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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

現代の人魚姫ー「この子を守るよ」って言ったのに

作者: すじお

『この子を守るよ』


流れ者の騎士様の子供を預かった。


2日前まで、私は別の人に抱かれていた。


その間の記憶はない。


だが、その人が父親だと知った時、2日前までの記憶と私の記憶が異なっていて、私は眩暈がした。


実際に、薬を飲まされていたのだから仕方がない。


私は元々男爵令嬢だった。


身分の低い1代限りの。


だがある日、ある貴族に軟禁されて私はその愛人となった。


私には婚約者がいたような気がするが、これからはこの方が新しい婚約者だよ、と紹介されて、その人なのだと思っていた。


 夜中に眠っている時に、誰かが寝室に入ってきた。

それが『新しい婚約者』なのだと思った。

だから受け入れたら、どうやらそうではなかったらしい。


私はこの時からただの愛人にされてしまっていた。



愛人との間に何度か妊娠をしたが、結婚という愛の盟約がない限り私は不安だった。


不安で物を壊したり、暴れたりすると、鎮静剤同時に堕胎薬を打たれて胎児は殺されてしまう。



『わたしの、…赤ちゃん…』



朝起きるとまたいなくなる。

夜になると犯される。


昼間わずかな時間の眠りも、隣の部屋に控えている騎士が相手をする。


婚約者だと聞かされていたはずの相手は、一体誰だったのだろう?


果てしない暴力の中で、私はもう考える気力すら失っていた。


聞けば、本妻の妊娠にあわせてスペアを作るために、私は夏の終わりまでに妊娠しなければいけない、と決められていたらしい。



五ヶ月の『婚約者』からの結婚の盟約はない。


私は何度も涙と子供を流した。


ある日、動けない中で、その婚約者から外に出ろと言われた。


私はもう立ち上がれなかった。


結婚を誓ってくれない『婚約者』との関係がわからないからだ。



夜、『婚約者』が、帰ってきて私に浮気しているのではないかと暴力をした。

軟禁されているのにそんなことできるはずがないのに。



私が朝泣きながら目ざめると、やはり堕胎薬を打たれていた。


そしてその夜から『婚約者』は消えて、流れ者の騎士が私の相手になった。


五ヶ月の傷は大きかったが、流れ者の騎士は私に新しい魂を授けてくれた。

それが、夏の終わりの約束の日だった。


相手の騎士の顔をまだ見ていなかったが、私はその子とともに先祖の墓は行き、『この子を育てます』と誓った。


この子となら生きていけると思った。




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