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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
黒の書
47/55

総出で楽しむ山遊び

 暑さも佳境の8月中旬。

 俺たち刹那家は、みなさんのお友達も一緒にひっくるめて山の涼を楽しみに向かっていった。

 最初はテントで一拍も考えてたんだけれど、刹那家のお友達とその奴隷が次々と参加する事になったのでコテージを借りる事に。

 テント泊も楽しそうだったんだけどな。

 邪魔な荷物になるので置いていく。荷物だって少なくないし。

 刹那家でみんな合流してから山へ飛ぶ。やっぱり魔女のみんなはホウキで飛んでいくんだな。

 空から見てもわかる程に整えられた、コテージの立ち並ぶ宿泊地帯。森林にポツンと開けた場所へ着陸。コテージを借りて荷物を置く。

 因みに借りたコテージは全員でひとつ。プライバシーとか大丈夫かなと思いつつも、大人数ならではの醍醐味に胸が躍った。

 準備が整ってからそれぞれのグループに分れて山を楽しむ事に。

 俺は子虎・レイ・スライムの御手洗さんと一緒に散歩へと出かけた。

 あっ、鈴って書いてレイと読むみたいだ。

 空気が美味しくて景色がよくて、空の青さをしみじみと感じられる。けども人の手が入っているとはいえ山道は険しく、小枝や石を踏む度に子虎に心配されてしまった。

 そこまで俺の足は脆くないんだけどな。度重なるケガのせいで過保護にさせてしまっているかも。

 いちいち鈴とのお喋りを中断して俺に構うもんだから、鈴の視線が冷ややかで仕方なかった。

 御手洗さんも心配してくれたんだけど、鈴に呼ばれて制止させられていたし。

 ぎこちないお散歩になってしまった。

 散歩から戻ると外でバーベキューの準備をしていたので急いで参加をする。勿論火の番の方。子虎達は食べる方へ回って行った。

 亀夜・燕子・死神の山田さんと一緒にお肉やお野菜を次々に焼いていく。アルミで丸めた野菜も炭の中へ投下済みだ。焼きそばも焼いている。

 最近の亀夜はよく隣に並んで一緒に料理をしてくれるようになった。俺が教える事も多いし、手つきがぎこちない事も多いけれど、そういうのをひっくるめて嬉しい。

 燕子にツッコミを入れられてムスっとしている亀夜も新鮮だ。なんか、がんばってる感がある。

なお山田さんは、速攻で戦力外通告されてしまった……毎回、燕子の逆鱗に触れているのだろうか。

 焼きながら食べるのもバーベキューの楽しみだね。ムチャクチャ熱かったけども。

 近くに川もあるようで、食後に氷竜・鮎歌・クリスタル・Pさんと一緒に涼みに行く。

 靴と靴下を脱いで、ズボンを巻くって川に足を突っ込んで座るのが贅沢だ。四人で並んでお喋りする事が貴重。

 このメンバーだと氷竜の口調が素に戻るからリラックスできているんだって思う。鮎歌はともかく、クリスタル・Pさんも大物だよな。二人して氷竜を翻弄してるんだから。

 山を楽しんでいる内に空はゆっくりとオレンジへと染まっていき、やがては藍色に包まれる。

 コテージにベッドはあるけど、みんなで雑魚寝する。雰囲気出て楽しいけど、一人ずつ眠気に身を任せていく。

 日記も書かずに俺も寝落ちしてしまったけれど、途中で千羽に起こされた。他のみんなを巻き込まないように、静かに。

「コーヒーが飲みたいから淹れなさい」と理不尽な命令に安心してしまう。

 キッチンに立とうとしたら、外へと連れ出された。

 開放的に広がる星空を眺めながら暫く歩くと、ポツンとテントが張ってあった。近くにはひっそりと火が焚かれている。

 中に入ると紫江&紫緒とケンタウロスの安藤さん。マグカップとコーヒー豆は既に用意されている。

 ケトルでドリップするのもありだけれど、ワイルドに鍋で作る事にした。

 碾いたコーヒーを鍋で煮て、粉が沈殿してから上澄みをステンレスのマグに注ぐ。

 少し粉は入ってしまうけど、ワイルドさを楽しむにはもってこいだ。

 千羽には敵わないな。なんちゃってテントを楽しんでからコテージへ戻り、今度こそ日記を書いて就寝するよ。

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