【ヤクソ・カクスィクュンメンタヴィースィ-要するに第二十五話-】魔法少女VS毒電波遮断教団! 総力戦☆彡【ヴィースィ・ヴェーリ・ルク-五色の章-05-】
【前回までのバイト魔法少女は!?】
はい、こんばんにちはです!
赤色担当の魔法少女プナイネン・ルージュです!
この章は主人公が決まってないらしいですよ!
でも今日も私が主役ぽいらしいですね!
普通のコスプレしただけの人間の私は活躍できるんでしょうか?
まあ、無理ですね。
ただ私がいるの他の人たちはパワーアップできるので!
敵の本拠地に乗り込むって言うのなら、私も覚悟を決めて頑張らないといけないですね!
なにせ、私は敵に素顔も家も知られてしまっていますからね……
私、大丈夫なんでしょうか? 無事に家に帰れるんでしょうか?
気になる本編はこちらです!
↓ ↓ ↓
「では、作戦通り基本は私とアンバーで行きます。ルージュとローズピンクは後方で待機、特にローズピンクはルージュの護衛をお願いします。あんまりこの建物は壊してほしくないので」
やっぱりアクアさんの知っている建物なんですかね? ここは。
役員用の出入り口なんて知ってるくらいですから、そうなんでしょうね。
「了解です! 護衛は任せてください!」
ローズピンクさんが敬礼のポーズをしてそう言いました。
ローズピンクさんが護衛についてくれるなら心強いですね。
「お、お願いします」
私の安全はローズピンクさんだよりです!
本当にお願いします!
私の抱えているぬいぐるみは何の役にも立たないんですよ!
「ボクは前衛でいいの?」
アンバーくんちゃんがそう言って前に出ます。
こちらも心強いですね。絶対に倒れない前衛役ですよ。
「ええ、損な役回りですがお願いします」
アクアさんがそんなことを言ってますが、アンバーくんちゃんはやる気まんまんのようですね。
「大丈夫だよ! ボクに任せてよ!」
建物内に入るとそこは……
普通の会社みたいですね。私は普通の会社自体の様子とかも知らないですけれども。
だって、まだ高校生ですし。
まあ、悪の秘密結社的な物を想像していたんですけれども、極々普通の建物なんですね。
社員の方もちゃんといます。ただ魔法少女の恰好をしている私達にも気に留めません。
フラフラと彷徨うように歩いていたり、パソコンの前に座ってゆっくりと手を動かしている感じですね。
心ここにあらずと言った感じです。
こっち、勤めている人間の方は異常ですね。
何より皆頭にアルミホイルでつくった帽子を被っていますからね。
「社員の人はいますが、皆、フラフラとして茫然としながらも働いてますね…… 差し詰め仕事をしているゾンビと言ったところですか」
アクアさんがそんなことを言いますが、言い得て妙です。
確かにゾンビが仕事をしているような感じですね。
「洗脳? 乗っ取られた? 仕事はしているようですが、なにかしらの怪人の力なのかもしれませんね。洗脳系の能力ですか、厄介ですね」
更にアクアさんが心配そうにそんなことを言っています。
確かに洗脳してくるような敵は厄介ですよね。
グリーナリーさんも多分そうやってやられているんだと思いますし。
「じゃあ、緑ちゃんも洗脳されてるってことですか? 怖いですね」
ローズピンクさんも心配そうにそう言いました。
「その可能性は十分にあるんだゾ! でも魔法少女の体なら時間がくれば洗脳も解けるはずなんだゾ!」
魔法少女の体なら、ですか。
じゃあ、私が洗脳されたら時間じゃとけないんですかね?
それは嫌なのですが。
私はお仕事ゾンビにはなりたくないですよ。
せめてお給料は弾んでください!
「持続的に洗脳され続けている、そういうことでしょうか?」
アクアさんがヴァルコイネンさんの言葉に反応してそんなことを言いだす。
「そうなるんだゾ」
そして、それにヴァルコイネンさんも同意します。
「わ、私は洗脳されたら一環の終わりじゃないですか!」
うん、終わりです。
私もアルミホイルの帽子を被らされて、お仕事ゾンビとして永遠とお仕事させられるんですね。
そんなの嫌ですよ!
「だから、ヴァルコイネンをルージュに持たせているんですよ」
アクアさんがそう言ってくれるんですが、このぬいぐるみ何の役にも立ちませんよ。
私が必死に戦っているときにずっと気絶してましたし。
「このヴァルコイネンさんが居れば平気なんですか? あんまり役に立たないですよ」
「なるべく守るゾ! この間のような失敗はもうしないゾ!」
ヴァルコイネンさんはそう言ってますが、どうも信用ならないですね。
「だといいんですけど……」
それとも本当に今度は守ってくれるんですかね?
まあ、今回はローズピンクさんがいるから、大丈夫だと思いたいです。
恐る恐る施設内を進んでいくと、大きなホールのような場所に出ます。
会議室と言うよりは体育館に近いような大きさの、まあ、ホールですね。
椅子とか何もないのですが、そこに居ました。
グリーナリーさんです。
何もないホールに一人フラフラと立っています。
けど、頭にアルミホイルを巻いています。
目も虚ろで焦点が合っていない感じです。
「グリーナリーさん!」
と、私が声をかけると、グリーナリーさんは私ではなくアンバーくんちゃんを見てニヤリを笑みを浮かべました。
「待っていたわよ、アンバーきゅん!」
グリーナリーさんがそう言うのが合図だったのか、急に私達がいるホールの扉とは別の扉が開き、そっから数々の怪人が、いや、人間大で服を着た虫が入り込んできたんですよ。
地獄絵図です。
虫地獄です。
私、虫苦手なんですよ。
「これは…… やっぱり誘い込まれた感じですね。私がグリーナリーをどうにか正気にさせますので、アンバーは他の怪人を。ローズピンクはルージュの護衛をお願い」
「わかったよ! サクッと退治して救援に駆け付けるから!」
と、そう言ってアンバーくんちゃんが怪人、いや、虫の群れに突っ込んでいきます。
なんて、いい子なんでしょうか。
「なんか、見かけない戦闘員さんがいますね? 顔が鏡になってますよ?」
ローズピンクさんがこちらを取り囲むようにいる戦闘員に気づいて少し戸惑っているようです。
新型の戦闘員ですか? 頭がアルミホイルではなく鏡と言うところが気になりますが。
「ヴァーレアンプナイネン・ローズピンク待つんだゾ! ペルシカンヴァリネン・ヴァレフデュスを使ってはだめだゾ! あの戦闘員は鏡を基にして作られているゾ! ペルシカンヴァリネン・ヴァレフデュスは反射されちゃうゾ!」
よくも噛みそうなカタカナをすらすらと言えますね。
「えぇー! じゃあ、私、無力ですね」
え!? ローズピンクさんの必殺技の桃色光線が封じられているんですか!?
敵も色々対策をしてきてるってことですか?
まあ、そうじゃなきゃわざわざ居場所を教えるようなことをしませんよね。
だ、だいじょうぶでしょうか?
「こちらの対策済みってことね。けど、今はこちらにはルージュがいる。私達の力も上がっているわよ。それにこれはグリーナリーを私の物するチャンスです、逃すわけ行かないじゃないですか」
「え? アクアさん今なんて言いました?」
今、アクアさんがさらっとすんごいことを口走らなかったですか?
グリーナリーさんを自分のものにする? どういうことですか?
「ルージュは大人しくしていなさい」
「は、はい!」
アクアさんが鋭い目線を私に向けます。
いつもは愛でるような優しい視線を向けてくれるのに!
やっぱり聞いちゃいけない事だったんですかね?
「不味いですよ、ルージュちゃん、鏡の戦闘員さんに囲まれちゃいましたよ!」
ローズピンクさんの必殺技が封じられたら、私を守るどころじゃないですよ!
い、今こそヴァルコイネンさんの出番じゃないんですか?
「え? どうするんですか!」
本当にどうするんですか、このままじゃ私もアルミホイルを被せられてお仕事ゾンビにされてしまいますよ!?
その様子を見て、アクアさんが叫んで指示を飛ばします。さすがアクアさん、先ほどの言葉は聞かなかったことにします。
「一番まずいのはルージュを人質に取られることです! 私達魔法少女は、魔法少女のままでは、ほぼ不死身なので心配はないです。ですが、ルージュは違います。ローズピンクは一旦ルージュを連れて逃げてください」
確かにそれはそうです。
私だけ生身なんですよ。
こんな真っ赤なメイド服着てますが、生身なんですよ。
っていうか、私もうコスプレしている意味ないんじゃないですか?
家も顔もバレちゃってますし!?
動きやすいジャージとかで良かったんじゃないんですか?
「わわ、わかりましたです! ルージュちゃん、こっちです!」
「は、はい!」
とにかく逃げましょう! 守ってください、ローズピンクさん! あなただけが頼りです!
「あ、戦闘員さんは邪魔です! えい!」
ローズピンクさんが鏡の戦闘員を軽くはたくと、鏡の戦闘員は十数メートル吹き飛んでいきました。
そのまま地面に激突して頭の鏡が割れます。そして、人型から割れた鏡に戻ります。
え? これ逃げる必要あるんですか?
とは、思いつつも私には逃げるしかないんですが。
万が一、いや、千が一、百が一……
十が一、誤字脱字があればご指摘ください。
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