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【ヤクソ・コルメトイスタ-要するに第十三話-】とある会社のオカルト話☆彡【ヴィフレア・ルク-緑の章-02-】

【前回までのバイト魔法少女は!?】

 はい、こんばんにちはです!

 主人公を降板させられて本当に久しいただの女子高生、プナイネン・ルージュです! 魔法少女の赤色担当です!

 皆さん、忘れていませんか! 覚えて帰ってください! 私のことを!

 今回の主人公も魔法少女の緑色担当の、ヴィフレア・グリーナリーさんですね!

 いやー、ヴィフレア・グリーナリーさんにそんな趣味があったとは、私はまるで知りませんでした!

 私はそっち方面に全然詳しくないんですが、どうなんですかね? その男の人同士っていうのは。

 構造的にどうなっているのか気になりますが、本編はこちらからです!

 ↓ ↓ ↓

「ねえ、森田さん聞いた?」

 課長が神妙な顔持ちでそんなことを聞いてくる。

 女だてらに課長になったできる女だよ、でもな、課長よ、せめて主語を言えよ、あんたの考えていることなど、私はあずかり知らぬよ。

 私はあんたの長年連れ添った旦那じゃないんだよ。課長も私も、今も昔も独身だけど。

 課長は理想が高すぎるんだよ。だから、今も独身で恋人がいないんだよ。

 まあ、それは私もだけど。

「何ですか課長」

 けど、私はこう見えて社会人になってもう結構立つので、そんなことでいちいち腹立ったりはしない。

 少なくとも表面上はね。

「最近ね、社内で出たって話が相次いでいるのよ」

 だから、主語を言え、主語を!

 こんな人が上司なんだからほんと嫌になる。

 とは言え、私も偉くなるつもりはないのよね。

 将来のこと? 知らねぇよ。今が楽しければいいんだよ、私は!

「出たって、何がですか? Gがですか? 製薬会社でGはヤバくないですか?」

 とはいえ、この研究施設はまだ新しいからGなんて見たことないのよね。

 でも、周りには割と自然が多いから、そのうち出てくるんだろうなぁ、あー、やだやだ。

 都内って言ってもここは都内の僻地だしね。

 それに、なんで皆、空いた空き地に植物植えたがるんだよ。

 フェイクグリーンでいいじゃないか。

「Gじゃないわよ、幽霊がでたって噂なのよ」

「幽霊ですか? あんまり聞いたことないですよね? そもそもこの研究施設も新しいですし」

 幽霊なんて、と以前なら笑い捨てたところだけど、今はなー、この私が魔法少女なんてものをやってるんだから笑えないのよね。

 妖精がいるんだから幽霊くらいいても不思議じゃないわよね。

「そうなのよね、なんでも黒いクネクネして、頭だけキラキラと光る幽霊? いや、妖怪? それを見たいのが出るらしいのよね」

 えーと、なんか聞いたことある、というか、実際に見たことあるような特徴の幽霊だか妖怪だか、怪人というか戦闘員というか、なんですけど?

 そんなまさかね?

「え? なっ、なんですかそれ、聞いたことないですよ」

 うん、聞いたことはないよ。

 見たことはある気がするけど、きっと気のせい。気のせいよね。

「ほら、幽霊じゃなくなるけど、ここも研究施設は一応、研究施設じゃない? 薬剤のだけど。でも、それで人体実験で怪物ができた! なんて噂もあるのよ! この間も人間大の虫を見たって人がいてね」

「幽霊よりそっちのほうがありそうですね、まあ、オカルトですよ、課長」

 あ、あれ? なんだか聞いたというか、実際に見たことのある特徴ばっかりな気が……

 大きな虫って、怪人しかいないわよね。今はあのぬいぐるみの力で大事にはならないように隠されてはいるけども、世間に知られる前にどうにかしたいって言ってたわよね。

 灯台下暗し的な? 実はこの研究施設にあのぬいぐるみの探している弟がいる?

 けど、あのぬいぐるみの弟だかを回収したら魔法少女のバイトもなくなるのよね。

 そしたら、アンバー君を観察できなくなる?

 そ、それは…… ちょっと困る。少なくとも今は困る! せっかく思いついた良いアイディアなんだから!

 よし、魔法少女達とあの妖精には、しばらく黙っておきましょうか。

「そうよね、オカルトよね、でもね、森田さん、私ね、学生の頃オカルト部だったのよ!」

 オカルト部だなんて創作の中の話だけかと思ったけど、実在するのね。

 少なくとも私の高校では見かけなかったし、大学でも…… あったのかしら? サークルくらいならありそうだけど。

「そんな部活、本当にあるんですね、創作の中の部活かと思ってましたよ」

「そうね、珍しいとは思うわね。で、森田さんにお願いがあるんだけど」

 え? 今の話の流れでなによ。

「嫌です。これ以上、仕事振られても、もう無理です」

 無理なもんは無理よ。

 これ以上残業したら、キチガイゲージ振り切れちゃうわよ、私。

「はっきり言うわね。でも、そっちじゃないのよ、流石にこれ以上残業していたら怒られちゃうし」

「じゃあなんなんです?」

 ああそう言えば、この間残業時間を削ってたのバレて上から注意されたばっかりなのよね。

 事務じゃなくて開発のほうの話だけど。

 そう言うところは安心できるけど、注意された開発がまるで改善されてないのよね。

 開発主任がいまだに研究室に篭りっぱって話だし。

「オカルト部の血が騒ぐというか、なんというか。で、これから一緒に現場見に行かない? 今日はそれで上がっていいから!」

 そんなことで上がっていいなら、最初っから残業何てさせんじゃねぇ!!

 でも、まあ、書類仕事には飽き飽きしてるし、これで上がっていいのなら、いいか。

 明日が大変になりそうな気もするけど、明日のことは明日考えればいいし。

 それに今日はすぐ帰りたい! どんな話にするかだけでも、話のスジだけでも決めちゃいたい!

 あと、課長に何かあっても嫌だしね。

 だって残業させられるの、結局は未婚の私と課長だけだもの……

 他の人は、特に子供がいる人はさっさと上がっちゃうからね、子供がー、って、言われると何も言い返せないし。

 しかも、課長は役職持ちなので残業代が出ないという。

 哀れ。いと哀れ。

 役職持ちなんて下手になるもんじゃないね。

 私も適当な男捕まえて、家庭に入りたい。

 それで、ずっと創作活動していたい。

 そんなことを認めてくれる男、いないかしらね。

 そんなに条件は求めないけど、身長はやっぱり百七十センチ以上はやっぱりほしいし、年収も最低でも五百万は欲しい。

 後は清潔感があってコミュ力もあって、私だけに優しく忠実なドM。

 どこかにいないかしらね?

 足なら、いくらでも舐めさせてあげるから。





 万が一、いや、千が一、百が一……

 十が一、誤字脱字があればご指摘ください。

 指摘して頂ければ幸いです。

 少なくとも私は大変助かります。


 あと感想などいただけると大変励みになります。

 さらに、いいね、評価、レビュー、ブックマークなどもいただけたら幸いです。

 その際には、一人嬉しさのあまり部屋で壁に腰をぶつけながら踊り狂います。


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 そして、良かったらこっちも読んでね。


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▼完結済みの現代恋愛ものはこちら

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