩く。

そして、俺の通っている山野辺高校にたどり着く。

校舎の中に入って、自分の下駄箱を開けると

一枚の手紙が入っていた。

「これって…・・・」

これで手紙を受け取ったのは、三枚目になるのか?と思った。

一枚目は、俺と同じクラスメイトの汐崎美咲しおざきみさきからで、内容は「音楽室に待ってます」だったし

二枚目は後輩の東雲玲しののめあきらからで

これも「音楽室に待ってます」と、同じような内容であった。

で、今回の三枚目の手紙……一体何が書いてあるんだ……?と気になったので、俺はその手紙を開いて、中身を見てみた

中に書いてあった内容は

「放課後まで、教室に残っているべし」

と、書かれてありました。

差出人を見てみると、差出人は書いていなく

ただ、その文章だけ書かれてあったのであった。

一体誰からの手紙からだ?と思ったが

手紙をポケットに入れて、教室に向かう事にした。

教室の中に入ると、もう既に何人か集まっていて

談笑をしていたり、何かノートに書いている人もいたりしていた。

俺は、自分の席について、とりあえず手紙の書いてあった内容を思い出して、どうしようか……と考えていると、俺に話しかけて来る者がいた

「おっはよ~まこ」

俺に話しかけてきたのは、俺の親友の栗谷美鈴くりやみれいであった

「おはよう」

「ねえ、まこ、どうしたの?何か悩んでる顔してたんだけど?」

「ちょっとね……ねえ、この手紙、美鈴が出した?」

そう言って、俺は手紙を美鈴に出す。

「何?この手紙?私じゃないよ?私が手紙出すわけないよ?何か言うなら、直接言うしね?」

「そう……じゃあ一体誰だろ……」

「放課後まで待つべしね……う~ん、もしかしてまこに告白したい奴がいて、手紙を出したとか?」

「そんなんじゃないと思うけど……てか、それはもういいし」

「もういいって?もしかして前にもこんな事があったとか?」

「い、いや……なんでもない」

「そう?」

そう話していると、チャイムがなったので、美鈴は自分の席に戻っていく。

俺は、結局どうしようかと

考えたが、放課後、教室に残る事にしたのであった。

そして、時間が過ぎて、放課後

俺は、教室に残っていた。

皆、帰り仕度をして帰る者や

部活動に行く者がいて、教室から出て行ったりしている。

教室で待っていると

「まこ、誰からの手紙なんだろ~ね?」

何故か、美鈴がいました。

「……何で、美鈴まで残ってるの?」

「だって、気になったから?悪い?」

「……まあ、いいけど」

結局、二人で教室で待っていると

ガラっと教室の外の扉が開いて、やって来た者がいた。

「ん、残ってたか」

やってきたのは、担任の朝崎翠先生だった。

「もしかして、自分に手紙出したのって、翠先生?」

「ああ、そうだぞ、それにしても……なぜ、栗谷までいるんだ?」

「まこに手紙を見せてもらって、気になったからいるって感じかな?で、先生、一体まこに何の用だったんですか?」

「ああ、そうだ、今日、私の家に来ないか?」

「家にって、先生の家にですか?」

「そうだ、実は今日な?いや、来てから話すとするか、で、来れるか?」

先生がそう言ったので、俺は、こう答えた。

「えっと、遅くならなければ、自分は問題ないです、行きますよ」

「あ、じゃあ私も~、先生、いいでしょ?」

「ま、いいか、じゃあ真琴と栗谷、私の家に向かうぞ」

こうして、俺は、美鈴と先生の家に向かう事にしたのであった。

先生と歩いて、山野辺商店街を抜けて、その先を歩く事、数十分

「さ、ついたぞ」

そう、先生が言った。

「先生って、マンション暮らしだったんですか?」

そう、たどり着いたのは、大きなマンションだった。

「まあ、そうなるかな」

「ところで、このマンション、何階建てなんです?」

「確か、25階だてかな、山野辺市の中でも、結構な高層ビルだと、思うぞ」

「そうなんだ」

「じゃあ、入るぞ」

そう言って、建物の中に入る。

中に入るためには、オートロックの扉なので

鍵で、オートロックの扉を開けて、俺達はエレベータにーに乗った。

そして、最上階にたどり着き、先生の部屋は、奥にあった。

先生は、鍵を取り出して、扉を開ける。

中は誰もいないらしく、真っ暗だった

「ようこそ、私の家へ」

「お邪魔します」

「お邪魔します~、先生ってもしかして、一人暮らし?」

「まあ、そうだな」

「で……先生、一体何のために自分に手紙を?」

「実は……前に山野辺商店街で、福引をやっただろ?で、真琴が当ててくれた、豪華食材を使って、鍋でもやろうかと思ってね、それで呼んだんだよ」

「あ~確かに、まこが当てたよね、福引で」

そう、前に山野辺商店街で、先生が福引をやっていて

その福引券を俺に渡して、やったら、二等の豪華食材が当たったのであった。

「あ、そうなんですか、じゃあごちそうになりますね、ところで、先生が作るんですか?」

「いや、違うぞ」

「え?じゃあ、一体だれが……」

「あいつに頼むのさ」

そう言って、先生は携帯を取り出して、こう言う

「私だ、今から来れるか?うむ、大丈夫だな?速攻で来い」

そう言って、電話を切った。

「一体、誰に電話を?」

「まあ、来たら分かるぞ」

そして、数分後、ピンポーンと鳴って、やって来たのは

「いきなり呼びつけて、一体何なのよ……」

体育教師の川原芹かわはらせり先生であった。

「芹、鍋、作ってくれ」

「要件ってそれ?全く……あ、南山さんに栗谷さんもいるのね?」

「芹ちゃん、こんばんは~」

「こんばんは」

「芹、頼むぞ」

「はいはい……分かりましたよ、じゃあ食材あるみたいだし、作るわね」

そう言って、芹先生は、台所に向かった。

芹先生が台所に向かうと、美鈴がこう言った。

「ねえ、まこ?」

「うん?」

「芹ちゃん、どうやって入ったんだろうね?ここ、オートロック式だったでしょ?」

「あ、確かに……翠先生、芹先生って」

「ああ、芹に私の家の合鍵を渡してるんだ、それで入って来たと思うぞ」

「そうなんですか」

「あ、先生、これって「SEIKEN3」だよね?先生、持ってたんだ?」

「お、知ってるのか?じゃあ、対戦するか?」

「いいよ~、私、結構これ、得意だよ?」

「私もかなり強いぞ?いつもは芹とやってるんだが、芹じゃ相手にならなくてな?じゃあ、勝負だ」

そう言って、二人はSEIKEN3をやるみたいだった。

俺は、どうしようかと迷ったが、芹先生を手伝う事にした。

台所に向かうと、芹先生が野菜を切ったりしている。

「芹先生、手伝います」

「あら、ありがとう、じゃあこれ、切ってくれる?」

「はい」

そう言って、俺は、渡された野菜を切っていく。

「ところで、翠先生ってあんな感じなんですか?」

「まあ、そうね、高校の時から全然変わってないわ、ず~っと一緒にいるようなもんだし、腐れ縁みたいな感じかもね」

「そうなんですか」

俺と芹先生は、雑談しながら、調理していった。

そして、鍋が完成して、テーブルに持ってくる。

「翠、出来たわよ」

「お、そうか、じゃあ、ここでやめにするか?」

「了解、それにしても、先生やりますね?私とほぼ互角じゃないですか」

「そっちこそ、やるみたいだしな?見直したぞ」

「じゃあ、いただきましょうか?」

そう芹先生が言ったので、俺たちはは~いと、言って鍋を囲う事にした。

「いっただきます~」

そう言って、鍋料理を食べる

「おいしい~芹ちゃん、料理上手~」

「ああ、いつも助かってるぞ、芹」

「もう……翠?自分で料理したほうがいいわよ?」

「いや、昔からやってはいるんだが、どうも上達しなくてな?だから、あきらめた、芹に作って貰ったほうがいいからな、これからも頼むぞ」

「はいはい、分かりましたよ……全く、まあ私も、嫌じゃないから、いいけどね」

そう言いながら、四人で鍋料理を食べた。

あっという間になくなって、俺と美鈴は、帰る事にした。

「先生、ごちそうさまでした、また遊びに来ていいですか?対戦しましょう」

「ああ、いいぞ、今度は腕をあげとくからな?そう簡単には勝てないと思うぞ?」

「私だって、腕あげときますよ、じゃあ、まこ、帰ろうか?」

「そうだね、じゃあ先生、さようなら」

そう言って、先生の家から帰る事にした

帰る途中、美鈴がこう言って来た

「それにしてもさ?」

「何?」

「翠先生と芹ちゃん、ラブラブだったね~いいなあ、私たちも、あんな関係になりたいかも」

「……どう反応すればいいの?」

「つまり、いつまでも仲良くしたいって事、じゃ、私、こっちだから、じゃね」

そう言って、美鈴は俺から、離れて行く。

俺は、考えながら、家へと帰って行ったのであった。


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