愚痴&想い出コラム「ま、あたしらには関係のない話だね」
通称の元となった初代のプリント倶楽部の頃からは想像もつかないほど、コーナーとして当たり前になったプリクラ。
一台辺りの占有面積も初代から十倍以上に膨れ上がり、構造も複雑になって、なかなかに厄介な代物になりました。
でも、収益も利率もがりがりと下がってますよね。
このプリクラも、技術革新によってがくりと存在価値を減らしているジャンルでしょう。
別にプリクラで撮らなくても、どうとでもなっちゃう時代ですから。
しかも、現状、筐体やバージョンアップの価格は百万単位ですし、ロール紙等の消耗品も安くないです。てか、高いです。
メーカー設定のデフォルト料金で運営なんてしてたら、立地によってはお客さんは全くやってくれませんし、だからといって値下げしても、ねえ?
様々な機能を付加したり、通信を用いたサービスやイベントなんかもやってるみたいですけど、自分には、どうにも苦しまぎれに見えてしまいます。
お店も、集客の一助と考えて、赤字覚悟で置いてあるようですが、さて、その効果もいつまでもつことやら。
で。
本編での話の元になった変なプリクラ撮る人達ですが。
昔は、撮影データが筐体に残ってしまうタイプのものが主流で、ネット社会と結び付いて流出問題に発展してしまいました。
本来は、トラブル発生時の備えとしての機能なのですが、それを店側の人間が悪用してしまうってんで、今は、筐体では撮影データが操作出来ない使用に移行していったのですが、なんだかなあ、という感じです。
現役で働いていた時にも同様の案件というか、まあ、過去に、故障に社員さんと対応した際のデータチェック等で、幾つかとんでもない画像が出てきたことはやっぱりありまして。
苦笑いしながらデータを消去したりとかしてました。
機械的に店の人間が悪用出来ないようにしてあるのはいいとしても。
結局、もう一方の当事者であるお客さま側は、カーテンに囲まれて遮られた空間の中で、相変わらずいろいろとやってくださってまして、その数は今でもたいして減ってないようですし。
つい最近、きわどい水着姿でフロアを闊歩するおねえさんの集団を見た時は、マジで何事かと思いましたよ。
ファッションとかでもそうなんですけど、羞恥心が発露する規準も、だいぶ変化してないですかね?
あと。
盗難や盗撮の被害も、減ってるとは思えないかなあ。
せっかくメーカー側が、利用者の視界に入る位置に手荷物置場を用意してたりしても、床にバッグを放り投げて撮ってる人とか。
そんな方が置き引き被害にあって店に泣きついてきても、面にはなるべく出しませんが、「知らんがな」というのが本音ですよ。
ゲームをしている最中、警戒心が薄れてしまうのを狙うのでしょう。ゲーセンでは盗撮犯もよく捕まります。
置き引きにもいえることですが、プリクラは、撮影中は外の様子がわからなくなってしまうので、どうしても標的になりやすいんですよね。
捕まるのは氷山の一角なので、被害にあっている人はそれこそ無数にいるのではないかと。
一度捕まって出入禁止にしているのに、何度も何度も店に来るしつこい盗撮犯に関わったことがありまして。
盗撮も、加害者、被害者、証拠の三点をきっちり揃えて、現行犯で確保しないと、警察の方も処理が出来ませんから、場合によっては解放せざるをえない展開になってしまうことも多いのです。
そこを悪用して平気な顔で店に現れるその男を、皆で協力して、何度追い出したことか。たまに逆ギレして、「今日は普通に客として来たんだ!」とか、意味わかんないですよ。
もう十数年以上前の話ですから、その男は今頃よぼよぼの老人になってるはずで、流石にもうやってないでしょうけど。
えー。
プリクラを楽しむのはいいですが、どんな楽しみ方をするにしても、自己責任でお願いします。
機械的なトラブル以外は、店の人はあてにしないであげてください。店の人も困りますからね。