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脳言語  作者: 橋井優
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明らかな異常事態。

死にゆく人を足蹴にする観衆。

死体を前に過行く日常。

暴力の横で客呼びをする肉屋。

危険だから出会歩くなという。

枯れ木のような老人が物乞いをする。

棍棒を持って跋扈する鬼。

痛ましげに見る男。

侮蔑を乗せる店員。

異常を知らせると、奇怪な目を向けられる。

恐ろしい。

恐ろしい。

己の正しさが疑わしい。

己の倫理が通用しない。

恐ろしい。

恐ろしい。

この異様な町の中で、正常なのは己なのかあの鬼らなのか。

つま先から痺れるような恐怖がせりあがってくる。

声をあげれば、道に転がるのは私だ。

どうか救いを。

祈り。

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