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ゲーセンの輩  作者: 達磨
9/16

愚痴&想い出コラム「やあやあ。よろしく」

 このコラムには、多大な愚痴成分が含まれています。


 そういったものが苦手な方は、この先を読まないことをおすすめします。



 自分なんかがあらためて言わなくとも周知の事実なのですが。


 ゲーセンは、もう、かなり前から斜陽の業界で。

 理由についても、皆様あらかたご承知のことでしょう。


 プラットフォームも多様化して、性能もどんどん上がってますし。

 通信費だの、消費税だの、利鞘はがりがりと削られて。

 ユーザーの懐事情やその使いみちの割合も当然のように変化。

 行政の締め付けもどんどん厳しくなって、もうこれ嫌がらせなんじゃないの?てレベル。

 自主規制も、やりすぎなんじゃないかと思いますねえ。

 これについてはまたちょっと別に語るかもですが、でかいダンピングもありました。


 あー。


 これは、あくまで私見なんですが。

 八十年代からの「置いときゃ儲かる」的な思考から、完全に脱却していない気もするんです。現場から遠のいている人ほど。


 えー。


 これも、私見ですが。

 映像、音声、ギミック、インターフェース、通信。技術的にはいろいろと進化しているんでしょうけど、ゲーセンに置いてあるマシンって、驚くほどスタンスが変わってないと思うんですよ。

 わかりにくい表現かもしれませんが、“機械に人間が合わせなきゃならない”んですよね。遊ぶ人間も、取り扱う店の人間も。

 

 一例を上げれば。


 メダルゲームで、メダルがホッパーからなくなりました。

 画面にエラーメッセージ。

 お客さんに呼ばれるか、エラー音に気付いて、店員がメダルを補充しに来ます。

 その時、サービスドアやメンテナンスドアを開けるために、お客さんに一旦席から退いてもらわなければならない構造のマシンがほとんど。

 一声かけて、退いてもらって、メダルを補充して、エラーを解除、また一声かけて、終了。


 あの。


 いつまでこのやり方でやるの?って話ですよ。

 全ての不具合に対しては無理でも、メダル補充程度のことなら、お客さん立たせないでどうにか出来ないのか?と。

 クレジットをデータで管理するタイプも増えてきましたけど、それは遊び方の幅を広げただけであって、根本的な解決じゃないような気も。

 これは高望みかもしれませんが、お客さんと店員が操作するインターフェースも、別々の方がいろいろとやり易いのに、とか。 


 いろいろ事情があるのかもしれませんが、筐体こみだろうと、ソフトのみだろうと、ゲームを購入するための金額はどかどか値上げされてます。

 しかも、その販売価格の設定には、不透明な部分がたっぷり。


 なのに。


 不親切で不便な構造は改善しようと試みられることは少なく、不具合の発生率は増す一方で、新規稼働でもすぐに何かしらぶっ壊れる。

 購入金額の回収もままならないのに、運営維持の手間と経費だけどんどん増していく、あらゆる意味において赤字のゲームが、どれだけあることか!


 メーカーさんの対応も、ある一定のラインで停滞したりします。

 マニュアルに従ってるっぽい返答を繰り返したり、バラして、故障の原因をこのパーツだと特定しても、


「そのパーツだけの発注は受け付けておりません」


 とか。

 んで、必要なパーツが収まってる部分まるごと買わされたりしちゃうんですよ?ひどいときにはウン十万円とかで。


 や、もちろん、ちゃんと対応して頂ける場合もありますけどね?


 で、発注の申請とかを上に出すと、経費の使いすぎだ!メンテをもっとしっかりやれ!別の方法を考えろ!とか言われちゃう。

 店を回せるぎりぎりまで人員絞ったり、開店十五分前から閉店十五分後までを勤務時間に設定したり、残業代を出し渋ったりしてるのはどこのどなたですか?


 やってられっか!てなりますよ。


 店にある全てのゲームを、取説通りに完璧にメンテするなんて、滅茶苦茶に労力が必要じゃないですか?

 そんな時間とモチベーションを維持確保出来てる店が、一体どれほどあるというのかと。


 他にも様々な面で苦境に立たされ、四苦八苦させられている従業員、特に店長クラス以下の現場で働く社員さん達は、ほんとにきつい状態だと思いますよ。


 ふう。


 のっけから、盛大に愚痴ってしまいました。


 自分は、今でもゲーセンという空間が大好きです。


 でも。


 それと同じくらい、ゲーセン業界が大嫌いになりました。


 この場は、愚痴と想い出が支配する混沌の場と化すでしょう。


 それでも構わないという奇特な方のみ、お付きあい下さいませ。

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