積年のうらみ
こんばんは
性への勉強は始まったばかりだ。
目の前に掛かれた物は、女性と男性の簡単な裸体図である。エンはその図にナニカを書いて継ぎ足し行くのだ。
「ハイ!」
「?……なんですかアル様」
「女性のソコはなんだ?」
少し戸惑うと言葉を詰まらせた。だか直ぐに俺と向き合うと『では、もう結婚されているベル様・シャラ様に聞いてみましょう。』そう言って振る。
「男子にもある尿道よ。あと、女子供を産むための器官があって女は変な事に……」
と、まあ。そんな感じで話は進み、やはり現役の結婚している方からしてみれば、性とはなんぞや!というのが合格点に達している人達が多かった。
更に、女性の横の繋がりが半端なく強く俺の1つ上の姉であるサリーやルビーでさえも、コアでハードな事は知っていたようだ。
「じゃあ俺は、ヒカル穣と夫婦になるからコレからドンドンとヤル感じでいいのか?」
「それは違います。女性は感情で日々を遣り繰りしているのです。アル様がヤル時ではなく、女性の方からヤリたいサインを読み取って押し倒して行くのがベストです。」
ほうほう。そんな感じで性の勉強は終わると
「アル!なんですか?そのへっぴり腰は。そんなんじゃ、シャルが相手をする憎き奴等に勝てませんよ!」
「ベル姉さん強いよぉ。手加減してくれよぉ。俺は剣術がぁ、苦手なんだってばよぉ。」
「反論するな!」
「アル。次は私だぞ」
そう待ち構えるのは、第二妃の長女であるシャラ
「なにが魔王よ!そんなもん200年前に無くなっているわよ!歴史でも皆知ってるじゃないの。なのに……なのに!魔法が得意なのは元からだぁ?ざけんなぁよ、てめぇと違って努力してんだよぉ」
「姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん!?本気過ぎだって!!」
もう無理だ。棒剣を叩き込まれて痛いのなんの。
スー、お願いだ。代わってくれと懇願した。
数秒後、エンが出て来ると
「この者の傷を癒したまえ……」
と言い、回復した。
エンは『頑張ってね。最近剣術してなかったしね』と可愛くウィンクし、そそくさと離れて行くのだった。
「じゃ次は私ね。」
「私は魔法支援が得意だから援助するね。」
内心"は?"となった。というか、援助しなくてもボロ負けているのが気が付かないのだろうか?
『はぁぁ!』と気合いが入った声を出すと、その気合い入りの魔法は三女のシリィへと注ぎ込まれた。
「え。……なんかムキムキ過ぎない?」
「女はね、か細く・か弱い者だと思われているのよねぇ。でもね、たるんたるんの脂肪男性より二の腕とお腹周り!そしてお尻に太ももに関しては、どんな男よりも鍛えているのよ。ほーら、私の肩に重機が詰まって居そうでしょ?」
ニヤリとしながら、愛する相棒の如く棒剣を注視しないで欲しい。
そんな感じで……色々と終わった。
一個人の俺の感想で言えば、彼女達の話の途中に『魔王ってなぁに?』とか『魔王と聖女が結婚してどうなったの?』とか聞いて知って行く。
更に俺は味をしめだすと『王都は昔、人間と魔族の境界線だったの?』とか『だからデカカッタナ家は亜人やエルフが多いの?』という質問をしたお陰で、上位4名のような酷い仕打ちは無く終了となった。
だけど、エンの魔法で傷は癒されたとしても、ヤハリと言うべきか迫って来る棒剣を弾いた俺の手には、俺に打ち込まれる筈だった衝撃がジンジンと伝わってくるのがヤハリ怖い。
そして、そんな怖いという時間さえも与えてくれない程に姉上達はよろめく俺の行く末……つまり足の行こうとる場所へ攻撃してくるのだ。
だけど。
そう、何回も……何百と打ち込まれるうちにスーとは違う優しさというか、曖昧な衝撃が何度か来るのが理解できたんだ。
そう思った時、俺は
「遅い!棒剣を振り下ろした時、次の動作を考え無いとっ!」
俺の脇腹に打ち込まれる動きが見え、打ち込まれていた。
『ぐぅっ。うぐぅ』と脇腹を抑える俺は涙は出ているけど、本気の悔し涙じゃ無い。ただ単に、痛いから涙を流しているだけだ。
地面をゴロゴロとしたあと、うずくまっていると『はーい。治療しますね』と言ってエンは何回目かの魔法をしていた時だ、俺はスーーと痛みが引いて行くと同時に何故だか閃く。
そして、俺は何も考えずにエンの方を向き
「もしかして、エンは俺のお婆ちゃんなの?」
「え?……よく聞こえなぁーい。じゃあね。」
なんだ?なんなんだ?お婆ちゃんギャグか?
あまり見ないエンの反応に驚き、離れて行くエンを見続けていると
「大変よ!!アルベルト様がっ」
1人のメイドが駆けて来た。
メイドに何があったのかを聞いた時、俺はパブゥに『俺の家族に向かって飛んで行くな!』と伝え修正した。
父上曰く
「へっ。へへへ。シャーリーとサラに勝ちたかったんだ。だから!"さぁ私の所へ飛んで来なさい"と言ったら時、私の土手っ腹に風穴が空くかもしれない程の衝撃が来たのさ。……だが!俺は勝ったぜ。……ガクッ」
自分の功績を告げたいあまりに、腹筋が痛いのをこらえながら他者を呼び付けて証人を増やしたそうな。
だが!腹筋の痛さを庇うあまり、他の筋肉が痛み出して洒落にならなかったみたいでエンの回復魔法で、やっと御花畑にたどり着いたようであった。
「ああ。エン、ありがとう。」
「いえ。シャーリー様は何も無かったのですか?」
「ええ。何も無いと言えば無いのですけど、主人がいきなり後方200mほど飛んで行ったのには驚きましてわ。お気に入りの壁も壊れてしまいましたし。
ほんと、不思議な現象がこんな世の中にでもあるのですね。」
成る程。パブゥが飛んだとて隠蔽のお陰でイケる感じがするが、家族は傷付けてはイケないなと思った。
かくして、姉リンチは父上のタイフーンのような騒動でガチで終わった。
俺とメイド五人は、再びシャルがいる街へと戻ったのだった。
また、会いましょう
因みに、父アルベルト
第一妃シャーリー 第二妃サラ
①アラベル 男 ②イル 男
③ベル 女 ④シャラ 女
⑤シリィ 女 ⑥スーザン 女
⑦ラージャ 女 ⑧ファアミ 女
⑨シャル 男 ⑩カラン 男
⑪ルビー 女 ⑫サリー 女
⑬アル 男
と、なります。




