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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
黒の書
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川釣り

 肌を刺すような陽射しを浴びながら、氷竜と鮎歌と半魚人のクリスタル・パフェさんと一緒に川へと遊びに行った。

 小石を敷き詰めた足場にゆるやかな清流。泳ぐクリスタル・Pさん。自然に還ったのかボケをかましたのかわからん行動をとらないでほしい。

 あっ、鮎歌がクリスタル・Pさんの上へサーフィンするように乗って一緒に楽しみだした。

 仲いいな。魔女と奴隷の相性ってこういう事を言うんだろうか。

 氷竜がおっとりの仮面を捨ててツッコミに回ってた。

 そりゃ川釣りを楽しもうっていうのに魚が逃げるような事されちゃ堪らないか。仕方がないから、俺は川に入って水遊びを楽しむ。

 膝下ぐらいで流れる水が冷たくて、手でバシャバシャと掻き上げる飛沫がキラキラと輝いている。

 今日は水着を持ってきていないから、かけ合ったりできないのが残念かな。誰かとああいう事するのって、憧れてたから。

 ふと振り向いたらみんなして俺の事を見守っていた事に気づいた。微笑ましく見られていたのが妙に気恥ずかしかった。

 みんなで少し上流まで上がってから川釣りを楽しむ。

 川の遊びをやらせるとやっぱり氷竜は凄まじい。一人で無双してポンポンと釣り上げてくれる。

 鮎歌がつまらなそうにブーたれて、クリスタル・Pさんが竿を捨てて手掴みしだした。もうちょっと風情を楽しもうぜ。

 かくいう俺の竿も全く反応しなかったけれども……

 でもこういうのんびりした時間もたまにはいいものだ。

 けどもお腹はすいてくるから、ボーとしてばかりいられない。氷竜に川釣りを任せて、俺たち三人で釣った魚をワイルドに焼く事に。塩以外の調味料は無粋だろう。

 火加減をしながら、鮎歌に俺と氷竜の相性を聞いてみた。

 愛想笑いではぐらかされてしまった。氷竜に至ってはわからずじまい、か。

 焚き火を四人で囲って川魚にかじり付くのは中々におもしろかった。

 シュチエーションってヤツがおいしさを彩ってくれているようだ。ホント、たまにはいいな。せせらぎが優しい。

 にしても氷竜って、鮎歌といるときは常におっとりがなくなってるな。素でいられる間柄なんだろう。少し鮎歌を羨ましく思ったよ。

 晩ご飯用に持ち帰った川魚は、ちゃんと料理させていただいた。

 家の中ではやっぱり、ちゃんと味付けされてた方が美味しいな。

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