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小3転生  作者: ふ~ん
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テント暮らし

こんばんわ

あ……。僕は目を閉じながら覚醒をした。

恐らく僕が倒れて3時間弱だろう。スーとの勉強で、マナ切れになると幼少期なら2~3時間で、成人になれば半日というのだから、大人になればなるほどにマナの回復が遅くなるんだそうな。


「(ということは、剣の鍛練と基礎体力はサボれたということか。ラッキー……もう筋肉痛だし、晩御飯も入浴も面倒だよ。目を閉じてもう1回寝ようっと。)」


そうだ。僕は寝ているのだ。

ここは太陽が出ているかのようなポカポカしていて、何故か安心があって落ち着ける、そんな場所だ。

これねら、もう1度とは言わず2度3度と寝れそうだ。


「ほーれ。ご飯だぞぉ」


「やめなさい。アル様は寝ているでしょ。」


そう言うのはスー。

なにがそうさせたのかは分からないが、幾分かいつもより優しいスーに心から"よくぞ言った"と思った。

しかし


「マナ切れから無理矢理起こすと、頭痛を引き起こすのは知っているでしょ?十分寝かして、次からどんどんとマナ切れをしていかないとイケないから、こんな所で躓いたら魔法に対して悪いイメージを残さないようにするのが基本ですよ!」


「(これから、どんどんあるのか)」


突然フワッと何か……いや、フワッと来たのはもう1人のエルフがやさしく撫でるのはやはり


「ほーらほら。ご飯だぞぉ」


「ヤー!……エン、私の言ったこと聞いてました?そうやって頭を撫でて無理矢理起こしますと頭痛を引き起こすのですよ。」


『フフフ』と笑う声を聞いてというのもあるが、どうやらエンの膝の上だった。頭を少し動かすと、太ももの感触があった。

エンだけは、膝枕をしてくれる時スカートを捲って太ももでしてくれるのだ。なんでも、メイド服は雑用に適した服であり常にどこか汚れているからエンは"太もも"でしてくれるのがエン流なのだ。


「(あー。落ち着くぅ……これは寝れる。)」


「ほーれ。ほれほれぇ……あ」


「あっ!!あぶっぅ!?」


こいつ、熱々の晩御飯をご主人様おれの顔に落としやがったぞ!?


「ヤー!なっ、何をしている。あぶっ!危ないだろ。」


「……」


んばっと起き上がってヤーを見定めると、ヤーが停止しているのは理解できるが、スーやエンまでもしばらく停止していたので『え?なに?』と素で声を出してしまった。

そこからだ。

そこから奴等やつらは動き出したのだ。


「ヤー。時間は?」


「2時は経ってないぞ。もしかしたらアノ様子だと、もう少し前から覚醒をしていたのかもしれないな。」


「やはり。やはり、1つの魔法でマナ切れをするより、無理矢理多数の魔法を使い続ける方が回復も早いわ。」


パンパンと音がするのでチラリと横を見れば、エンが色々と御片付けを開始しホコリを落とす作業をしているし、ヤーは大剣を取り出し素振りをし始めて、スーは僕が他の人達を注視している間に用を済ましたのか、目が合う頃には清楚にちょこんと座り此方をガン見していた。


「食事をする前に、基礎体力の強化です。」


「はい」


そんな感じが3ヶ月は経過したろうか。

未だ家は出来ないでした。

そりゃそうだ、もう土台や壁のレンガは超大量にあるからな。レンガを積むだけで剣の達人には慣れないのが現実だ。ま、スーがこだわりがあるから組み立てに関しては一切関わっていないのが現状。

あとは、木の温もりが欲しいからヤーは芝刈り……どっかの森へ行って木を伐採している。1日5本は運んで来やがる。


今の鍛練は、前日伐採してきた木をもっと乾燥させながら切って整形し所定の位置へ搬送。こればっかりだ。

で、ヤーが帰って来ると休憩がてらに剣術の稽古だ。


ぶっちゃけ、1人で作っているような感じがする。


そんな苦しい時間はあるけど僕には本がある。1度スーに盗られ人質となったが"メイドの日常"のシリーズ本5巻が僕の手にある。

さあ、今は休憩中なのだ。もう、既に4巻めに突入をしていてこの主人公の名はメリッサと親方様の名ダン・シャークは仲良しこよしのシーンが僕の心をキュッとさせる。


近くにスーがいるが関係ない。

さあ!僕の心をキュンキュンさせておくれ!


「……」


「アル様、私達の日常を知って何が楽しいですか?」


僕は集中しているのだ。話すなんてもっての他だ。


いつもより僕は夢中で本を読んでいた。そりゃそうだろう!今、絵と文章が一体となったページなのだからぁ!


「ふ~ん。メイドの日常ねぇ……あれ?表紙と本体の名が違うけど。昼下がりのメイド?」


スーの独り言なんてなんのその!僕は何度も何度も絵のシーンと本文を読み返して


「なあ?スー。質問して良いか」


「……なんですか?」


「ちょっと分かりにくい文章があるんだが?……読むぞ」


スーの表情は少しいつもと違い、気が抜けたような顔をしていたが僕は気にせず話を続けた。


「旦那様、やめっ。あ・あ・い・うん・う・だめっ・おお」(※この文面を20秒かけて棒読み)


『……と、あるのだが。なんだコレは?』と僕は質問した。

また、会いましょう

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