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*プロローグ*
昔、オレは罪を犯した。
それは殺し屋になったオレの最初で最後の任務だった。
あぁ、どうして人生ってうまくいかないのだろう。
自分以外の血に塗られた手を見て、ぽつりと呟いた。
部屋には死体が何個か転がっていて、あたりはどこもかしこも赤で染まっていた。
オレは大鎌を持ち上げる・・・ほどの力は残っておらず、引きずりながらゆっくり歩み寄った。
怯えながらも何かを悟ったように静かに見つめる瞳に。
―そう、オレの犯した罪は。
※注:これは『ギルティ監獄』という企画で作成させていただいたキャラのお話です。