~第二十四話~
体育祭も終わって、次の日は
特別に学校がなく、お休みになったので
俺は、どうしようか悩んでいた。
本当は、いつものように学校に行く準備をして
家を出て、通っている高校へと向かうのだが
今日は、特別に休みになったので
学校へ行く事は無く、どうしようかな……と思ったのである。
まあ、先生に借りたミニパソで
ネットゲームのリバース・ファンタジアの続きをやるのもいいし
それか、外に出かけるのをありかな……とか、思っていたりしている。
そして、悩んだ結果、俺は出かける事にした。
理由は、特には無い、まあ、なんか適当に歩いてるとするか……と、思ったからであった。
そうと決めて、俺は動きやすい格好に着替えて
朝ごはんを食べて、家を出るのであった。
最初に何所に行こうかな……とか、悩んだ末
俺は、山野辺商店街に行く事にした。
季節もすっかり秋になって、夏みたいに暑くは感じず
涼しい風が吹いているので、結構気持ちが良かった。
数分歩いて、山野辺商店街に辿り着く。
山野辺商店街と言うだけあって
午前中だというのに、結構人が集まっていた。
俺はと言うと、その商店街の中に入って
色々と見て回る事に決めて、商店街の中を歩く。
すると、俺に声をかけてくる者がいた。
「あれ?まこ?」
「あ、美鈴」
俺が、出会ったのは、俺と同じクラスで
親友の栗谷美鈴だった。
美鈴は、手に大きな手提げバックを持っていたりしている。
「偶然だね~、まこも買い物?」
「いや、普通にぶらぶらと歩いているだけだよ、そういう美鈴は?」
「荷物見て分かるでしょ?私は、買い物だよ~、まあ買いたい物といっても、食料品だけどね」
「そっか、じゃあ邪魔しちゃ悪いから、行くね?」
「いやいや邪魔じゃないよ?むしろ一緒に行こうよ?」
いや、何でだ?行く理由が無いのだが……
「は?何で?」
「別にいいじゃない~、一人で買い物とか、ちょっとつまらないしさ?それに、時間は遅くなってもいいって言われてるし、一緒に見て行こうよ?」
「まあ・・・断る理由もないし、別にいいけど」
「じゃあ、決まりね?レッツゴ~」
「お、おお」
こうして、俺の散歩に、美鈴が加わった。
美鈴と一緒に、歩いていると、美鈴がこう言って来た
「そういえばさ?」
「何?」
「まこと二人っきりで歩くの、久しぶりじゃない?」
「そうだっけ?」
「そうだよ、いっつもまこはさ?一人で帰っちゃうとかしてんじゃん、何で?」
何でと言われてもな……得に理由は無いんだが……?
「別にいいと思うけど?」
「よくない、まこ大好き人間の私としてはさ?一緒に帰ったりとか、嬉しいわけよ?判ってるー?」
いや、そんな事言われてもな……てか、まこ大好き人間って何だ?
「だから、放課後とか一緒に帰ろうよ?駄目?」
「いや、別に駄目じゃあないけど……」
「そう?じゃあ、決まりね~」
そう話しながら歩いていると、福引をやっているお店を見つけて
それに参加している人物も見つけた。
「あれ?翠先生じゃない?」
「あ、ほんとだ、翠先生」
そう話しかけると、こっちに気が付いたのか
俺達のクラスの担任、朝崎翠先生が
俺達に向かってこう言った。
「お、栗谷に真琴か、丁度いい、ちょっと手伝え」
「手伝えって、何にですか?」
「何にって、福引に決まってるだろ?福引券は持ってるんだが、一人一回までしか参加出来ないみたいでな?お前たちに福引券やるから、ちょっと参加してくれないか?」
「別に私はいいけど、まこはどうする?」
「自分もいいかな、ところで先生、一体何の商品狙ってるんですか?」
「ああ、あれだな」
そう言って、先生は商品が置かれている所を指差す
先生が狙っている商品は、二等の「最高級食材詰め合わせ」だった。
「二等の商品……?一等の海外旅行とかじゃないんですか?」
「そんなもん貰ってどうするんだ、第一、私はパスポートを作ってないからな?その為にわざわざ作りに行くとか面倒だし、それに海外は行こうとか全く思っていないしな?じゃあ、券、渡すから、頑張ってくれ」
そう言って、俺と美鈴に福引券を渡す。
「じゃあ、まず私から、チャレンジしてみるね?」
そう言って、美鈴は、福引にチャレンジして、結果はというと
「五等のテッシュ箱三個ゲットしました……先生、いる?」
「……まあ、一箱ぐらいは貰っとく、あとはやるぞ……じゃあ、次は真琴だな?頑張ってくれ」
「まこ~頑張れ~」
そう言われてもな……こういうのは運任せじゃあないのか?
俺は、そう思いながら、福引の機械を思いっきり回す。
中から出てきた玉は、青色だった。
「大当たり~!二等の豪華食材詰め合わせです!」
「おお、真琴やったな!」
「まこ~凄い!」
「……本当に当たるとは思わなかったかも……」
福引をやっている人から、食材引換券を貰った。
それを先生に渡す。
先生は、ご機嫌な顔でこう言って来た。
「ありがとうな、真琴、早速引き換えにでも行って来るかなっと、食材が届いたら、鍋でもしようかと思うんだが、真琴、来るか?」
「え、いいんですか?」
「別に構わないぞ、じゃあ届いたら、連絡するな、それじゃあな」
そういって、先生は俺達から、離れて行った。
「ところでさ?」
「何?」
「何で先生はさ?まこの事、呼び捨てにしてたの?私なんて栗谷さんだったのに、まこなんか、真琴って呼び捨てだったじゃない?何で??」
「え~っと……まあ、気にしないで」
「そう?」
「うん」
「ならいいけど、じゃあ他の所に行こうか?」
「そうだね?」
そう言って、俺と美鈴は、別の場所へと行く事にした。
「さ~て、次、どこ行こっか?」
そう歩きながら美鈴は、言う。
「ところで、買い物はいいの?」
「あ~大丈夫だよ、後で買えばいいしね~、で、どこ行く~?」
なんで、嬉しそうに言うんだ?まあ、何所に行こうか全く決めてないしな……
「どこ行く~とか言われてもなあ……普通にぶらぶらと歩いてたのを、美鈴がついてきたんだし?」
「え、もしかして、邪魔だったとか?」
「いや、別に邪魔と言う訳じゃあ、ないんだけどね」
「ならいいじゃん、じゃあどこ行こうか?」
そう悩んで、とりあえず暇つぶしにゲーセンに行く事にした。
前に行ったゲーセンと同じ場所に、辿り着く。
中に入ると、人が結構いて、賑わっている。
「まこ~、今日は一緒に対戦しようよ?前は、レースゲームしか対戦しなかったでしょ?今回はさ?格闘ゲームで、対戦しよ?」
「格闘ゲームで?やった事ないんだけど?」
「じゃあ、私が操作方法教えるよ~」
そう言って、俺に操作方法を教えてきたので
俺は、とりあえず覚える事にした。
数十分かかって、なんとか操作方法は覚えたので
俺と美鈴は、向かい合わせに座る
ちなみに俺がやる事になった台は「SEIKEN」と呼ばれる
2D格闘ゲームで、十五人のキャラを選んで戦うものであった。
俺は、とりあえず簡単操作で動かせるキャラを選んだ。
美鈴はやりこんでいるのか、操作が難しいキャラを選んだみたいである。
そして、バトルが始まって、レバーやボタンを動かす。
操作方法にいらついたりしたが、なんとか慣れてきて
まともに戦えるようにはなったが、結局美鈴には勝てなかった。ま、まあ、くやしくは……いや、ちょっとはくやしい、せめて一勝ぐらいはと思った。が……スリーポイント制で、先にスリーポイント取られて
完全敗北したからである。
「まこ~弱いよ~?」
「あんまりやったことないんだから、当たり前でしょ?」
「でも、初めての人だって、一勝ぐらいはするんじゃない?」
「そうか?」
「そういうもんだよ」
そういうもんなのか?と思ったが、深く考えないようにしていた。
結構ゲーセンで、遊んだので、ゲーセンから出ると
もうすでに夕方になっていた
「あ、結構遊んだね?まこ~」
「そうだね、美鈴、買い物しなくていいの?」
「あ、そうだった、すっかり遊んでて忘れてたよ、じゃあ、私は買い物してくるよ、じゃあね?まこ」
「うん、またね」
そう言って、美鈴は俺から離れて行ったので
俺も家に帰る事にして、家へと帰った。
家に帰ると、既に妹の亜季が帰っていて、こう言ってきた。
「お姉ちゃん、今日、何所行ってたの?」
「何所って、まあ遊びに?」
「私も一緒に行きたかったのに、家に帰ってきたら、お姉ちゃんいないんだもん、家にいると思ったのにさ?」
「そう?なんかごめんね?」
「別にいいよ、あ、ご飯出来たから一緒に食べよう?」
「わかった」
そう言って、俺は用意されたご飯を、妹と一緒に食べた。
こうして、俺の休日が終わったのだった。




