~第二十一話~
学園祭も無事に終わり、俺は、行く所があった。
それはと言うと、バイト先の秋葉である。
俺は、電車に乗り、秋葉に辿り着く。
季節は夏と違い、秋に突入しているのであんまり、暑いとかは、無かった。
人もそんなに多くなく、スムーズに街中を歩けたり出来ている。
俺は、数分歩いて、俺のバイト先、ラブ喫茶アイライクの中へと、入って行った。
「いらっしゃい、あ、まこさんでしたか」
そう言ってきたのは、俺の同僚の桐谷佐奈さんだった。
「うん、おはよう、じゃあ早速着替えてくるね」
「分かりました、お待ちしていますね?」
そう言って、俺は、控室へと入る。
控室に入ると、もう既に美鈴がいた。
「あ、やっほ~まこ」
「おはよう、美鈴、早いね」
「そう? いつもどおりだと思うけど?」
「そう、じゃあ、着替えるね?」
そう言って、俺は、服を脱いで、用意された制服へと着替える。
着替えている途中
「ねえ? まこ?」
「何?」
「なんか痩せた? とってもスマートに見えるけど?」
「そう? 別に変ってないと思うけど?」
「そう? 私も、思い違いかな?」
「そうだよ」
そう言いながら、俺は着替えた。
俺が着る服装は、ここのお店の衣装は
メイド服をモチーフにしているが
俺が着てるのは、ギャルソンタイプの服だった。
それに着替えて、美鈴と一緒に、ホールに出て、仕事をする。
仕事をしていると、俺に話しかけて来る者がいた。
「あれ……? 真琴?」
「いらっしゃいませ……って、もしかして……麗華?」
「そうよ?久しぶりね」
そう言ったのは、夏休みに、ドラマに出たので
そこで一緒に共演した蓮城麗華が、いたのであった。
うん、何でこの店に?って感じなんだが……
「久しぶり」
「一体何してんの? こんな所で?」
「何してると言われても、この服装からして解るでしょ? ここで、働いてるの、それより麗華は何でこの店に?」
「せっかくこの町に来たんだしね、仕事の合間に甘い物が食べたくて、この店に立ち寄ったのよ……うん……以外ねー、真琴はてっきり、他のドラマとかに出演してると、思ったわ?それかモデルね」
何でそう思うんだ? かなり疑問何だが……
「とりあえず、お客様だから、ご注文は?」
「そうね……じゃあ、この天使の微笑み、頂こうかな?」
「かしこまりました、天使の微笑みですね、では、直ぐにお持ちいたします」
俺は、注文を聞いたので、厨房へと入る。
そして数分後、天使の微笑み=ショートケーキをトレーに乗せて、麗華の所に持って行った。
「お待たせしました、天使の微笑みです」
「ありがと、あ、そうだ、真琴?この後あいてる?」
「この後? バイトが終わったら、とくに用事はないけど……」
「じゃあ、決まりね? 私、ここで待ってるから、必ず来てね?」
そう言って、俺に一枚の紙を渡す。
中には、地図が描かれてあって、そこに赤い丸印が記してあった。
「この赤い丸印の所に行けばいいの?」
「そう、じゃあ、待ってるわ」
そう言って、いつの間にか食べ終わった麗華は、店を出ていく。
俺は、どうしようか迷ったが、結局仕事が終わってから、その場所に行く事にしたのであった。
バイトが終わって、俺は、私服に着替えて、渡された紙を頼りに歩く。
そして、数十分後、その場所に辿りついた。
その場所は、大きな建物で、その外に、麗華がいた。
「あ、真琴、待ってたわ」
「一体、ここで何するの?」
「私のパートナーとして、ある番組に参加して欲しいのよ」
「ある番組?」
「そう、クイズ・リミックスと言う番組、聞いたことがない?」
「あ、夜にやってるクイズ番組だよね? たまに妹と見てるよ」
「真琴、妹いるんだ? 真琴に似てるの?」
「いや、似てはないかな……まず、背が全然違うし」
「まあ、真琴、背、高いもんね? まあ、兄としては背の高い方なんじゃない?」
「いや……兄じゃなくて、姉だけど……」
「え? 真琴……女だったの?」
「そうだけど……もしかして、男だと思ってたの?」
「だって、ドラマでは男役だったし、お店ではウエイターの格好してたでしょ? 男だと思ってたわ」
「そう……」
「ま、まあ性別の事は置いといて、真琴、私と一緒に参加してくれない?」
俺は、どうしようかと、迷ったが、せっかく来たので、参加する事に決めた。
「まあ、いいかな」
「ありがと~、じゃあ行きましょう」
そう言って、俺は麗華の後をついていく。
そして、辿りついた場所は、スタジオの中で、回答席が用意してあって、そこに俺と麗華は、座った。
他の参加者もいるので、ちょっと緊張してしまった。
そして、時間が過ぎて、番組収録がスタートした。
司会者の男性が、こう言う
「はじまりました、クイズ・リミックス!今回初登場してくれたのは、アイドルの麗華さんです!麗華さん、何か一言」
「は~い、麗華です~、クイズ、がんばります~」
「は~い、ありがとうございます、おや? ところで、隣にいる彼は?」
「あ、この人は、私が出演したドラマ、天空カイザーのレキ役をやってた、真琴さんですよ」
「ほう、あのドラマのですか、真琴さん、何か一言お願いします」
「え? あ、よ、よろしく」
「ありがとうございます、では早速始めましょう、クイズ・リミックス!」
司会者がそう言うと、はい、OKです~とスタッフらしき人が言ったので、番組収録が中断した。
「なあ……あの司会者、自分の事、彼って言わなかった……?」
「あ、確かに、まあ、いいんじゃない?」
「何故?」
「今更本当の性別言う? レキ役って男の役だったでしょ?」
「まあ、確かに……」
「じゃあ、そのままでいいじゃない」
そういうものか? とか思ったが、言わない事にした。
そして、番組の収録がスタートする。
俺や麗華は、分かる問題は答えていき、分からなかったら、用意されているボタンを押さなかった。
そして順調に収録が続いて、何とか無事に番組の収録が終わったのであった。
番組収録が終わって、あたりはもうすっかり暗くなったので、俺は、帰る事にした。
帰ろうとすると
「真琴、今日はありがとね? あ、これ、私の携帯番号、なるべく出るようにするわ、だから、真琴の番号も教えて?」
「そう言われても……実は、ケータイを持っていないんだけど?」
「え?そうなの?じゃあ、どうやって真琴と遊べばいいの?」
「じゃあ、美鶴母さんに聞いてみてよ? 母さんなら、何とかしてくれると思うし」
「分かったわ、仕事場で会うときに、聞いてみるわね?」
「じゃあ、帰るね?」
「りょ~かい、じゃあ、さようなら~」
そう言って、俺は、家へと帰る。
家に帰ると、妹の亜季が、不機嫌な顔をしていた。
「お姉ちゃん……」
「あ、亜季?」
「なんでこんなに遅かったの? 私、お姉ちゃんのために、御馳走用意して、待ってたのに……いつもなら、もう既に帰ってきていて、私と一緒にいる筈でしょ?お姉ちゃん……」
「ご、ごめん、ちょっと人と、会っててね」
「誰と? まさか……男?」
「いや、女だけど……」
「どういう関係? もしかして、お姉ちゃんの事好きだとか? そうだとしたら、お姉ちゃんは渡せないよ……?」
「い、いや、どう言う関係と言われても……まあ、芸能人だし……」
「そうなの?」
「まあね、だから、滅多に会うことはないから、亜季、安心して?」
「そう……お姉ちゃんが、そう言うなら……じゃあ、ご飯で来てるから、一緒に食べよ?」
「そうね」
俺は、そう言って、亜季と一緒に夕御飯を食べる。
そして、以外に疲れたのか、眠くなったので、寝る事にしたのだった。




