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幽霊の日常  作者: 辻 幽
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思考が始まった言葉

20240530

ツジ カスカは完璧主義らしかった。

幽の姉の結婚式のデータが届いた際の母との会話

「私がもし結婚式したら、お母さんに一緒に歩いて欲しいな」に対して母のゆかりが発した言葉は「幽の求める姿には慣れないから結婚式は病欠する。」母にその言葉を吐かせるくらいに、幽は完璧主義らしかった。

母はその後すぐにおちゃらけた態度で自部屋に逃げた。



とはいえ、母とは仲が良かったはずなのだ。



私の何がそんなに完璧主義なのだろうか。



外では背筋を伸ばして歩く、適度な運動に食事制限。仕事の愚痴はあるが、基本的には仕事が好きで働くのが大好きな仕事人間。

充実したインドア趣味に、友達も多いはず。

表面的なことをあげると悪いところがなく、完璧に思えるかもしれないが、私はそれを人に望んだ事はない。



質問された時に答える事はあるが、聞かれる前に言ったことはない。



たとえば「どうしたら毛穴がなくなる?」という質問をしてきた人には「まず、普段の生活習慣を教えて。じゃないと答えることは出来ない。食事も運動も気にしてないのであれば、まずそれをしっかりしてから質問してくれる?」と答える。



あ、分かった。もしかしてこういう回答こそ、私が完璧主義と思われる原因なのか。


私の回答には、「見た目を気にする段階にいるなら、不摂生な食事はもちろんしてないし、適度な運動もしてるんだよね?当たり前だよね?」という意味が含まれているとも言える。



そしてそう言うからこそには、もちろんそう思っている。



適度な運動や食事管理もしてないのに美を語るな。



美を語るに上記のこともしていないのはおかしい。

そういう思考から出る回答が、私を完璧主義だと思わせるのか。



そういう回答をこれまでし続けたらこそ、母を苦しめたのだろう。







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