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奴隷日記  作者: 幽霊配達員
赤の書
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子虎の激励

 今日は子虎の休日。

 天気もいいからお出かけして、二人でテニスを楽し事に。

 お弁当も作ったし、スポーツドリンク入りの水筒もみっつ用意した。はちみつレモンも作ったから抜かりはない。

 と思ってたんだけど、子虎にラケット忘れるオチはナシだよと言われてハッとした。

 笑ってごまかしておく。

 不意に子虎から、亀夜の試練について切り出された。そして願われる。

 乗り越えて欲しい、と。

 自信なんてない。だから、善処すると返事をした。心中で謝罪をしながら。

 けど子虎は口調を軽くして、期待してるよって笑ってくれた。

 謙虚なところに安心したんだとか。けど謙遜過ぎるのはダメ。正確には、実力を自覚していないところが心配なんだと。

 俺に実力なんて、あっただろうか。

「だからアドバイス。亀夜は何をしてもアタシ達と、自分を絶対に見失わないでね。アタシ達の奴隷だって事、忘れちゃダメだよ」と子虎の激励。

 ……奴隷、かっ。

 大丈夫。刹那家の奴隷である事だけは、胸を張って誇れる。だから、最後までもがいてみよう。

 覚悟を決めながら、テニスをしに出かける。

 メンタルより先に体力が尽きそうだ。

 ラケットにボールは当たらないわ、撃った球は荒れ放題に飛んでいくわ、力尽きてコートに十回以上は倒れるわ。

 ムチャクチャ楽しかったけども。

 体力が尽きてベンチで子虎に膝枕をしてもらいながら休憩していると、スライムの御手洗さんとその主が通りかかったのを子虎が発見して呼び止めたそうだ。

 この時俺、意識が朦朧としてたからなぁ。

 レイという名前で全体的に灰色をした控えめな性格の魔女だ。身長は亀夜ぐらいか。

 疲れ切っている俺と代わって、レイは子虎とテニスを楽しんでいた。

 友人同士だけあって、気兼ねなく楽しんでいそうだ。

 仲睦まじい主達を眺めながら、俺は御手洗さんへ亀夜の試練が待ち構えているのを話した。いや、相談してもらった。

 御手洗さんは俺が試練を乗り越えられると期待してくれた。

 心強い。俺を信じてくれる親友がいるのは。俺は、俺のできる事を全うするだけだ。

 テニスは楽しかったし、覚悟も決まった。

 あ、そういえば。レイの名前について聞くのを忘れていた。何と書いてレイと読むのだろうか。

 次に会ったら聞かないとな。

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