愚痴&想い出コラム「おめでとうございまーす!」
原価の上限が引き上げられる度に、プライズゲーム用景品のクオリティもごりごりと上がっていきました。
昔の、やっつけ仕事みたいなぬいぐるみや、安っぽいRマーク無しのプリントTシャツが並べられていた頃と比べると、なんとも華やかになったなあ、と、元店側の人間としても、いちプレーヤーとしても、思う次第であります。
増税のあおりを受けてどうなるかと思いきや、バーツを分割してさらにクオリティを上げたりしてる景品もあって、メーカーさんのたくましさに感心させられたりとか。
格ゲー全盛期の辺り、自分の働いていた店では、あまりにも不人気で捌けないぬいぐるみなんかは、ごみ袋の中にだばだばと放り込んで捨ててしまったりとかしてました。
TVで人気が出た芸人さんなんかを、全く似てないデフォルメでぬいぐるみにしたやつとか、まあ、今でもあるんですけど、そういうのって、いつまでも残っちゃったりするんですよね。
一時期騒がれた伊勢海老キャッチャーを代表格に、生き物系も酷かったなあ。
熱帯魚とかあったんですけど、入荷されて梱包をといた時点で七割がた死んでたりとかありましたし。設置したあともばたばた死んでいって可哀想だわ、お客さんから苦情は入るわ、大赤字だわで、何一ついいことなし。
そりゃ死んじゃいますよ。小さなほぼ密閉された容器に、人工の海藻もどきと魚が一匹入ってるだけなんですから。酸素は?餌は?馬鹿なんじゃないの?みたいな。
植物系も、管理がずさんで入荷時で枯れてたりとか。まあ、動植物系はやっぱり駄目だと思いますよ、あらゆる意味において。
さて、話変わりまして、プライズコーナーの接客につきまして。
ただでさえ接客苦手な自分に取って、鬼門ともいえる難度でございますよ、プライズの接客は。
担当社員さんの話の受け売りですが、笑顔でお客さんと相対しながら、狙われている景品のマシン設定を瞬時に脳内から引っ張り出して、現行でプラスの推移なのかマイナスの推移なのか、景品のポジションから逆算して、あとどれくらいでゲットまでもっていけばいいのか、お客さんの雰囲気や懐具合といった情報まで加味して、最適な接客を心がけ、利益はがっちり確保した上で、お客さんにも必ず景品をゲットして喜んで頂くという結果に導かなければならない、だ、そうです。
絶好の立地に店を構えているならばいざ知らず、そうでない店は、この程度の努力は当たり前、必須、なのだとか。
えー。
自分には、無、理。
だってねえ?
いまだに九十年代の感覚でプレイする方とかいてですね。
クレーン系プライズマシンのアームは、掴んで、持ち上げて、運んで、落として、というのがだいたいの基本動作です。そこにやたらとこだわる方とかいたりするんですよね。
これは極端な例なんですが、
曰く、アームの爪が景品の下に入っていかないぞ!詐欺だ!金返せ!
曰く、アームが景品を持ち上げてないじゃないか!詐欺だ!金返せ!
とか。
で、取り方の説明をすると、知らなかった時の分の金は返せ!とか言われたりもしちゃいます。
今は景品の重さや形も様々ですから、持ち上げるだけじゃなくて、引っかけたり、押したりもするのが当たり前になってしまいました。
担当者は、それぞれに頭を悩ませ、工夫をこらして設定や設置を考えてます。
それを察しろというのは筋違いの話なのかもしれませんが、理解していただけると、現行のプライズゲームを楽しむ一助になるかと。
あと。
金銭面での嘘とかも、すごく多くてですね。
「もう三千円も使ってるのに、全然取れないよ?サービスしてよ」
とか。
この手の嘘は、今、すぐばれちゃいますから。
マシンのデータをチェックすればわかったりしますし、しっかりとプライズコーナーの接客を担当している人なら、サービスの程度を調整するために、巡回しながらさりげなーくお客さんの投資金額をチェックしてたりするんですよね。
逆にサービスを遠ざけちゃいますから、こういう嘘をつくのはやめた方がいいです。
もしも、本当に“三千円”投資してるのにコーナー担当従業員がなんの反応も示していないのなら、その店でプライズゲームをプレイするのはやめた方がいいかもしれません。
やる気がないのか、ぼったくる気なのかのどっちかですから、多分。
これ難しいなと思ったら、まずは、店の人に取り方を教えてくれないかとお願いしてみて下さい。金のことを口にするのは避けましょう。
ここでもしもまともな返答がない場合は、ちょっと怒っちゃってもいいかもしれません。
さて。
これもよくある話なんですけど、
「やっぱあっちの種類の方がいいからこれと交換してよ」
「申し訳ありません。その御要望にはお応え出来ません」
「はあ?いーじゃん別にそれくらい。けちくせえ」
こんなやり取り。
獲得後の景品交換は法に触れる行為であるため、ゲームセンターでは不可能です。たとえ同種で色違いとか、キャラの表情が少し違うだけだったとしても、法的に別物として扱われてしまいますので、無理なんです。
他の店ではやってくれた!と言う方もいますが、それはその店がゲームセンターではないか、その店員が無知なのか、そもそも嘘をついているのかのいずれかでしょう。
とにかく、駄目なものは駄目なので、欲しい景品は種類をきちんと見定めて、店員さんに“事前に”申し出て、取りやすい位置に移動してもらいましょう。それならば問題ないですし、それを断るような店のプライズコーナーでは、やはり遊ばない方がいいと思います。
あ、初期不良の場合は、全く同じものであるならば交換OKですので、あしからず。
ま、そんなわけでございまして。
パチンコなんかとある意味同種のグレーゾーンに端を発しているプライズゲームは、いろいろと制約がありますし、接客も大変なんでございますよ。
あーもーめんどくせー!
てのが、元店員としての自分の本音です。
ただ、ゲーセンファンとしての自分は、あの華やかで見ているだけでも楽しくなってしまうコーナーには、抗いがたい魅力があると思いますし、狙い通りにゲット出来た時のあの達成感!あれはやっぱりいいものですよねえ。
ぐふあ。
昨日の投稿、すっきりさっぱり忘れてました。
とほり。