~第二十七話~
季節もすっかりと、秋になったので、結構寒く感じる頃
俺は、いつものように学校へと向かっていた。
いつものように起きて、制服に着替えて家を出て、学校へと向かった。
校舎の中に入って、自分のクラスに行くと
結構速かったのか、ほとんど人がいなく、俺は、自分の席へとつく。
席について、ぼ~っとしていると、俺に話しかけて来る者がいた。
「ちょっと聞きたいことあるんだけど……いいかなあ?南山さん」
話しかけてきたのは、一緒に学園祭で劇をやった仲間、王子役だった、住吉愛子さんであった。
「えっと、何かな?住吉さん」
「私のことは、愛子でいいよ?私も真琴って呼んでいい?」
「別にいいけど」
「じゃあ、真琴に聞きたい事あったから、言うね?これ、真琴?」
そう言って、一枚の写真を見せる。
そこに映ってあったのは、以前、バイト先のラブ喫茶「アイライク」で
天空カイザーのコスプレショーをした時に
親友の栗谷美鈴が撮影した
俺がレキの格好をしている姿だった。
「こ、これをどこで!?」
「ネットで見つけたの、あ、それでプリントアウトしてみたんだけど……あ、このサイトに載ってたんだよ?」
そう言って、俺に携帯を見せる。
そのサイトは「あっきーのタビダチにっき~」と書かれてあり
そのサイトを見てみると、写真がいっぱい載っていた。
しかも俺の他に店長の紫さんや
美鈴、バイト仲間の佐奈さんが映っているものまであった。
「サイト巡りしてて偶然見つけたサイトなんだけどね?ここに写ってるの栗谷さんでしょ?それで驚いちゃって、で、色々見てみたら、真琴にそっくりな写真があったから、聞いてみたの、で、これ、真琴なの?」
俺は、ここは誤魔化すか?と思ったが
まあ隠してる訳でもないので、正直に言う事にした
「まあ、そうだけど……」
「へえ~じゃあ、もしかしてさ?夏にやった、天空カイザー~カイザーVSデルウイング~のレキ役も真琴?」
「えっと……あれは母さんがやってみない?って言ったから、やっただけだし」
「凄い!こんな近くに有名人がいるなんて思わなかった~!」
「べ、別に有名人じゃないよ、頼まれてやっただけだよ」
「それでも凄いよ、じゃあ、冬にやる事が決まった天空カイザーの続編、これにも出るの?」
「え?続編……?」
「そう、ほら」
そう言って、どこから取り出したのか、雑誌を俺に見せる。
そこには確かに「スペシャルドラマ天空カイザー続編、制作決定!放送日は冬を予定」と書いてあった。
「ほ、ほんとだ……で、でも別の人がやるんじゃないかな?」
「え~真琴がやってみたら?すっごい似合ってたし、もしやる事になったら教えてね?」
「う、うん」
多分やらないかと思う……いや、あの母さんの事だから、また「やってくれない?」とか言うと思われる。
俺は、そう思っていると
いつの間にか結構クラスに人がやって来ていて、賑わっていた。
「あ、じゃあ私、自分の席に戻るね?それじゃあね?真琴」
そう言って、住吉さんは自分の席に戻る。
住吉さんが席に戻った後、美鈴が話しかけてきた。
「ねえねえまこ?」
「何?」
「住吉さんと話してたけど、一体何話してたの?仲良かったっけ?」
「他愛のない世間話だよ、美鈴が気にする事はないよ」
「そう?」
「そう」
そう話していると、チャイムが鳴ったので
美鈴はそれ以上話しかけて来なかった。
授業中、俺は気になってる事があった。
あの「あっきーのタビダチにっき」は一体誰のサイトなのか?である。
気になったので、俺は放課後、調べる事に決めて
授業に集中する事にした。
時間が経過して、放課後になったので
早速、「あっきーのタビダチにっき~」というサイトを調べる事にした。
どうやって調べようかと、考えて、PC室は部活動で使ってるから
邪魔は出来ないし、とりあえず俺の担任の朝崎翠先生に聞いてみる事にした。
「翠先生」
「何だ?真琴、もう放課後だぞ?帰らないのか?」
「いえ、まだ帰りません、ちょっと調べたい事が出来たので、で、PC使いたいんですけど」
「そうか……あ、そう言えば、真琴に貸したミニパソはどうしたんだ?」
「持ってきてませんよ、家に置いてあります、で、確か宿直室にPCありましたよね?それで調べ物しようと思っているんですけど?」
「そう……解った、じゃあ行くぞ」
そう言って、先生は宿直室に移動するみたいなので
俺は、先生の後をついていく事にした。
宿直室について、先生は鍵を開ける。
「さ、開いたぞ、で、PCで何を調べるんだ?」
「それは、PCを起動してから、調べます、先生、PC使っていいですか?」
「まあいいが、いかがわしいサイトでも見るのか?」
「違いますよ、ちょっと自分が映ってるサイトを見つけたので、調べようとしたんです」
「ほう、真琴が写ってるのか、ちょっと見てみたいな?」
「何で見てみたいんですか……」
「気になるからだ、で、どんな格好だ?」
「はあ……サイト名教えてもらったので、検索してみます」
そう言って、俺は「あっきーのタビダチにっき」と言うサイトを開く。
そこに展示してある画像を見てみる。
そこには、住吉さんに見せて貰った画像の他に
新しい画像が追加されていた。
「あ、これ、コスプレデーの写真だ」
そこに展示してあったのは、タイトル名「アイライクのコスプレデー」と
言う題名にしてあって、店員達のコスプレした写真が載せてあった。
「ほうほう、あ、これ栗谷じゃないか?それに、もしかしてこれが真琴か?」
先生は写真を見て、俺と美鈴を見つけたみたいであった。
「あ、そうです、って先生、何、じろじろ見てるんですか?しかも、コメント書き込まないで下さいよ!?」
先生は、勝手に写真について「被写体の角度がグット」とか
「表情がよく撮れてるぞ」とか、BBSに書き込んでいた。
「まあ、いいじゃないか、それにしてもこの書き込み欄見てみると、真琴、かなりの人気みたいだぞ?」
「え?」
俺は、先生に言われて、書き込み欄を見てみると
「この水兵服着てる人、レキの格好した人だよね」とか
「というか、テレビの天空カイザー、レキ役の人じゃない?」とか
「物凄くかっこいい、私、付き合いたい!何所に住んでるんだろ?」とか書き込んであった。
「な?」
「な?って言われても、それにどう答えればいいんですか?」
「面白そうだから、書き込んでみてはどうだ?どういった反応見せるか、たのしみなんだが?」
「は?書き込みですか?自分が?」
「そうそう、まあなんか書き込んでみたらどうだ」
先生がそう言っていたので、俺はどうしようか迷ったが
一言だけ書き込む事にした
「え~っと、とりあえずかっこいいとか言ってくれてありがとう、でも写真は恥ずかしいかな……」
そう、書き込んで名前の本名、名乗るのも何なんで
HNまこってつけて、投稿ボタンを押した。
BBSに俺の書いた掲示が貼り出された。
数秒のうちに返信が来たので、驚いた。
「え?まさか、レキ役やってた人!?本人!?」
「ウソだろ?まじか?」「でも、まこって確か、あのアイライクで働いてる人が呼ばれてたよ?」「それに天空カイザーの役者の人って、まことって名乗ってたし」「じゃあ、本人じゃん!」「マジかよ、じゃあこのサイトにまこが覗いたって事だよな?それって凄くね?」
「またなんか書き込み希望!」とか
かなりの数の返信があった、一言書き込んだだけなのに
「真琴、凄い人気だな……私も、驚いたぞ」
「自分もですよ、まさかここまでとは……」
「とりあえず、どうするんだ?」
「どうするって、言われても……そうですね……」
俺は、どうしようか悩んだが、別に書く必要ないと判断して
そのままにしといた。
「とりあえず、このサイト作った人がだれかを、調べようと思ってたから、調べて見る事にします」
俺は、そう言って、プロフィール欄を開く。
そこに書かれてあったのは、あっきー年齢秘密
女性、趣味、漫画、気に入ってる店「アイライク」とだけ、書かれてあった。
「これだけじゃ分からないなあ……」
「ふむ……じゃあ、こう書き込んだらどうだ?真琴はそのお店で働いてるんだろ?そこで何かイベントとか発表したら、このサイトを作った管理人も来るんじゃないか?」
「あ、それ、いい考えですね、でも店長とかに相談しないと」
「まあ、それはそうだな、おっと、もうこんな時間だ、暗くなってきたから、帰ったほうがいいぞ?」
「あ、ほんとですね、じゃあ、そうします」
俺は、そう言ってPCの電源を切る。
そして、宿直室を出て、帰ろうとしたら、先生が話しかけてきた。
「真琴、私も、そのお店行っていいか?」
「え、先生も来るんですか?」
「どういった店なのか気になるしな?それに、なんか面白そうだしなー、普段は学校があるから、休日に働いてるんだろ?その時に連絡くれよ?」
「はあ、分かりました……」
俺は、そう言って、先生と別れて、家へと帰る。
帰りながら、これは店長に相談しようかな……と、思っていたのであった。
ネットで「あっきーのタビダチにっき~」を調べた次の日
俺は、今日の放課後、バイト先のラブ喫茶「アイライク」に行く事にした。
普段は、休日に行っているので、学校がある日に行くのは、初めてでもある。
俺は、学校があるので、制服に着替えて、学校に向かう。
学校について、教室の中に入り
自分の席につくと、俺に話しかけて来る者がいた。
「おはよう、真琴」
俺に話しかけてきたのは、昨日、サイトを教えてくれた
住吉愛子であった。
「おはよう、住吉さん」
「愛子でいいって、で、昨日の放課後さ?真琴、私の教えたサイトに書き込まなかった?ほら、これ」
そう言って、愛子は携帯を俺に見せる。
そこに表示してあったのは、「あっきーのタビダチにっき~」で、そのBBS欄に物凄い数の書き込みがされてあった。
「一言だけ書き込んだけど……よく分ったね?」
「もしかしてと思ったけど、やっぱり真琴だったんだ?なんか真琴、凄い人気よ?真琴が掲示板に書き込んでから、このサイトのアクセス数が物凄く伸びてるし?」
確かに見てみると、アクセス数が、俺が、書き込む前と全然違っていた。
「あ、ほんとだ」
「またなんか書き込んでほしいって、書いてあるわよ?真琴、何か書き込むの?」
「いや、それは出来ないかな、自分、携帯とか持ってないし」
「え、そうなの?確かに、真琴が携帯とか持っていじってる姿、見たことないなあ……とか思ってたけど、そうだったんだ?でも、欲しいとか思わないの?」
「どうだろ……特別欲しい!とか、思わないんだよね?まあ、今まで無くても全然問題はなかったし」
「ふ~ん、じゃあ携帯買ったら、アドレスと電話番号教えてね?あ、先生来たみたいだから戻るね」
そう言って、愛子は自分の席に戻る。
確かに見てみると、俺の担任の朝崎翠先生が
やって来ていた。
そしてチャイムがなり、授業が始まる。
俺は、授業中、携帯か……持ってた方がいいのかな……とか、考えていたりしていたのであった
そして、放課後、授業も普通に終わったので、俺はとりあえず
目的地、アイライクへ向かう事にした。
一旦帰ってから、着替えて向かうか、それともそのまま行くかと迷って
結局、そのままの格好で向かう事に決めて、さっそく行こうかなっと思っていたら、声をかけられた。
「真琴~」
声をかけて来たのは、愛子であった。
「何?愛子」
「これからまっすぐ帰るんでしょ?私、一度、真琴と帰ってみたかったんだよね?一緒に帰ろう?」
「えっと、これから行く所があって……」
「行く所?どこ?」
「アイライク」
「そうなの?今日、バイトとか?」
「いや、バイトじゃあないけど、ちょっと店長さんに相談しに行こうかな……と」
「じゃあ、私も一緒に行く」
はい?何でだ?
「え……何で?」
「別にいいじゃない、何か困る事でもあるの?」
「いや……そうじゃないけど……ついてくるの?」
「うん、一回、どういう店か知りたかったしね、行ってもいいでしょ?」
まあ、断る理由も無いので、俺は
「まあ別にいいか、じゃあ行こう」
「そうだね」
こうして、俺は、ラブ喫茶「アイライク」へ愛子と二人で、行く事に決めて、俺は愛子にこう言った。
「あ、そうだ、愛子、携帯貸してくれない?」
「なんで?」
「妹にちょっと遅くなるって、連絡入れたいから、駄目?」
「別にいいよ、はい」
そう言って、俺は愛子から携帯を受け取る。
そして自分の家へかける
数秒コール音が鳴って、妹の亜季が出た
「はい、南山です」
「あ、亜季?」
「あ、お姉ちゃん、何?」
「ちょっと用事ができちゃって、少し遅くなるね」
「用事って……?」
「え~っと……」
俺は、どう言おうか悩んでいると、愛子が急に
「私と出かける所が出来てね、それじゃ真琴の妹さん、遅くなるけど、心配しないでね?」
そう言いました、うん、それを聞いた亜季は
「!お姉ちゃん!どういう事!ちゃんと説明して!」
「と、とりあえず遅くなるから!じゃ!」
俺は、そう言って電話を切って、愛子に返す。
「なんか誤解されてるかもな……」
「面白い妹さんだね~」
「なんで、そんなにこやかな顔なの?はあ……まあ、いいや、とりあえず行こうっと」
「あ、待ってよ、私も行くわ」
そう行って、俺は、アイライクに行く事にしたのであった。
山野辺市から電車に乗って、秋葉にたどり着く。
「ここが、秋葉か~はじめてきたけど、にぎやかだね」
「あれ、愛子、初めてなの?」
「まあね、普段電車とかは、乗らないしね、いっつも地元でいるって感じだしさ?」
「そうなんだ」
それより、ここから近いの?アイライクって」
「まあ、近いと言えば近いかな、こっち」
俺は、そう言ってアイライクへ向かって、歩き出す。
その後ろから、愛子は黙ってついてきたのであった。
数分歩いて、目的地、ラブ喫茶アイライクに辿り着く。
いっつも休日に来ていたりするので、なんか新鮮だな……と、思っていたりしていた。
「へ~っここがアイライクね~、結構きれいな店ね」
「確かに、綺麗といえば綺麗かな、じゃあ中に入るよ」
そう言って、俺は店内に入る
中に入ると、店長の東雲紫さんが
「いらっしゃいませ~、あら?もしかして……まこさん?」
「はい、真琴です、紫さん、こんばんは」
「今日は珍しいわね?もしかして、学校帰り?」
「はい、そうですね」
「一体どうしたの?あら?まこさんの隣にいるのって……はは~ん……」
「あの……紫さん?」
「彼女と一緒に来るとは、見せつけてるのかな?もしかしてラブラブだったり?」
「い、いや、違いますよ、愛子は、来たいって言ったから、ついてきただけです」
「初めまして、住吉愛子と言います、真琴のクラスメイトです」
「そう、私は店長の東雲紫よ?よろしくね、所で今日は何の用があって、来たのかな?」
「あ、ここじゃ何なんで、控室で話したいんですが、いいですか?」
「もしかして……バイトやめたいから来たって事じゃあ……ないわよね?」
「いや、違いますよ、そういうのじゃないです」
「そう、じゃあちょっと待って、先に控室に行っててくれる?すぐに向かうわ」
「分かりました」
俺は、そう言って控室に向かった。
愛子は、「ここでケーキとか注文しながら、待ってるね?」と言って
座席についたみたいである。
俺は控室に入って、数分待っていると、紫さんがやって来た
「待たせたわね?で、話って?」
「あの、紫さんは「あっきーのタビタチにっき~」というサイト知ってます?」
「あっきーのタビタチにっき~?知らないわね?」
「そのサイトの中を見てくださいませんか?」
「そう?じゃあ、見てみるわ」
そう言って、紫さんは、控室に設置してある
PCの電源を入れて、サイトを検索した。
「あら、これって、うちの店よね?」
「はい、そうなんです、ここの店でコスプレした姿とか、アップされてるんですよ」
「ほんとだわ、一体だれがこんな事を……」
「店長としては、どうしますか?このサイトの管理人に言って、やめさせるとかします?自分は、その事について来たんです」
「そうね……」
紫さんは、少し考えて、こう言った。
「写真の写り具合は悪くないわ、ひとりひとり綺麗に撮れてるしね、けど勝手に使われたのは少し許せないわね、一度このHPの管理人に話つけとかないといけないわね……まこさん、教えてくれてありがとね」
「いえ、で、結局どうします?」
「そうね……このHPの管理人に連絡してみるわ、反応があったら、このお店に来てもらう事にするわ、このお店に結構来てる客みたいだしね」
そう言って、紫さんは管理者あてにメールを開いて
何か書きこんで、送信した。
「これでよしっと、あとは来てくれるかを待つだけね」
「そうですか、じゃあ自分、もう用ないので、帰りますね?」
「え?もうちょっといる事は出来ない?」
「妹が帰りを待ってるので、すいません……」
「そう、じゃあまた、休日によろしくね?まこさん」
「はい、分かりました」
俺は、そう言って控室を出る。
ホールに行くと、愛子が結構な量のスイーツを食べた後だった
「ただいま」
「あ、お帰り、話、終わったの?」
「まあね、それより愛子、食べすぎじゃない?太らない?」
「大丈夫、こう見えても太った事一度もないよ?」
「そうなんだ、それはうらやましい体格してるなあ」
「そうかな?真琴もスレンダーで、全然太ってなんかないじゃん?お互い様だって」
「そう?」
「そうだよ、じゃあ帰ろうか?暗くなってきたしね?」
「あ、ほんとだ、じゃあ行こう」
そう言って、俺と愛子は食べた料金を支払って
店を出て電車に乗り、山野辺市に戻った。
「じゃあ、私、こっちだから、今日はありがとね?真琴、じゃあね~」
そう言って、愛子は俺のそばから、離れて行った。
俺は、さよなら~と言って、自分の家へと帰る。
家に帰ると、妹の亜季が怒っていたので
それをなだめながら、今日の一日は、終わったのであった。




