先の話
こんにちは
「スー。朝を食べて無いのだから、昼は倍食べると食事係り言ったのか?」
そう言い、ガツガツと食べるのはヤー。
僕は偉そうに言ったが、色々と準備をすると昼食1時間前となったため今は昼食をとっている最中だ。
モソモソと食べ、瞼が少し重いのを感じながらゆっくり食べているとドアを叩く音がした。
「言伝てです。旦那様より"昼食は一緒に食べるので空けておくように"との事です。……失礼しました。」
いや、もう8割は食べたよ。
「あっ。ちょいちょいちょい!!焼き魚の皮を最後に残していたのに引き上げるたぁ、なんたる無礼な。」
「そうだぞ!生き物に感謝をして全て食べるのが我の生きざまだぞ。それを邪魔するのか?」
僕やヤーが言ったとて躊躇なく昼食は回収されるのだった。回収作業をしたエンやスーは流れる動きもあって、今はもう本館の当主の間の扉前まで来ていた。
別にドキドキなんてしないが、扉を開けたら絶対親以外の誰かが存在するのは確かなのだ。
たしか、第一妃の長男アラベルは現在11歳は聖騎士魔法学校の手続きをしているし次男である第二妃の長男イルも同じ歳で、第二妃の父の公爵家の跡継ぎとして他領土へ行っているから確率は8割が女性となる。
3度ノックをして『おお。待っておったぞ』と父上の声を聞いてドアを開いた。
「ここへ座りなさい」
「はい。父上」
スタスタと歩いて座ると、距離を置いて2人の姉が見える。2人とも1つ違いの姉上達だ。
一応、姉上達にも会釈を忘れずに側を通ると『久しぶりねアル』と声を掛けてくれる雰囲気に僕は少し笑顔となった。
「ルビー。サリー。アル。食事中だが聞いてくれ。」
別に待っていた姉上達は食事をとって無いし、僕だって席に着いたところで食べ始めていない。
これは言わば"父上に呼ばれれば御話があり、御題を聞いてから各自食事を始めてもいいルール"だから、父上が"御題"を言わない限り食事は進まない。
ま。かと言って、誰も食べ始めないのか?と聞かれたら違うのだけど。
現に、母上達がもう食べ終わっているしな。
子供達が一斉に『はい』と返事をすると話し出した。
「今回のお披露目の件だが、アルの歳を1つ上に上げる。ルビーとサリー、アルをよろしくな。」
父上と姉上達の返事を聞いて『ご飯を食べよう!』と父上が言ってから……
そして、時が経過した。
今はリアル5歳である。
既に去年にお披露目が終わり、僕は大事な仕事が終わった。5歳になれば各自家庭教師が付くのだ。
こんな風にダラダラと昼食を食べているのは、珍しい風景になってしまうだろう。
だが仕方がない。僕は貴族なのだから。
報告だけで言うと、お披露目は特に問題無く終わって帰って来て1年が経過した。
今ではヤーと剣を握って握力の稽古したり、エンと一緒に魔法の勉強をしたり、スーと一緒にお風呂入ったり水浴びしたりご飯食べたり小型ナイフの取り扱いを勉強したりしている。
もちろん、読書だってしている。
僕はつくづく思うのだ。やっぱり本には絵が必要だと感じてしまう。
あの"創造スキル"の画面には、いつく存在するのか不明だけど縦5の横10の計50のスキルが表示されていた。更に言えば50だけで無く、スワイプすれば画面が切り替わり違うスキルが又も50出てきていた。
あんなん無理。僕には絵が無いと継続できそうに無い。
先にも書いている通りで、画面内に表示されている何個あるか分からないスキルを知った上で"創造スキル"というのを使わないとイケないのだ。
だから僕は何も迷いなく、あの時すんなり寝たんだ。
「お知らせです。主様より風呂予約を承っています。
1時間後、裸で来るようにとお伝え申し上げます。」
僕は、絵が付いている本を置き『スー、風呂の準備だ』と声を掛けるのだった。
お腹をくだしました。
おちおち気楽にオナラがでません。深夜にラーメンを食べたのが原因と思われます。また、会いましょう




