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小3転生  作者: ふ~ん
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ダンジョンの掟

こんばんは。

「今、強い魔法は発動してないよな?」


スーの問いに濁すように答えたあと『アル様のスキルのおかげなの』と照れながらナニかにハッと気付いたようだ。


「そうよ。スーに言いたかったのよ!マッサージの件でアル様に誤魔化した情報を教えてない!?」


スーは"マッサージの件"というキーワードと"誤魔化した"という言葉で全てが理解したようで、ゆっくりと話し出した。


「まあ。アレですよ。過去、アルベルト様が結婚する前に王都で購入した処理本が偶然アル様の手にあったのよ。だから、仕方がなく歳相応な言葉で返しただけ。」


『ただ、それだけなの』という声はダンジョンにスッと響きわたる。

誰もが、口出しをしない。


そして誰もが、深いタメ息をついたのだ。


「ナイス!」


「そうね。ナイスだわ!」


「そうね。カラン様とは違い、アル様は私達へのは対応は普通でしたからおおいに貢献したと私は感じている。」


僕から見る3人は、多数のゴブリンという魔物達を割いたり切ったりして返り血なんてなんのその。

僕くらいの身長で、僕くらいの頭なのにバンバンと捌いて行く姿といったら


僕の発動したスキルは途中で止まってしまっていた。

3人はそんな僕の気持ちも理解せずに、軽くパンパンと手を叩き汚れを落としていた。


「やはり。ゴブリンの血には抵抗があったのか。」


そういうのはヤー。


「だが、ゴブリンは最弱でありゴブリンは多種多様であるから先に慣れていた方がよい。」


スーの言葉に、ヤーとエンが頷く。


「アル様。ココはダンジョン。生死の狭間です。

弱い者はとことん残虐に落とされ、強い者も一瞬の油断で闇へと落ちる。それがダンジョンです。

アル様が進もうとしている人生は、そういう場面が多々あるのです。私はアル様の味方です。アル様に一生を捧げますから、共に生きて行きましょうね。」


「……うん。」


「……というか、アル様の一生涯を生きるのはエンだけじゃなくて私達もなんだけどな。」


ヤーが言ったことにより『そういう契約ですので』とスーが捕捉する。


「それより。あのブラックアローは一体なにか知ってそうな反応だったけど……何か知ってるのかな、ヤー?」


『アハハ』と笑って誤魔化しているヤーが、『むっ。モンスターが近付いてきます』と言い


「うぉー!アル様の手を汚さないぞ。覚悟しろ」


「あ。ちょっと!?」


ヤーはその場を立ち去った。

だからか、その後も僕のスキルの話はせずに大多数がエンの魔法とヤーの暴れ具合で問題無く進んで行った。


そして、どこか広い場所に出たんだ。


「お?休憩場所か。」


「結界が施されているから、この先はボス部屋ね。」


そう言うと、他の冒険者もいたけど空いている場所を探した後、バサァッとシートを広げるのだった。


「さ。アル様、フカフカの椅子を用意しました。お茶や軽食は、もうしばらく待って下さいね。」


シートの上に見たことある絨毯を敷くと、ドゴン!と僕のベッドを取り出す。

その後も、ドゴン!とかコトとかコポコポコポとか誰も発していない音を出して用意をしていた。


そして、完成。

昔の僕の部屋が目の前に姿を表した。


僕は貴族である前に、少し一般人の気持ちも備えていると自負している。

周囲を見ても、誰もが地べたか簡易シートを敷いているだけなのに、僕だけが靴を脱ぎ捨てお尻がとても沈むソファに座り、防具を脱ぎ捨てた上下100%のメイドが『はい。どうぞ』と言われて、上品な机に紅茶と茶菓子を備えられて平常であろうか!?


ないわ。

さすがにない。


だが。


「紅茶うまい。お菓子、甘い。はぁー。」


「ウフフフ」


あーーーーー。幸せぇ


「アル様。ボスに行く前にベッドで寝られてはいかがでしょうか。」


一般人は返事はしないだろう。……だが!


「ああ。足もだるくなったしな。ベッドに行こうか」


「はい。寝るまで見守りますね。」


ルルらららぁ~と行こうとした丁度その頃、ある場所で引き継ぎをされていた。


「で?本当にデカカッタナ領の名はアルと言ったのかしら。」


「ええ。だから何度も言った通りです!」


ある豪華な一室で、ある女と冒険者は話し合っていた。

ゴロゴロピカッ!と雷が落ちたら、まるでその女は悪女のような笑い顔が写し出されるだろう。

なんたって女は


「ついに。ついに来たぞ!この時をどれだけ待っただろうか。この胸のうずき……この鼓動!たまらん!たまりませんなぁ。アハハハハ。ひゃあーハハハハ。」


「質問ですけど、あんた悪い人なのか?」


「なわけ無いわ!……クッ。落ち着け。とりあえず先に我が領の勇者を送り込んで、誘惑をそそのかしてもらうよう手配したから直ぐにでも会えるでしょうねぇ……」


そう独り言を言うとツボにハマったのか再び笑い出すのだった。


ところ代わり

ダンジョン内、休憩エリアの風変わりな一角にて


「ハハハハ。豪華ですねぇ」


そう言って僕の眠りを妨げるのは誰だろうか。

また、会いましょう。

たぶん、明日は休むかもしれません。

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