多々良之枝 二
時間の都合上、少ししか書けませんでした。すみません。
ルーさんが取り出しきた木箱の中には、歴史の先生が言っていた【多々良之枝】が入っていた。実物を目の前にすると、ただの枝とは思えない何かを感じる。
「これ、本物・・・?」
「本物・・・って言ってもいいのかな?」
頭をかしげながら、ルーさんは枝を手に取り、枝の最も特徴的な金色の葉を握り、信じられぬ事に思いっきり引っ張った。
「え、ちょ、ちょっと!?」
「んぎぎぎ!本物なら千切れないからこれ本物だと思う!」
一生懸命に歯を噛み締めながら引っ張るルーさんの姿は、本人には言えないが滑稽だ。
「ふぅ・・・でも、肝心のご利益を目にしてないからね。この枝が特別と言われる理由は、願いを叶える枝だからね。」
「どうやって願うんですか?」
「それはもう、枝を前にして地面に頭をつくのよ。」
「なーんか、神様みたいですね。」
「でも、そんな祀り物があった事なんて歴史に記載されていませんよ?ほら。」
サヤカがいつの間にか携帯で多々良之枝について調べ出しており、見せてきたサヤカの携帯の画面には【検索結果なし】と書かれてあった。
やはり嘘なのか、と思っているとルーさんが不敵な笑みを浮かべ、枝を私達に向けながら自信満々に語り出した。
「そりゃそうだよ。この枝が祀られていた時代は、この街がまだ木々に囲まれた小さな村だった頃のものだもの。ネット上にある情報なんて、メジャーなものか嘘しかないものよ。」
「その口ぶりから察するに、ルーさんは多々良之枝の歴史を知っているんですか?」
「全部じゃないけどね。」
「へぇー、聞きたい聞きたい!ね、サヤカ!」
「どこにも載っていない歴史って事ね。なんだか面白そう。良かったら聞かせてくれませんか?」
「はは、すっかり歴史の授業観たいになっちゃたね。よーしそれじゃ、お姉さんが教えてしんぜよう。多々良之枝がどのようにして発見され、どのように祀られてきたかを。」
ルーさんは椅子の背もたれを前にして座り、多々良之枝を片手に、ルーさんが知る所の歴史を語り始めた。
岸サヤカ
・カラオケでは最近の曲ばかり歌う。
黒澤アキ
・見た目に似合わず、バラード曲しか歌わない。
ルー・ルシアン
・どこかの民族の歌や、地図に記されていない国の歌を歌う。当然曲が登録されていない為、アカペラで歌う。




