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【ヤクソ・カハデクサントイスタ-要するに第十八話-】無敵攻略☆彡【ケルタイネン・ルク-黄色の章-03-】

【前回までのバイト魔法少女は!?】

 はい、こんばんにちはです!

 主人公を降板させられて本当に久しいただの女子高生、プナイネン・ルージュです! 魔法少女の赤色担当ですよ!

 今回も主人公は魔法少女の黄色担当の、ケルタイネン・アンバーちゃんですね!

 なんだかバイト魔法少女らしからぬ、いや、逆にバイト魔法少女らしい戦いが始まりそうですね!

 一体どんな戦いが繰り広げられるんですか気になります!

 ↓ ↓ ↓

「やってみないと分からないよ!」

 そう言ったものの、ボクはどう攻めていいか、まるで分らない。

 だってボクは武術なんかやったことないし、それ以前に運動神経が壊滅的だもの。

 ただ魔法少女の時は身体能力だけは超人的だから、それでどうにかするしかないよね!

 こうなったらボクの必殺技しかない!

「スーパーぐるぐるパンチ!」

 両手をブンブンと回しながら相手に突っ込む!

 これがボクの必殺技!

 この技で数々の怪人達をやっつけて来たんだ!

「そのような攻撃が通じると思うているのか!」

 怪人は片足を強く、それこそ地面が揺れるほど踏み出して、ボクの攻撃に合わせるように肘、というか虫だから関節? それを突き出してきた!

 本当に一瞬の動作だったけど、魔法少女となったボクの目はそれを見ることができる!

 そして、その突き出されたそれをボクは顔面で受ける。

 見えていてもね、それを避けれるわけじゃないんだよ。

 ボクの運動神経はそんなものなんだよ。

 よく見た目に反してどんくさい、って言われてるよ。

 でも! 痛くないもん!

 そのままボクは必死に腕をグルグルさせる!

 けど、怪人はボクの回転する右腕と左腕の間に入り込んでいてグルグルパンチ攻撃が当たらない!

 顔面に肘を受けているボクは、それに気づくこともできない。

 次の瞬間、大地が揺れた。怪人がまた一歩強く踏み出したんだ。

 そう思った瞬間、ボクは空中に打ち上げられてた。

 なんかの攻撃をされたみたいだけど、痛みがないからよくわかんないや。

「喰らうがいい、毒電波遮断拳奥義! 蝗佃返し三連脚!」

 その言葉を聞いた後、ボクは三回連続で衝撃を受け、遠くに蹴り飛ばされた。

 顔から地面に激突する。

 激突する瞬間怖くて目を瞑っちゃったけど痛みはない。

 けど、どうやって攻撃されたのかも、蹴られた瞬間もわからない。

 確かにこの怪人は武術の達人だ!

 ボクはすぐに立ち上がる。

 怪人を探すと、少し離れた位置にいる。

 結構な距離を蹴り飛ばされたみたい。

「ボクにはそんな技効かないよ!」

 実際、痛みもないんだから効いてもない!

 大丈夫、魔法少女のボクは強いんだから!

「大総督の予想通り無敵の肉体を持つようだな」

 ボクの情報がバレてる!?

 でも、また予想って言ってた。

 これまでの戦いを見て予想してるんだ!

 それで運動神経のないボクに武術の達人をぶつけて来たんだ!

 まずいぞ!

 ボクじゃ負けはしないけど、倒せそうにないぞ!

 でも、助けを期待することはできない、今回は怪人が複数現れてて各自に皆が対応しているから。

 やっぱりこの怪人はボクがやるしかないんだ!

「ただ頑丈というわけではなさそうだな。魔法由来の力か」

「わるい! そうだよ。この力はボクの力じゃなくて与えられた力だよ、でも、与えられたからにはやらなくちゃいけないんだ!」

「その心意気はよし。攻略させてもらうぞ、無敵の魔法少女よ」

 うーん、どうしよう、とりあえずは相手をよく見よう。

 見ることはできているんだ。

 落ち着いて対処すればでボクでもできるはずだよ。

 ボクの場合は何度失敗しても平気なんだから、あわてず見て学んでから対処すればいいだけだよ!

 よし、いくぞ!

「これならどうかな、毒電波遮断拳! 蝗佃浸透頸」

 素早く距離を詰めた怪人は両手を合わせ、それをゆっくりと前に突き出した。

 ゆっくりなのに、ボクにはスローモーションに見えているのに、それは吸い込まれるようにボクの下腹部に当たる。

 それと同時にすごい衝撃がボクの内部に何度も響き渡る。

「ぐえぇ」

 思わず声が出てしまう。魔法少女に変身してなかったら胃の中の物を吐き出してたかもしれない。

 痛みはないけどこれは気持ち悪い。

「これでも大した効果はないか。しかし、反応はあった。単なる打撃よりは効果ありか?」

 怪人はボクの反応のを見て、色々実験している感じなのかな。

「こ、このぉ!!」

 そう言ってボクは腕を適当に振り回す。

 それでも当たればすごい威力なんだから!

「ふん、そんなもの、当たるものか。しかし、浸透頸ですら大した効果がないとなると、やはり……」

 ボクが腕を適当に振り回していると、怪人がボクの視界から急に居なくなった。

 次の瞬間にはボクは回り込まれて、怪人はボクの真後ろにいたんだ。

 凄い! どうやって移動したんだろう? まるで分らないや!

 ボクが気が付いた瞬間には、怪人の虫にしてはやけに太い筋肉質でなんか甘く粘り気のある腕がボクの首に食い込んでくる。

「このまま締め落とさせてもらおう、流石に息が出来なければ……」

 ギュウギュウと首を絞めつけられる。

 息が、息ができない!!

 こ、このままじゃ……

 あれ? 別に苦しくない、かな?

 それに落ち着けば、息もちゃんと吸えちゃうな。なんでだろう?

「なに! 我の力ではこやつの気道を締めることも叶わぬのか!」

「いい加減に! 離れろ!」

 そう言って暴れると、急に締め付けがなくなる。

 けど、ボクの首にはまだ怪人の腕、いや、前脚? が巻き付いている。

 あれ? と思って後ろを向くと、そこには怪人がいた。

 虫の顔だから表情はわからない。

 けど、怪人に右腕というか右前足はなかった。

「あっ…… 抜けちゃった。ごめんね、前脚、抜けちゃったね……」

 相手が怪人とはいえ、右手が抜けちゃうのは困るよね、参ったなぁ。

 なんかすごいやってしまった感じがする。

「ぬぅ! ここまで身体能力に差があるとは!」

「えっと、一応返しとくね、はい」

 ボクは首にまだ巻き付いている怪人の前脚を取って、それを怪人に手渡した。

「愚かな、そのまま砕いてしまえばいい物を!」

「いや、でも……」

「我は一度死してよみがえった怪人、たとえ腕が抜け落ちたとしても」

 そう言って怪人は受け取った前脚、いや、腕? 腕なのかな?

 怪人本人は腕って言ってるから、腕なのかも?

 まあ、それをくっつけたんだよね、元あるように。

 驚いたことに、そしたら取れた腕がくっついて動き出したんだよ!

「え? くっついた!?」

「言ったであろう、我は死より蘇りし怪人であると!」

「なるほど、キミも無敵ってわけだね!」

 ボクの中に芽生えていた罪悪感が一気に消し飛ぶ。

「不死身、そう言ったほうがいいだろうがな。しかし、締め落としも不可能となると…… 我の最大奥義をもってお相手させて頂こう!」

 そう言って怪人が奇妙な構えをボクに見せた。





 万が一、いや、千が一、百が一……

 十が一、誤字脱字があればご指摘ください。

 指摘して頂ければ幸いです。

 少なくとも私は大変助かります。


 あと感想などいただけると大変励みになります。

 さらに、いいね、評価、レビュー、ブックマークなどもいただけたら幸いです。

 その際には、一人嬉しさのあまり部屋で壁に腰をぶつけながら踊り狂います。



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 そして、良かったらこっちも読んでね。


▼普段書いているファンタジーはこちら

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▼完結済みの現代恋愛ものはこちら

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