~第二十六話~
体育祭も終わって俺は……家にいた。
何故、家にいるのかと言うと……
「三十八℃……これは、完全に熱があるなあ……」
そう、俺は、どうやら風邪にかかってしまったようなのである。
いつものように起きて、学校の準備をしようと思ったら、なんか体がだるく、その事を美鶴(美鶴)母さんに言ったら、「風邪よ?今日は、学校休みなさいね?」と言ったので、俺は、大人しく寝る事にした。
「お姉ちゃん、大丈夫!?」
そう言っているのは、妹の亜季で
何だか心配そうな顔をしている。
「何とか大丈夫かな……ちょっとだるいけど……」
「お姉ちゃん、私、学校休んで、お姉ちゃんの看病する!」
亜季がそう言っていた。
「亜季は学校ちゃんと行きなさい?真琴の事は、私が見ているわ」
「でも……」
「帰ったら、一緒に看病しましょうね?」
「……うん、分かった、じゃあ行ってくるね……」
亜季は、そう言って学校へと向かったのであった。
「母さん、大丈夫なの?家にいて……」
「大丈夫よ、今日は丁度仕事が無い日だしね、そうね、学校に休むって連絡入れとくわね?」
母さんは、そう言って電話をかける。
「あ、南山真琴の母ですが、真琴は病気なので、今日は学校休みますね?あ、はい、そんなに悪い病気じゃあないので大丈夫です、ええ、では」
そう言って、電話を切る。
「真琴、何かして欲しい事はない?」
「ん~……ちょっと、お腹すいたから軽いもの食べたいかも……」
「じゃあ、作ってくるわね」
そう言って、母さんは何か作りに俺の傍から離れて行った。
俺は、それを見た後、物凄い眠気に襲われたので、寝る事にしたのであった。
「真琴……」
そう呼ぶ声がした、俺は目が覚めて、気がつくと、母さんと
「まこ~!大丈夫!?」
「まこ、大丈夫ですか……?」
俺の親友の栗谷美鈴と
同じクラスの汐崎美咲がいた。
「あ、あれ……なんでいるの?」
「何でって、まこが病気と聞いて、心配だから来たんだよ?」
「私もです、まこ、大丈夫ですか?」
「えっと……今、何時……?」
そう言って、俺は時計を見る
時刻は午後になっていて、五時間以上は寝ていた事になったみたいだった。
「二人とも真琴が心配だから、お見舞いに来てくれたみたいよ?あ、そうだ、真琴、食事作っておいたから、食べられる?」
「うん、何とか」
「じゃあ、持ってくるわね」
そう言って、母さんがいったん離れる。
「まこ、何かして欲しい事ある?」
「私も、何かまこの為にしたいです、何かして欲しい事ありませんか?」
して欲しい事ね……特に何もないんだが……なんか、期待されてるような目で見られると、かなり困るのだが……
「いや、今は特に……」
「そうですか?私、まこの為ならなんでもできますのに……」
「あ、私もだよ~」
そう話していると、母さんがおかゆを持ってきた。
「真琴、持ってきたわよ」
「あ、私が食べさせてあげますね?美鶴さん、貸してください」
「え~?私がやるよ~」
「いいえ、私がやります」
「あらあら、もてもてね~?」
そう話していると、ただいま~と声がして、妹の亜季が帰ってきた。
「お姉ちゃん!大丈夫!…………って、何でいるんですか?」
「まこの看病しに来たから、いるんだよ?」
「私もです」
「いりません、お姉ちゃんの看病は、私一人で十分です!帰って下さい!」
「それはまこの妹でも聞けない相談だね?」
「ええ、本当にそうです……」せっかく来ましたのに、なんてこと言うんです……?」
うわ……なんか、空気が凍りついたというか、重い……
亜季は二人を睨んでるし、美鈴も美咲も亜季に向かって睨んでるし……
何なんだ?この修羅場的状況は?
とりあえず俺は、この場を何とかしようと、こう言った。
「二人とも来てくれてありがと、それと亜季、せっかく来てくれたんだから、睨まないの」
「で、でも、お姉ちゃん」
「そんな事言う亜季、嫌いになるよ?」
「……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!もう言わないから、嫌わないで!お姉ちゃん!」
「わかればいいよ……なんか、ごめんね?こんな妹で」
「凄い妹さんね……」
「亜季ちゃんは、まこの事本当に好きなんだなあ、まあ私もだけど」
美鈴!?何言ってるんですか!?ほら、二人とも驚いてるし!?
「もしかして……栗谷さんはライバル……?ここで消しとくべき……?」
なんか小声で、美咲がぶつぶつ言っているし
「お姉ちゃんは渡さない……お姉ちゃんは私の、誰にも渡すもんか……!!」
亜季もそんな事をぶつぶつつぶやいていた。
うん、何とかしてくれって言いたい……
結局、ギャーギャー騒いで、二人は帰って行った。
一日休んだからか、熱もすっかり引いて、平熱になった。
そして思った事、これはうかつに休めないなと思ったのである……




