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拒絶された世界の中で  作者: ヒグラシ
3/55

二話 略奪

9/26にリメイクしました!

前の方を読んでくださった方々は、内容が大きく変わっているので、もう一度見て頂ければ幸いです。

 

一年前

「あんたもここに来ちまったか」

「そうだな……」

 少年と破宮は、遂に再開することができた。

「随分と出世したな」

「偶々だよ」

「たった一人で戦地を占領した英雄さんよ。なんだったっけな『草木の独奏者』だっけ」

「俺の能力、『干渉』にかけてな。できればその名はよしてくれ」

「なんでだ?ダサいからか?」

「それもある。それよりも、それは敵を皆殺しにして得た名だ。本当はこんな二つ名は欲しくない」

「大事だぞ。上の人間はすぐつけたがるからな。面目のためにな」

「なんか詳しいな」

「前に居た隊の隊長がよく教えてくれたよ」

「誰だ?」

神裂かみざきさんだ」

「神裂さんか…確か柊のところの副長に就任したな。ってことはお前隊長に任命されたんじゃないのか?」

「いや、隊長の話は断ってきた」

「なんでだ?お前の活躍のお陰で神裂隊は大戦果を挙げたんじゃないのか?」

(あれは怒りに身を任せ、俺を襲うあの感覚に身を委ねて、一方的な虐殺をしただけで……)

「確か…」

「『鮮血の殺戮者』だろ」

「そうだった。お前の二つ名はかなり酷いものだったな。お前本当の名前は?」

「それか……いつか教えるさ」

「教えてくれよ!」

「嫌だな。あっ、じゃあこの戦争が終わったら教えるよ」

(本当は自分の名前なんか知らないんだからな。どうすればいんだよ)

「そうか……ならば約束だな!!この戦いが終わったら教えてくれよ」

「そうだな」

 少年と葉宮は、久しぶりの会話に花を咲かせている。しかしそれはいきなり断たれた。

「隊長そこに居たんですか」

「そうだぜ、水無月みなづき

「そっちは?」

「あぁ、俺の昔からの仲間だ」

「名は?」

「こいつ意地悪だから教えてくれないんだよ…」

「まぁ、そういう人もいるんじゃないんですか?こんなに沢山人が参加しているんですから」

「で、要件は?」

「緊急招集です」

「めんどくさいことが起きたんか」

「そうでしょうね」

「なら俺は行ってくる。あんたも着いてくるか?」

「じゃあ着いて行かせて貰おうかな」

(この隊での俺の立ち位置も知りたいしな)


 そこからは唯々、彼らは活躍した。

 葉宮隊と共に行動しているひいらぎ隊との連携で数々の戦地で戦果を上げ続け、知らぬうちに名を馳せていき、そのうちに百人隊から三百人隊となった。

 そしてこの前の戦いの戦果で、葉宮達は五百人隊になった。



「でも結局俺を襲うこの感覚の答えは見つかってないんだよな」

「あんた!早く来てくれ!!」

 少年の元に葉宮と水無月が馬に乗り、焦りながら来た。

「どうした?本読みた……」「それどころじゃなくなった!!前回の戦いで奪いとった『鋼帯』を奪還された!!」

「嘘だろ?!あそこは千人隊の荒波あらなみ隊が配備されていたんだろ!」

「皆殺しにあったんだ。さっき作戦本部に荒波の首が送られてきたんだよ」

「随分と侮辱してくれるじゃないか」

「あぁ、あいつ達の無念は俺達の手で晴らすぞ」

「勿論だ!」

「水無月!先に戻って柊隊と村雨むらさめ隊を招集してくれ」

「分かった」

「こっちは先に作戦を立てておく!!」

 その日のうちに三隊は集まり、作戦を立て始めた。


翌日

「皆揃ったな!今回の奪還作戦では俺達の隊と柊隊が主攻となり、村雨隊には後方支援に回ってもらう」

 今回の作戦では、葉宮が総隊長だった。

 今は、三隊の隊員全員に作戦を説明し終え、締めの一言を話すところだ。

「今作戦では我が連合軍内でも一目置かれている荒波隊が全滅させられている。皆気を引き締めて戦え」

「「了解!!!」」

「生き残って、酒を飲みかわすぞ!!!」

「「「「オーォツ!!!!」」」」

「結局酒が一番盛り上がるな」

「酒は美味いからな!」

「すぐ酔う癖にな」

 そして葉宮、柊、村雨隊の三隊による「鋼帯」奪還作戦が決行された。



読んで頂きありがとうございます!!


この作品は大幅にリメイクし、葉宮達の過去の話がさらに詳しく書いています!!


感想、質問、誤字脱字などの指摘をお待ちしています!!


twitterにて、この作品の新規設定(とてもくだらないような情報からこの後の話に関わってくる情報までたくさんあります)を公開しています!

URL:twitter.com/higu_kaiを入力する。

もしくは@higu_kaiで検索して頂ければ多分出ます。

見て頂ければ幸いです。

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