表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

袖沼雨空──1

 ずっと、お話を書くのが好きだった。

 ずっと、映画が好きだった。



 高校生の頃から、同じ映画部の友人、双葉ヒカリと一緒に映画撮影に勤しんでいた。

 わたしが脚本を書き、ヒカリが監督を担当する。

 ヒカリは人一倍活発な女の子で、撮影中はいつも皆を引っ張っていた。

 彼女はよく、『絶対皆でプロになろう』とか、『皆となら傑作が撮れる』とか、そんな恥ずかしい台詞を恥ずかしげもなく言っていた。

 ……かくいうわたしも、内心では同じことを思っていたのだけれど。

 完成した映画は『傑作』とは言い難かったが、妹やその友達はそれをとても気に入ってくれていたようで、わたしはとても嬉しかった。

 わたしたち二人は大学進学後も映画を撮り続けた。

 三回生になり、就職活動の時期が訪れるまでは。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ