僕からの
こんにちは。
最近、ブックマークが減って心折れて眠くなって投げ出していたんですけど。いるじゃん!となったし、書き始めはそんなブックマークなんて気にせず書いていたので書きました。
すいません。
スーがそういうと、さっさと選択していく。途中、防具屋のおばさんに『サイズを計らなくていいのかい?』と声を投げ掛けるもスーは反応せず、ちゃちゃっと購入していった。
「では、ヤーと一緒に冒険者ギルドへ行き鍛治場を借りるついでにブラッディトカゲを卸してきますから。」
エンを残し、サッサと2人が行く背中を見ながら僕は言うのだ
「エン。日陰で休憩しよ?」
エンは笑顔で返事してくれる。町の周りを覆う壁のそばまで来たら、古くなり所々に落ちている壁の岩にエンは誘導した。
「我が身を隠せ。ダークカーテン」
突如エンの周囲を闇が覆った。
「エン!」
「大丈夫ですよ。さすがに外でズボンを脱ぐなんてできませんから……。さあ、脱いだのでゆっくり此方へ来て下さい。」
エンは僕の焦りを軽く笑い、僕をエンがいるであろう闇の場所へ誘導するのだ。
すると『あ、下に小石がありますので摺り足で』と言っていることから、どうやら僕からはエンは見えないがエンからは僕をハッキリと見えている様だ。
「はい。御苦労様でした。」
「おお?エンの手だな。」
「ハイハイ。こっちですよぉ……」
そう言われると僕の体が横になったと思ったら、もう既にエンの太ももに頬を着けて寝ている状態になっていた。
驚いている間も無くエンは『大丈夫。大丈夫です』と言ってくれていることに極度に安心するのだった。
一筆の風と小鳥の鳴き声、草木が重なる音と虫が飛ぶ音がエンの太ももから伝わる温もりで僕の疲れた体を癒してくれる。
「(……ヤバい。寝そうだ。)」
「寝てもいいですよ」
一方で
「……。なあスー?これはなんだ。」
「さあ?なぜサンシャイン家がアル様を指名しているのか意味不明ですけど。……ハッキリしているのは、面倒ですからアル様用に防具を整えましょう。」
何故かギルドの掲示板には、"緊急クエスト"としてアル・フォン・デカカッタナをサンシャイン領にある王都近くの聖騎士魔法学校に連れてくるようにと書かれていた。
「だな。ギルドには借り賃を払ってきたから、直ぐに入ろう。」
「そうね。」
なぜスーとヤーが、そんなにも早くするワケは周囲がザワついていたからだ。
それは、あるエルフが『ハイエルフ?!初めて見た』とボソッと言ったのが切っ掛けだ。
ハイエルフというのは、別に珍しいと聞かれれば特に珍しくは無い。では何故そのエルフは言ったのか?それは、ハイエルフが活躍する場所が"王都のような大きな町"か"辺境の地"のみ存在するからである。
そんな境遇になっていることも知らず僕は
「(ダメだ。僕だけ癒されていたら、働き詰めのスーやエンが……そうだ!今こそツボ押しをしてエンを癒そう)」
そう思った瞬間、何も見えなかったのに僕の目の前に無数の光り輝く星が浮かびあがる。
エンの太ももに僕の親指をスケート選手のように這わせ、目標の星へとたどり着くとギュギュッと押した。
「あ。うぅ!」
さぁ。僕達は仲良しこよしなのだ。マッサージなんて、当然する仲だから足が曲がろうとも僕はするだろう。
「アル様。まって。ダメッ」
光る星は押すと消えるのだけど、消えた直ぐそばが光り出す方式に僕は気付いた。どうやら、押す順番があるようだ。
「(楽しい。なんか音楽のタイミングゲームみたい)」
「(ダメッ。声に出ちゃう……逃げないと!)」
どうやらエンは、僕が読んでいた"昼下がりのメイド"のように体を徐々に地面へと着けて行った。
膝枕が解除された時、片手だった僕は解放された。そう!無限の両手へとなったのだ。
「(へ?……これはナアニ??)」
と思った瞬間
〈商品説明。スキル・ツボ押しの極は、自身の内なる力により他者からは絶対見えない手で相手を癒す効果があります。
癒された者は、1週間疲れを知らない体となり全パラメーターを約3倍。魔力コントロールなども、体の巡りが相成って超人レベルになります。
まるで、100人からマッサージを受けているような。そんな感じです。
効果範囲は、6段だと1m・7段は2m・8段3m・9段5m・10段10mとなり、極は100m。
つまり、直径200mが効果範囲です。〉
下を見れば、重点的に足を責めたというのもあって足はもう動こうとはしていない。
だが!足の付け根と上半身が未だ星だらけなのだ。
「エン!僕は癒したい。だから暫く動かないでくれ。」
スーやヤーが鍛治場で叩いている時、僕は鍛治場と同じくらいの声の量をエンから投げられていた。
そして、2時間が経過した。
「どう?気持ちよかった?」
全身汗まみれとなったエンはスッと立ち上がり、生活魔法の風を利用し汗を吹き飛ばした瞬間
「わぁ!?」
ものすごい突風が吹くと、近くの壁もガラガラと崩れ落ちたのだ。
「えっ?……魔力はいつもと一緒だったはず。」
僕がコテンとひっくり返るもそうだけど、壁が崩れ落ちたのを切っ掛けにエンは『ステータスオープン』と言い、暫く座っていた。
ああ、そうそう。ステータスを見ながらエンは魔法だ壁を修復していたな。
「さて?もしかしてですけど、これはアル様のスキル・ツボ押し効果ですよね?」
僕は返事をしようとする前に『イヤッ!分かってます。言いたいのは他者にしないで下さい。と言いたかっただけです!』と言われ僕は当然の如く
「知ってるよ。スーから教えてもらったけど、昔からマッサージは仲良しこよしの人にしかしないと決まっているのだから。」
"スー"というのが出てきた時、エンは『う~ん?』と少し悩んだ声を出したあと『スーに聞いてみましょか』とボソッと言い、いつもより軽やかにステップを踏んでその場を離れた。
「すいませーん。通りますよぉ。近付いたら吹き飛ばしますよぉ」
そう言っているのには、何故か周囲に人だかりがあるからである。いつ、人が集まっていたのかは知らない。
エンにはダークカーテンが発動していたし、もうエンはズボンを履いているから恥ずかしいことは何も無いはずなのに。
「さっ。何も悪くないアル様……おいで」
そう言って、人だかりを掻き分けて行ったのだ。
また、よろしく




