二人の夏
思い付きで書いただけです。
内容はあるようでないです。
八月一日の午後九時、家で掃除をしていたらインターフォンが鳴った
「みんな、死んじゃった。」
玄関に向かい、私が一言文句を言ってやろうとしたら、彼女がそういった。
「もう、誰もいないんだ。」
自傷気味に微笑みながらそう言った。
「あがってもいい?」
「い、いいけど。」
彼女はそういうと家に上がった。よく見ると素足で、制服を着ていて、少し汚れていた。
「ごめんね。」
「いいよ、私もやりたかったら。」
「ならいいんだけど、これからどうしたらいいんだろうね。」
「とりあえず、どっかいく?」
「うん、そうだね。早く場所も探さないとだし。」
「お金は?」
「夏休みの間なら大丈夫。」
「そう、とりあえず着替える?服あげるから。」
「ありがとう。助かる。」
「ほれ。」
「準備いいね。」
「でしょ~もっと褒めて。」
「うざいわ。」
「えっ、ショック。」
なんて他愛ない会話をしているうちに、彼女は受け取った服に着替え終えていた。
「準備はどうだい?」
「ばっちり。」
「じゃ、行きますかね。」
「うん。」
「と、その前に。一つ聞きたいことがあるんだけど。」
「ん?どったの?」
「殺人犯になった感想は?」
「いいものじゃないよ。」
「そう、じゃあ探しますか。さいごの場所を」
「そうだね。早くいかないと。」
私たちの最後の夏が、始まった。