スキル捜索
こんにちは
「なんだこれぇ!?」
という最もな反応もさることながら『カワイイ』と女子も集まって来た。
更に『ホラホラ。怖くないよぉ』って、比較的大きな体格した女子……見慣れたスーも出て来て抱き上げるのだった。
「(なるほど。スーは怖い存在と思っているのか。)」
僕が冷静に注視しているが周りはもうお宝やそういう雰囲気では無いのは確実であり、ばってん男子も『次は俺がっ!』と何が次なのかは理解せぬまま、僕は1人傍観する。
待て待て。冷静になるのだ皆の衆よ。
「オイ。ばってん兄ちゃんよ。宝を探すんだろぉ?」
「そんな事より俺も触らせてくれぇ!」
「ダメよ。ダメダメ!怖そうなバッドスが触ったら逃げちゃうでしょ。お姉さんみたいに優しい笑顔になってからよ!」
「そっ。そんなぁ」
ばってん男子の名はバッドスみたいだな。
いや、というか……
「(スーよ?……スーぅぅ!無視をするなぁぁ)」
『オイ』と比較的キレ気味に声を掛けると
「順番抜かしはダメよ。ダメダメ」
という女子に阻まれ掛けたが、ある女子は"ことの事実"を知っていたようだ。
そして、僕と拒否をして間に入ってきた女子の間に入り向き合った。
「まあっ。貴方が呼んでくれたのには感謝かもしれないけど、あの小動物を物みたいに扱うなんて私は貴方を軽蔑するわ!……だけど、さっきも言った通り感謝の気持ちよ。ホラ」
そして、彼等は居なくなった。
「ん?アル様、お帰りなさいませ。」
何時も通りにエンが作業をしながらではあるが、無事僕が帰って来たことに笑みを見せハミカむ。
「……ん。」
「まあっ!カワイイ御花の冠と腕輪ですこと。」
それにしてもエンに言われた"まあっ!"と、女の子に言われた"まあっ"のダメージ量の差が激しすぎると瞬時に僕は悟る。
そして僕は心のソコから感謝するだろう
「エン。汚れた服で良いから寄り添って良い?」
エンは小さなハンカチを出し『はい。どうぞ』と言ってくれた。
エンは寄り添う僕をなだめながら、花の腕輪をさすりながら『何かありましたか?』と聞いてくれたのだ。
「うん。ちょっと……」
無愛想な対応だけどエンにソコで貰った?……違うな。
俺のスキル捜索が、スーに連れられ『ぷるぷるしてる!寒そうなのかな?』という女子の発言を切っ掛けに『じゃあ、私の家に来なよ。村じゃ1番大きな屋敷だから』とか言って……とりあえず、ボッチとなってしまったから我が家に帰ってきたのだ。
そんな事言えるハズも無く、2人が作業している音を聞きながら僕は安心して一眠りする。
「アル様。ご飯ですよ。」
目が覚めると気付く
「(ああ。捜索しっぱなしだったな。)」
そう。僕だけが冷静に傍観な対応をしていた理由はココにある。
僕が冷静にしている時、脳内にアップされ続けているのは潜水艦のようなレーダーマップなのだ。だけど今は何も"何かを探す"という指示をしていないため、脳内に出っ端しであり目覚めて冷静になったからこそ分析が出来るというもの。
レーダーの中心は僕であり、僕からみて右斜め約300m向こうにスキル本体が居るのがわかる。
というか!
「スー!」
「……。」
「よくも僕の遊びを邪魔してくれたなぁ!」
そうだ。こいつは許さない。そんな目でスーを見る。
辺りは日が沈み、目の前にはスーが料理を食べていた。
「黙ってないで、なんとか言ったらどうなんだ!?」
「すいませんでした。あの希少な小動物を見てしまって、私のハンターの血が騒いでしまって……」
「ちょいちょいチョイチョイ!!!?」
僕の頭の中は、一瞬で残虐で恐ろしい映像が浮かび上がったのは言うまでも無く
「慌てなくても大丈夫ですよ。別に皮を剥いで売りに出してませんから。」
ハワワワとなる僕に続けて
「ある女の子が"家が大きいからウチに来て"と有りましたが、ソコはギルドホールでした。
……まったく不意打ちとは卑怯です。たとえ私よりザコなギルドマスターであろうとも、ギルドを敵にまわすと色々と厄介ですから。」
というワケで、俺のスキル本体はギルドマスターの娘さんの家に居る事が分かった。
で、これからどうするの?そんな顔をスーに向ける
「とと!とりあえず、マジックポーションを売りにサンシャイン領の都市シャインに明日行こうと思っているからアル様は御早めに寝て下さい。」
そしてボソッと『夜、忍び込むのだがエン大丈夫か?』と僕がガツガツ食べている最中に話しているのは、僕の"捜索"を出しっぱなしのせいと、聞き耳立てていたこともあり丸聞こえであった。
また、会いましょう




