表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーセンの輩  作者: 達磨
16/16

愚痴&想い出コラム「ふおおおおおお!」

 九十年代のゲーセンならば、ピンクなコーナーはどこにでもあったんですよ。


 もちろん、コーナーの主役は脱衣麻雀ゲームです。


 他には、野球拳ゲームとかありました。

 実写映像の四人の女性の中から一人選んで、野球拳。勝利すると、一枚一枚服を脱いで、おっぱいまではもろだしでございます。

 最後の一枚を脱がすと、流石にそこは見せられないので、全裸になったことがわかるご褒美映像が流れたあと、何故かプラスチックのカプセルに入った女性もののパンツが出てくるという謎使用。

 そんなものもらってもしょうがないので、放置して去る人も多く、払い出し口によく残ってたりしたものです。


 さて、本題。

 脱衣麻雀の話でございますが。


 店側からしますと、普通のビデオゲームと違って、年齢制限とかも一応あるものなので、まず、その手の対応が増えます。

 ぎゃーぎゃー騒ぎながら遊んでる中高生の集団に声かけて揉めたり、こそこそ遊んでる中高生の肩を叩いて「気持ちはよくわかるが、ダメだぞ?」とか、苦笑いで対応したりするのはしょっちゅうで。

 

 一味違う猛者になりますと、ご褒美画像中にナニしてらっしゃる方もいたりとか。

 何故にそこまで、と思うのですが、ポケットに穴を開けてたり、厚手の衣類で腰回りをおおって隠していたり。もう果てしなく無駄でばればれな隠蔽スキルの数々を、当時の同僚達と笑い話にしていたものです。


 基板の入れ換えなんかもやらされてましたが、仕事なのだと割り切っても、やっぱりちょっと恥ずかしかったりしますよね。テストプレイ中に女性の同僚や常連さんにからかわれたりもして。


 まあ、プライベートでも、自分の好きなジャンルなので、普通に遊んでましたけど。


 Hボタンもしっかり連打してました!

 周りでは、2や3のファンの人が多いのですが、自分は断然初代と4のファンでありました。絵師様は憧れの人であります。

 ノリのいい常連さんと対戦もかなりやりましたよ。あのお馬鹿な作風がたまらなくツボに入ってしまったんですよね。


 あ。


 Hボタン連打といえば、でっかい怪物をみんなで協力して狩るゲームとか作った会社が、その昔、よくもまあ、ご本人様方から訴えられなかったものだと感心するほどヤバい脱衣麻雀ゲームを作ってたのを、今の若人さん達はご存知なのですかね? 

 あれはすごかったなあ。キャラクタもそうなんですけど、ご褒美の演出が露骨すぎて、今だったら絶対に販売が許されないレベル。あれも時代のなせるものだったんでしょうかねえ?


 さて。


 ジャンルとして当たり前だった脱衣麻雀も、二十一世紀に入りますと、どんどん廃れていきます。

 理由は諸説ありますが、私見を述べるならば、やっぱり、麻雀もエロスな部分も、どちらもいろいろな意味で中途半端になっちゃったからではないでしょうか。

 麻雀を楽しみたいのならば、全国通信対戦のアレやソレで遊んだ方が断然楽しいですし、エロスにしても、ユーザーはより過激でクオリティの高いモノを求めているでしょうに、メーカー側は、規制ですとか、コストの面で厳しくなって、なんか、ベクトルが相反してしまってたような気がします。エロスを求めるならば、他に選択肢は豊富にあるわけですからねえ。


 実際、衰退期には、新作ですら売上があまりなくて。

 徐々に台数も減らされ、辺鄙な場所に追いやられて、遂にはコーナー自体消滅と。

 目の前でその光景を見ていた自分としても、もちろん寂しくはありますが、仕方のないことだと諦めるしかない状況でした。


 脱衣麻雀というジャンルは、PCですとかアプリで生き残っていくのでしょう。

 ですが、ゲーセンでそれが再び陽の目を見ることは無いのかもしれませんね。

 台風の余波がね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ