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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~一年目~
23/83

~第二十三話~

季節もすっかり、秋になり

ちょっと肌寒くなってきた頃

俺は、いつものように学校へと向かっていた。

いつもと同じ通学路を歩いて、俺の通っている山野辺高校にたどり着く。

校舎の中に入り、上履きに履き替えて、自分のクラスの中へと入る。

中に入ると、数人いる程度で、そんなに騒がしくはなかった。

そして、時間が過ぎて、チャイムが鳴り

担任の朝崎翠あさざきみどり先生が、やってきて、こう言う。

「みんな、おはよう、さて、もうすぐ体育祭だが、この時間で、何の競技に出るか、決めたいと思うぞ、じゃ~委員長、よろしくな」

「は、はい」

そう言って、このクラスの委員長

西崎彩香にしざきあやかが、黒板の前に出た。

「先生が決めろと言ったので、じゃあ早速決めたいと思います、先生、種目は何ですか?」

「そうだな、決めるのは、百メートル走、クラス対抗リレー、借り物競争、障害物競争ぐらいかと、思うぞ」

「わかりました」

そう言って、委員長は、黒板にチョークで、書き込む。

「では、早速決めたいと思います、百メートル走に出たい人」

委員長がそう言うと、数人の男女が手を挙げた。

それを見て、委員長が黒板に名前を書く。

「はい、じゃあこれでいいですね、では、次にクラス対抗リレーのメンバーを、決めたいと思います、誰か、希望する人、いませんか?」

委員長がそう言うと、これもまた、数人の男女が手を挙げる。

ちなみに、俺はと言うと、その光景をぼ~っと見ているだけである。

「じゃあ、これで決まりですね、次は、借り物競走のメンバーを決めたいと思います、やってみたい人いませんか?」

借り物競走ね……なんか楽しそうだな……と、思い

とりあえず希望する事にして、手を挙げた。

「はい、南山さんですね、借り物競走は南山さんっと」

そう言って、委員長は俺の名前を書く

すると、はいっと手を挙げた者がいた。

「私も、やってみたいです」

そう言ったのは、このクラスでアイドル的存在の

汐崎美咲しおざきみさきだった。

「じゃあ、汐崎さんも参加希望ですね?」

「はい、私も借り物競走に立候補します」

「わかりました、先生、借り物競走の人数って、何人ですか?」

「え~っと、そうだな、確か二人だったかな」

「じゃあ、他に希望する人もいませんし、これで決まりですね?よろしいですか?」

「はい」

「じゃあ、これで決まりました、次に障害物競争のメンバーを決めたいと、思います」

そう言って、障害物競争のメンバーを決めたのであった。

障害物競争には、俺の親友の栗谷美鈴くりやみれい

演劇部の有栖川美紀子ありすがわみきこが、出るみたいであった。

こうして、体育祭に出るメンバー、全て、決まったのである。

そして、時間が過ぎて、放課後

帰ろうと、用意していると

「まこ~」

話しかけてきたのは、美咲であった。

ちなみに、ちょっと苦手なのである。

まあ、なぜ苦手なのかは、前に手紙をもらったからである

「な、なに……美咲さん……」

「私、まこと一緒の競技に参加したくて、同じ競技に立候補したんですけど、駄目だったですか……?」

「い、いや……自分としては、駄目じゃあないよ?」

「よかった……まこ……一緒に、頑張りましょうね?」

「う、うん」

そう話していると、美咲を呼ぶ声がした。

「あ、呼んでますので、私は行きますね?私、まこの事、諦めてませんから、では……」

「さようなら……」

そう言って、俺の傍から、美咲が離れて行った。

俺は、まだ諦めてなかったのか……と、思いながら

家に帰る事にしたのであった。

体育祭に何に出るか決めて、そして、体育祭当日

その日は快晴で、雨なんか全く降る事は無かった。

俺は、体操着に着替えて、校庭へと出る。

校庭には、既に他のクラスも集まっていて

結構な人数になっていた。

そして、校長先生の話が入る。

「え~本日もお日柄もよく、絶好の体育祭日和となりました、皆さん、頑張って、いい体育祭にしましょう」

とか言っていた。

そして、競技が始まったのである。

最初に始まったのが、百メートル走だった。

俺は、この競技に参加していないので、観戦する事に決めた。

他の選手の走りを見ていると

「まこ~」

いつの間にか、隣にいたのか

親友の栗谷美鈴くりやみれいが、話しかけてきた。

「何?美鈴」

「今日、晴れてよかったね?」

「まあ、そうかな」

「ところで、まこの家族って、応援に来てたりするの?」

「さあ?朝、出る時に、妹は「絶対見に行くからね?」と言ってたけど、母さんは「仕事が終わったら、みにいくわ」とか言ってたかな、そういう美鈴は、どうなの?」

「私?ほら、あそこにいるよ?」

そう言って、美鈴は、指差す。

その方向を見てみると、美鈴の家族らしき人が

こっちに気がついて手を振った

「あれって……美鈴のお姉さん?えらく美鈴に似てるというか、双子?」

そう、その手を振った人物を見てみると、美鈴そっくりだった、髪型も身長も同じぐらいなので、これは、間違えるのではないか?と、思われるほどである。

「双子じゃないよ?あれは、私のお母さんだよ~」

「嘘……」

「嘘ついてどうするのさ?」

「思いっきり、双子に見えるんだけど……マジで?」

「マジだよ~」

ある意味凄いな……と、俺は、思ってしまった。

そして、プログラムも進んで、お昼休憩になった。

ちなみに、この体育祭は、色別で対抗しているので、俺達は赤組

後輩の東雲玲しののめあきらは、どうやら白組みたいであった。

お昼は、教室か外で、食事休憩にしようかな?と思っていたら

「お姉ちゃん~」

俺に、声をかけてきたのは、妹の亜季あきだった。

隣に美鶴みつる母さんもいる。

「真琴、来てあげたわよ~」

「お姉ちゃん、お姉ちゃんの分のお弁当、作ってきたから、一緒に食べよ?」

「分かった」

俺は、そう言って、家族と合流して、食事にする事にした。

食事をしていると、ひそひそと何か聞こえる。

「なんか、聞こえるんだけど……」

「多分、お母さんを見て言ってるんじゃない?ほら、お母さん、女優だしさ?」

確かにそうかもな……美鶴母さん、全く変装とかしないで、来てるから

女優の美鶴って、バレバレなのだと思った。

よく見てみると、母さんに「サイン下さい!」とか言っている生徒までいたし

母さんは「あらあら~」とか言いながら

きちんとサインとか書いていたりしていた。

そして、食事も終わり、午後のプログラムを確認していると

「お姉ちゃん、お姉ちゃんは何に出るの?」

そう聞いてきたので

「自分は、借り物競走に出る事に決まったよ」

「そうなんだ、お姉ちゃん、頑張ってね?」

「真琴、私も応援してるから、頑張りなさいよ~」

「分かったよ」

そう言って、家族から離れて、自分のクラスがいる場所に向かった

そして、体育祭午後の部が、始まったのである。

午前の競技が全て終わって、途中結果はと言うと

若干、白組優勢で、赤組は負けているのであった。

そして、午後の競技が始まった。

俺が、出る事になっている競技は、借り物競走で、その出番を待つ。

そして、プログラムが進んで、借り物競走の競技に入り

俺は、競技に参加するので、並んだ。

俺の他にこの競技に出るのは

「まこ、頑張りましょうね?」

そう言ったのは、俺のクラスでアイドル的存在の

汐崎美咲しおざきみさきだった。

「う、うん」

俺は、この汐崎美咲の事、ちょっと苦手なのである。

まあ、理由は手紙をもらったからであるのだが……

そして、競技が始まり、俺の番になったので、用意する。

「位置について、よ~い、ドン!」

そう聞こえてきたので、走り出す。

走って、落ちている紙に書かれているのを見て、困惑した。

紙に書かれてあった内容はと言うと「好きな人」であったからである

……一体、どうしたらいいんだ?別に今の所、好きな人=男はいないし、かといって女が好きという訳でもないし……親友の栗谷美鈴くりやみれいでも連れていくか?でも、紙見られたら、誤解を生みそうだよな……とか悩んで、結局俺はと言うと

亜季あき!」

「な、何?おねえちゃん?」

「一緒に来て!」

「う、うん」

結局、俺は妹の亜季を連れて、ゴールする事にした。

ゴールして、紙を審判に見せたら

なんかいい笑顔で「はい、OKです」とか言われた。

何がOKなんだ?もしかして、俺ってそう言う趣味があるとか思われてるんじゃないだろ~な……とか、思ってしまうじゃないか……

「ねえ?お姉ちゃん」

「な、なにかな?」

「一体、その紙になんて書いてあったの?」

「え?え~っと……家族かな?」

「そう?なんか、別の事書いてあったんじゃない?」

「いやいやいや!そんな事はないよ?」

「なんかあやしいな~?」

妹の視線が物凄く痛かったが、なんとか誤魔化す事に成功した。

そして、借り物競走も無事になんとか終わって

結果はと言うと、赤組が逆転したのであった。

そして、障害物競争が始まった

これに参加するのは、美鈴と演劇部員の有栖川美紀子ありすがわみきこだった。

「今、赤組が勝ってるから、そのまま逃げきろ~ね?栗谷さん?」

「そうだね~、まこ?応援よろしく~」

「あ、ああ、分かった」

なんかこの二人、似てるな……性格か?行動とかが結構似ているのか?とか、俺は、思っていた。

そして競技が始まり、結果はどうなったのかと言うと

美鈴がこけて、タイムロスになり、白組に逆転されたのであった。

戻ってきた美鈴はと言うと

「なはは……失敗しちゃった~」

全く反省してないというか、かなりお気楽だった。

ま、美鈴だからしょうがないか……とか、自分で納得する事にした。

そして、最後の競技、クラス対抗リレーが始まって

俺は参加者じゃないので、それを観戦

結果は白組の勝ちに決まったのであった。

計算してみたら、美鈴がこけなかったら

そのまま赤組の優勝が決まったのが、あとになって分かったが

皆、誰も美鈴の事を責めるという事はなく

ふつ~に終わりを迎えたのである。

体育祭の後片付けをしていると、担任のみどり先生が

「みんな、おつかれ、差し入れに全員分のジュースを持ってきたぞ、まあ、受け取ってくれ」

そう言って、手に持っているかごに確かに、ジュースが入っていた。

俺は、その中から一本受け取って、飲み干す。

「とりあえず連絡事項だが、明日は学校が休みになったぞ、何でも体育祭頑張ったご褒美らしい、皆、十分に休んでくれな、それで、明後日から普通の授業だから、忘れんように」

それを聞いて、俺は明日何しようかな……とか、考えたのであった。

こうして、俺の体育祭は、終わりを迎えたのであった。


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