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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
黒の書
53/55

プレゼント交換

 今日はクリスマス・イブ。といっても魔女の世界ではなんということもない平日。

 けども刹那家のみんなは俺の世界のイベントを尊重して特別な日のように盛り上がってくれた。

 しかも今年はみんなの友人も呼んで盛大なパーティになった。

 俺の料理を振るうのは勿論のこと、みんなも料理を持ち寄ってテーブルに乗りきらないほど。定番の豪華なメニューから箸休めに丁度いい平日メニューまで盛りだくさんだ。

 まぁ、クリスマスの概念がなかったから料理を合わせるなんて土台ムリな話なんだ。

 寧ろこの半魚人はどうしてクリスマスを外さないメニューを作れたんだろうか。

 サンタコスやトナカイの着ぐるみを着て笑い合ったり、職場のグチを言い合ったり、奴隷仲間でひっそりと集まって主のいいところや陰口を囁きあったり……

 ちょっといいシャンパンを奮発したのが、いい感じに緊張を解したんだろう。酒って怖ぇわ。因みに俺はまだギリギリ未成年だからジュースを飲んだ。

 料理……っていうか肉をたらふく食べて、罰ゲーム付きのビンゴゲームをやって、それぞれの友達とプレゼント交換をする。

 今回の条件は当然サプライズ。個人の感性でプレゼントを選んで渡し合う。ただし奴隷が手助けすることを禁じるといった感じ。

 なんでも奴隷によるハンデがデカいとかどうとか。俺、そんなにプレゼントを作るセンス悪いんだろうか。

 亀夜と燕子の交換は微妙な沈黙で決着がつく。亀夜は実用性重視でシンプルかつ高価なボールペンを、燕子はデザイン重視で雰囲気のある羽根ペンをプレゼント。互いに感性が合っていなくて主張を言い合うことに。

 氷竜と鮎歌は対照的な結果になった。氷竜はヤル気のない消しゴムひとつ、鮎歌はどこに飾るんだってぐらい大きなアイドルのポスターをプレゼント。なお氷竜に当然興味はない。大して鮎歌はテンションMAXで喜び、最後まで丁寧に使い切るって抱きつきながら宣言していた。

 千羽と紫江&紫緒はやはり千羽が振り回されていた。千羽が選んだのは双子のかわいらしいぬいぐるみ。紫江&紫緒が選んだのは丸っこい鷲のぬいぐるみだった。クリスマスプレゼントらしいんだけど、千羽には少々幼稚に感じられた。実際に自分も選んでおいて「ぬいぐるみなんてどうすんのよ」ってこぼす始末だったし。大して双子は喜んでたけど。

 で子虎と鈴なんだけれど、この二人は唯一今回のルールを破っていた。

 というのも、俺もスライムのリリー・Jさんもプレゼントを手作りで用意したからだ。用意した俺たちは当然、事前から知っていた。

 鈴曰く、ちゃんと奴隷にお願いできるようにするための特訓らしい。

 一部の他の方々から文句が飛んできたが、少し納得して首を縦に振っていた魔女もいた。

 でおずおずした子虎から頼まれて作ったのが、子虎を模ったぬいぐるみ。なかなか思い切った注文に驚いたけれども、どうにか形になったんじゃないかと思う。

 対してリリー・Jさんが作ったのも鈴を模ったぬいぐるみだ。スライムの手先で作ったからご愛敬な出来になっている。けども子虎はとても嬉しそうだ。

 まぁ鈴は「かわいいけど、かわいいけども。優太が作ったって考えると凄く複雑。デキがいいだけに怒りを矛先が狂う」とお褒め? の言葉を頂いた。

 少しは、子虎の距離が縮まったかな。鈴に手伝ってもらった形だからどうにも情けないんだけどね。

 最後にブッシュドノエルを食べてクリスマス会を閉めた。

 クリスマスって、やっぱり楽しいものなんだな。

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