表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の非日常な日々  作者: 零堵
~一年目~
18/83

~第十八話~

夏休みも、終了して俺は、、学校へ行く事にした。

朝おきて、約一ヶ月ぶりに制服を着る。

そして、朝食を取り、学校へ行く準備をして、家を出たのであった。

通学路も約、一ヶ月ぶりなので、ちょっと新鮮な感じがした。

数十分歩いて、俺の通っている高校、山之辺高校に、辿り着く。

校舎の中に入り、昇降口で上履きに履き替えて、自分のクラスへと向かった。

クラスの中に入ると、ちょっとした騒ぎが起こっていた。

「美咲様~、会えて嬉しいです!」

「この一ヶ月間、寂しかったです!」

そんな事を言っている。

うん……こいつら、あれか? このクラスで、一番人気の汐崎美咲しおざきみさきのファンクラブ

MKFC(美咲ファンクラブ)かと、おもわれる。

それに対して、美咲はと言うと

「私も、皆さんに会えて、嬉しいですよ?」

と、笑顔で言っていた。

それを聞いて、かなり盛り上がっている男子達、うん……かなりというか、アホだろ……こいつら……

そう思いながら、自分の席につく。

席について、ぼ~っとしていると

「おっはよ~まこ」

俺に、話しかけてきたのは、俺の親友でもある、栗谷美鈴くりやみれいだった。

「おはよ」

「まこ? 夏休みの宿題って、もう終わってる?」

「普通、終わらせるもんなんじゃないの? というか、美鈴……もしかして?」

「う、うん……全部終わらなかったよぅ~……まこ、写させてくれない?」

「嫌だと言ったら?」

「もう、まこと遊んであげない」

「じゃあ、嫌だ」

「って、冗談だよ~、本当にお願い!」

「……はあ……判ったよ、はい」

そう言って、俺は、美鈴に宿題を書き写してある、ノートを渡す。

「ありがと~、何だかんだ言って、まこは優しいよね? そういう所、大好きだよーー」

……そう聞いて、俺は、どういった反応を取ればいいんだ?

そう話していると、チャイムが鳴って、俺の担任の朝崎翠あさざきみどり先生がやって来た。

「あ~お前ら、十分な夏休みだったか? まあ、私は、ネトゲ三昧だったがな~、ったく、セリめ……アイテムぐらいよこせっつの……それに、戦闘中に勝手にログアウトするなって言いたいな……おっと、話がそれたな、今日から二学期だ、体育館で、校長のありがたくもなんとも無い、くそつまらない話があると職員室で言っていたから、寝ながらでもいいから、とりあえず聞いとくように、じゃあ、移動しろ~」

うん……本当に、こんな担任でいいのか? と、思ってしまう。

そして、俺達は体育館に移動して、校長の話を聞いた。

確かに校長の話はつまらなかったというか、他に気になる事が出来た。

校長の髪の毛が、異常に増えているのである。

一ヶ月前と、ありえない増え方で、これは、どうみてもカツラ? と思われる。

そんなカツラをつけた校長が「皆さん、隠し事はいけませんぞ」とか、ほざいている。

まず、あんたが隠してるだろ!?とか、つっこんでやりたかった。

そんなつまらない校長の話も終わり、今日は、授業が無いので、帰る事にした。

帰る途中

「まこ……」

俺に、話しかけてきたのは、同じクラスの美咲だった。

「えっと……な、何?」

「いつになったら、私を彼女にしてくれます?私は、いつでもかまいませんのに……」

そう、爆弾発言しました。

はっきり言って、かなり困った、ここは、一般道路、通行人がぎょっとして、こちらをうかがってしている、しかも「百合展開キター!」とか、叫んでるやつもいたりしてるから、本当に困った。

「じゃあはっきり言うけど、ごめん」

そう言ってみる。すると、彼女は泣きそうになりながら

「私、諦めませんから! 必ず、付き合って見せます!」

と、言ってきた。ええ~……諦めてくれないの……? とか、悩んでいると

「あの、私の事が大嫌いだから、そう言ったんじゃないんですよね……?」

「え? う、うん、嫌いじゃないけど……」

「なら、良かったです、私、貴女に好かれるように、頑張りますから、それじゃあ」

そう言って、美咲は、離れて行く。

「頑張ると言われても……困るんだけどな……」

考えても仕方が無いので、家へと帰っていったのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ