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小3転生  作者: ふ~ん
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論議

こんにちは

凄い。凄い眠かった。

遅れてすいません。

いつも冷静なスーが、この時エンを見て何かを確認したかったが、エンは忙しそうにしていたので再びアルの方を凝視した。

そして、ゆっくりと話し出した。


「なあエン。この人は、もしかしたら転生者なのかもしれない。」


「そう?」


転生者と聞いてエンは、ピクッと反応したが少し笑みを見せると再び床の尿の始末を続行しながらスーの異様な話し言葉に耳を傾けた。


「この人は、初めてオネショをした。……いや、未だ小さくトイレに行けない時をはぶいてだぞ!?」


ジッとスーはエンを見つめていると『ちょっと待っててね』とエンはスーに言うと、肌身離さずもっていた小ナイフを取り出して爆睡しているヤーの顔の上に落とすのだった。

その光景はスーも慣れているのか、特に止めることもない。なぜなら、寸前でヤーが『ん。……え?モンスター?なのか??』と落ちてきた小ナイフを受け止めてキョロキョロしだすのだ。


「ヤー静かに聞いて。スーがね折り入って話があるんだってさ。」


『ん?』と振り向いたヤーの顔には疑心暗鬼ような曇りも無く、天真爛漫とスーの顔を見た。そんな顔にスーは、長く付き合っているのにあたふたとするものだからヤーは気の効かない声を掛けた。


「ああ。隣はスーが良かったのか。アル様は小さいから寝やすいんだ。お前達の胸は何気に邪魔だからな。寝に難くくてかなわん。」


「起こしてなんだけど。ねぇ、スリープで寝てくれる?」


『知っているだろう!私はデバフ効果の魔法は効きにくいんだって!』と比較的大きな声を発したと同時にエンが『違うでしょ?アル様の事でしょ』と、やけに透き通った声でテント内に響かせたのだった。


すると、どうだろう。

2人の絡みは無くなり『どういう事だ?』とヤーは昼間と時の様に話し出した。


「ありがとうな。身体強化魔法を使ってくれて。」


ヤーに効果が薄い魔法があったとしても、効果を上げる魔法は誰にだってすんなりと受け入れられるもの。恐らくヤーの眠気がスッキリとぶっ飛んだんだろう。


「恐らくだけど、この人は転生者じゃないかと思う。」


「そうだったら、やけに自我を持たない転生者だな。」


「育てたのは私達。だから従順なだけじゃない!?私、この人がオネショをしたの初めて見たもん。それに、あのカランでもスキルを持って生まれて来ているのよ。

無いのではなく、見えないとしたら?私達が見えない程の高度な"隠蔽"を所持しているのではないかしら。

それに、ステータスを出している記憶が無いもの。」


「それは、教えて無いだけだろ。世間一般の普通の田舎なら、成人する12歳の時に"初めてステータスという画面を見て自分と向き合える"と聞くぞ。

それに、やたらと"鑑定スキル"を使うんじゃない。」


『だって』というスーにエンは続いて言った。


「アル様が転生者でも良いじゃない。だってこんなに従順なんだもの。もし、スーが言っていたことが本当ならヤーは大変な目にあっているだろうし、スーも小さい子を半殺しにするとか……って?!仕返しが怖くて言ってたりする?」


フフフと笑ってみせてその場を濁したエンは続けて


「私は。私は……悪いこと、全然やってないもーん。」


「ずるいぞ!」


すかさずヤーが入ってきた所で、スーは一息吐き捨て『寝ようか』と言うのだった。


「あ。そうだ。スー?この人って誰の事?」


「……もう言うことは無い。他人行儀はせず、ちゃんと名で呼ぶ。」


そうして夜があけた。

そんな事があったなんて知らない僕は今日も休憩時間になると最終5巻を飲み始めるのだった。


「(フフフ。なんてラッキーな!なぜかは知らないが今日はスーやヤーが超優しい。)」


"優しい"というキーワードが頭に浮かんだ時、フと頭によぎった。

そういえば、前世の時に母ちゃんが"異様に優しい"時期があった記憶。あの時母ちゃんは『"疲れたのかも"しれないけど、自分と向き合って見つめ直したの』と言っていた。


ならば僕は!!


隣に今日はヤーが居たけど、スキル創造を発動した。

そして、必死に無言で探すこと数分。ついに見つけたのだ。


〈スキル・ツボ押しきわみですね。既にこの世にあるスキルですが所持されますか?〉


この問いに僕は無言で指連打で答えた。


〈何を言っても無視なのですね。因みにこの世に存在しているスキルは、全て知っているそいう扱いと成るためアル様が再取得となりますと自動的にスキルレベルがきわみとなります。〉


一瞬、きわみとは何?と思ったのだが、僕の駆けるこの気持ちには小さな障害だ。なにも受付ること無く、僕は進むのだった。


〈なお、スキル・ツボ押しの好評とされている世界ランキングは、下から2番目です。では、またの御来店を待ってます。〉


「(ククク。フハハハ。ツボ押しを使って、スー達の疲れを癒してやるぜ!)」


なんだか僕は本に夢中になれなかった。だって、スーが言ったことが本当になったからだ。そう、あの2人は駆け落ちとなったんだ。


今は特にネタバレで怒りは無い。あるのは只の恩返し


そうだ。ヤるかっ!


「なぁ。ヤーよ」


「なんです?」


「僕は、この本を読んで親身になって付き合って行くうちにスキルを取得したようだ。この本には……」


しかし僕が言った"スキルを取得した"という言葉を聞いてヤーは立ち上がり『大変だ。スーに知らせないと!』と言うのだった。

僕はコレから決め台詞の為に、目を閉じており風のように去るヤーのことは気にせず話を続けた。


「この本にはな、2人で仲良くマッサージをすることで未来永劫仲良しこよしな世界へと旅立ったのだ。

そう!マッサージ……」


カッと目を見開いたとき一瞬ハテナ?と思ったが、スーやヤーとエンも見慣れていたので僕は話を続けるだろう。


「このツボ押しのスキルを、ヤー!お前にしてしんぜよう。」


人指し指をピンッと自分の顔の前に立ててニヤリと微笑えんだ。


そして直ぐに


「えーーーー。ツボ押し!?公爵家がツボ押し!?」


崩れ落ちる3人がいた。

特に目立ったのはスーだった。

また会いましょう。

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