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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
黒の書
49/55

ドス黒い愛のプレゼント

 大人数で山に遊びに行ってから一週間。

 まだまだ暑さが引かず、お買い物に気を遣う日々が続いている。

 途中でスライムの御手洗さんと出会い、アレから互いの主の様子はどうだったのかを伺いながら歩く。

 子虎とは正直、ギクシャクしたままだ。良くも悪くもなっていない。刹那家での子虎のあたりが一時期強くなってはいたけど、今は落ち着いたかな。主に氷竜のトゲが強かった。

 で一方御手洗さんはというと、なぜか奴隷棒名の儀を終えていて名を頂いたんだと。

 御手洗リリー・ジェル。

 約束通りいの一番に名前を伝えてくれたのはいいんだけど、どうも歯切れが悪い。

 なんでも鈴との距離感が近くなった感覚もなく、寧ろぞんざいに扱われやすくなった気がしてるようで。

 でなぜ名前をもらえたのか直接聞いたところ「子虎のためになりそうだから」と返ってきたそうだ。

 要は俺と同じ立場になることで、奴隷どうし横から支え合うことで子虎が辛くならないようサポートしろとの圧らしい。

 そんな形の奴隷棒名の儀もあるのか……いや特殊すぎるだろ。

 ホントに鈴は子虎の事を愛してるんだな。ははっ。

 ともあれ、お互いの苦労を分かち合いながら奴隷として生きていこうと約束する。追加でもう一つ、この先奴隷に関しての相談は全部リリー・Jさんに打ち明けても構わないって鈴から伝言を受けたようだ。

 予言めいた言いように身構えてしまう。まだ知らない、奴隷に関する何かが待ち構えているような気がしてならない。

 とはいえ今すぐにどうこうって話でもないはず。今は子虎が俺に対して遠慮をしなくなるよう、少しずつ心に寄り合っていくことが先決だ。

 鈴からせっつかれてしまったし、何より俺自身が奴隷としてどうにかしないといけない事柄だから。

 名前をもらえた経緯を喜んでいいのか若干不明だけれども、喜ばしい事には違いない。

 だから祝福のために自腹を叩いてケーキを買ってあげた。生活費からは出すのは憚られるし、ちゃんと小遣いを使ったからな。

 もっと時間があったらケーキ作ったんだけどな。

 おめでとう。リリー・Jさん。

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