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俺の非日常な日々  作者: 零堵
~一年目~
11/83

~第十一話~

季節も梅雨入りに入り、雨の日が多くなった頃。

俺の通っている学校というのは、山野辺高校と呼ばれていて、そんなに大きい学校ではなく、普通な感じの高校であった。

俺はいつものような時間に起きて制服に着替えて、妹の亜季あきと、母親の美鶴みつる母さんと、朝食を取って、外に出る。

今日は、雨が降っていなく、快晴であって、夏が近いからちょっと、暑いな……と思っていた。

数分歩いて、目的地の山野辺高校にたどり着き、校舎の中へと入る。

下駄箱で、上履きに履き替えて、自分の教室へと向かった。

教室の中に入ると、数人は来ていたらしく、談笑している者や、ノートに何かを書きうつしている者がいたりしている。

俺は、自分の席について、カバンの中から教科書とノートとか、授業に必要な物を、机の中に仕舞う作業をする事にした。

作業をしていると、俺に話しかけてくる者がいた。

「おはようございます、まこ」

「お、おはよう……」

俺に話しかけてきたのは、いつも教室では話しかけてこなかった汐崎美咲しおざきみさきだった。

俺は、この子から手紙を貰って、内容が呼び出しだったので、行ってみて、そこで言われた言葉が

彼女にして下さいだったので、どう返事したらいいか、悩みの種でもあるのであった。

「実は、茜姉さんから聞いたんです、「まこさんって、美咲と同じクラスなのよね? いいわね~」って、まこ……茜姉さんと、何所で知り合ったんですか?」

どう答えればいいんだ? 正直に話すと、その茜姉さんと言うのは、汐崎茜しおざきあかねと言って

汐崎美咲の従姉で、出会った場所が秋葉のバイト先、ラブ喫茶「アイライク」だしな?

とりあえず俺は、こう言う事にした。

「えっと、バイト先で声をかけられて……」

「まこ……バイトしてたんですか? 何で私に言ってくれないんです?」

何で、言う必要が?まったく関係ないと思うのだが……

「えっと……言う必要ある?」

「……私、まこの事色々知りたいんです、私の事だったら何でも教えられます……」

そう赤らめて言ってきた、うわ!?よく見てみると、美咲を見ていた男どもがなんかこっち見て、驚いてないか? それに「何で美咲様が、顔を赤らめて……まさか!?」

「おい、そういうのは考えるな!美咲様は、そういった趣味ではないはずだ!」とか聞こえてくるし!?

多分というかこいつら……絶対に美咲ファンクラブ、MKFCのメンバーだろ……そう、俺は思っていた。

「えっと、バイト先教えたら、美咲さんはもしかして来るつもり?」

「当り前じゃないですか、まこが行く所、どこだって行きます」

……これって、ストーカー発言じゃないか……?

「えっと……とりあえずバイト先は、美鈴と同じ場所なんだけど……」

「美鈴って……もしかして、同じクラスの栗谷さんですか?」

「うん、まあ」

「そうですか……栗谷さんと……確かに見てる限り、まこと栗谷さん、仲いいですものね……少々妬けるぐらいに」

そう見えるのか? 普通に話してるだけだと思うのだが……

「とにかく、自分からは言わないよ……茜さんか、美鈴にでも聞いてね」

俺がそう言うと、汐崎美咲は、こう言った。

「……分かりました、自分で調べる事にします、貴方に嫌われたくないですし……」

そう言って、俺のそばから離れて行った。

そして、チャイムが鳴り、いつもどおりに授業が始まる。

いつもどおりに担任の朝崎翠あさざきみどり先生がやって来て、こう言った。

「あ~お前ら、今週から身体測定があるので、こころしてかかるように、以上」

そう、けだるそうな感じで言ってきた、まあ……この先生は、前からそういった感じの先生だったので

クラスメイトは、馴れたらしく、誰も何も言ってこなかったのである。

一つ、分かった事は、授業をつぶして、今週から身体測定があるという事が分かったのであった。

ちなみに、この山之辺高校の身体測定は、身長や体重。視力や聴力を測ったり、あと、体力測定も兼ねているので、それを全学年で行われるので、授業がまるまる潰れたりするのである。

しかも、それを数日間行ったりする。こうして、俺は身体測定に備えて、体操着に着替えて、最初に身長や体重、胸囲を計る事にした。

この高校は、クラスごとではなく、全学年の生徒が一斉に計る方針になっているので

早くたどり着いた者は、早い時間に家へ帰れるのであった。

俺は、身長や体重、胸囲を測っている保健室に辿り着くと、もう既に見知った人物がいた

「あ~まこ、まこもここから測る事にしたんだ?」

そう話しかけてきたのは、俺の親友であり、クラスメイトの栗谷美鈴くりやみれいだった。

「うん、まあ」

「じゃあ、ついでだから一緒にまわろうよ?」

「……まあいいけど」

「よし、決まりね」

そう言って、俺は、列に並んで、身長と体重を量って貰う事にした。

結果は、161CMで体重49㌔だった、うん……普通かな……と、俺は思う。

美鈴は、155cmで47㌔だった。

それなのに「ダイエット必要かな~」とか言っている。

いや……必要ないと思うのだが……

そして、胸囲を測ってもらった時に、医師から「まだまだ成長するわ、頑張ってね」と言われた。

うん、余計なお世話だと思うぞ? それに……別に胸を大きくしたいとか思ってないし、巨乳って肩が凝りそうだと思うしな?

美鈴も、俺と同じく……まあ、ささやかな胸をしているので、先生に同じような事を、言われていた。

とりあえず、計り終ったので、俺と美鈴は、体育館に向かう事にした。

体育館で測っていたのは、反復横とびと、50M走の短距離のタイムを測っていた。

まず計ったのが、反復横とびで、最初に俺が挑戦して、美鈴に計ってもらう事にした。

数分がたって、美鈴が「55回だよ、まあ平均かな?」と言って来たので、ああ、そう……と言い、今度は美鈴のを計る事にした。

結果は俺より、回数が低く、40回だった、その結果に関して美鈴はというと

「こういうの苦手なんだよ~、まこなら分かるでしょ~?」

いや……全くと言っていいほど、分らんのだが……

次に50メートル走のタイムを計る事にした。

最初に俺が走って、美鈴にタイムを計って貰う事になった。

いざ、俺の番になり、俺はとりあえず走る。

結果は、美鈴からこう聞かされた。

「9秒ジャスト、まこ、早いね~?」

「そう?」

「私、10秒ぐらいだよ? それに比べたら、早いって」

そういうものなのか? そう思っていたが、口に出さないでいた。

そして、美鈴の番になり、俺がタイムを計る。

確かに美鈴が言った通り、美鈴のタイムは10秒過ぎていた。

走り終わった美鈴が、息を切らしながらこう言ってきた。

「っはっは……ね? 言ったでしょ?」

「うん、まあ確かに……」

「今日計ったのを、先生に提出して、帰ろうか?」

「そうだね……まあ、明日も測定会あるし」

「うん、じゃあ帰ろう~」

そう言って、俺と美鈴は、計った内容の紙を、先生に提出して、先生から「明日もあるので、頑張ってね、明日のために朝食抜きとかしないように」

とか、言われて少し戸惑いながら、俺は、体操服から制服に着替えて、美鈴と一緒に、高校から出て行ったのであった。


身体測定が行われて、次の日、俺は、いつものように家を出る。

今日も昨日と同じく、身体測定があるので、授業が潰れるのであった。

いつものような時間に辿り着き、教室に入る。

そして、直ぐに体操服に着替えて、チャイムが鳴って先生が来るまで、教室で待機していると、担任の(みどり先生が入って来て、こう言った。

「お前ら、今日も身体測定あるので、こころしてかかるように~、あ~今日も授業はないから、測り終った者から帰って良し、以上だ」

そう言って、先生は教室から出ていく。

「まこ~、今日も一緒に行こうか?」

そう言ってきたのは、俺の親友の栗谷美鈴くりやみれいだった。

「そうだね、まあいいよ」

「よし、じゃあ一緒に行こう」

そう言って、俺と美鈴は、教室から出ていく。

最初に移動した所は、校庭にした。

校庭で、測っているのは、百メートル走と砲丸投げだった。

まず、俺と美鈴は、最初に百メートル走を測る事にした。

まず、最初に俺が並んで、タイムを美鈴に測って貰う事にした。

そして、俺の番になったので、一生懸命走る

結果は、美鈴が「13秒だよ~、まあまあじゃないかな?」とか言ってきた。

まあ、五人で走って、3位だったから、そのようなもんか……と思い、俺は、美鈴のタイムを測る事にした。

美鈴のタイムは、俺と同じようなタイムで、13秒ぐらいだった。

走り終って、美鈴がどうだったか聞いてきたので、俺は

「まあまあじゃない?」と言う事にした。

次に、砲丸投げを測る事にした。

まず、最初に俺が計る事になって、ボールを持って、思いっきり投げる。

投げたボールは、速いスピードとはいかないまでも、真っ直ぐ飛び、地面に落下

記録係の人が「20Mです」と言っていたので、それが俺の記録となった

「じゃあ、次は私ね~」

そう言って、美鈴がボールを持って、投げる。

投げ方がよかったのか、ボールは真っ直ぐ飛び、軽く30Mを超えて、記録係が「33mです~」と言っていた、それを聴いて、美鈴は

「や~った~まこに勝った~」

とか言っている、いや……勝ち負けとか気にしないんだが……

と言うか……あの細で、よくそこまで飛ばせたよな? と、思ってしまった。

こうして、校庭での記録は終わったので、校舎の中に入って、聴力と視力の検査に向かう事にした。

まず、最初に受けたのが、聴力で、機械を耳に当て、音が聞こえたらボタンを押すと言われて

俺は、言われたとおりにボタンを押す。

医師が「正常です」と言ってきたので、とりあえず問題はないな……と思った。

美鈴も、問題なく終わったようである。

次に計ったのが視力で、片方の眼を塞ぎ、普通なら○が空いている方を指差して、答えるのだが

何故か漢字だった。

しかも文字に使われていたのが、数字で、一から九の漢字だった。

俺はとりあえず答えて言って、言われたのが「席替えしなくても大丈夫ですね」とか言われた。

美鈴はと言うと、「眼鏡必要なレベルというか、頭大丈夫?」とか言われていた。

うん……美鈴、一体何したんだ……? とか、思ってしまったのである

計り終わって、美鈴が

「じゃあ、帰ろうか? まこ~」

「そうだね、全部計り終わったし、いつまでも学校にいることないしね」

「うんうん、まこも分かってるじゃん~」

そう言って、体操服から制服に着替えて、校舎を出る事にした。

こうして、俺の身体測定が、全て終わったのであった。


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