牛の首
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは無関係です。
家紋武範さんの「牛の首」企画参加作品です。
「依願退職‥‥かね。いささか急だね」
昼をやや過ぎた時刻、萬華大学の学長室。磨き上げられた栴檀のデスクの向こうで皺ぶかい顔をしかめる部屋の主の前に立って、橘由彦は曖昧な笑みを浮かべた。
「この名門大学に招いていただいて、良い環境を与えてもらったのに恐縮なのですが。ここ一年は目立った成果も出せないでいますから。優秀な後進も育っています、僕は日本へ帰って親の跡を継いで土いじりでもやろうかと。学長やスタッフの皆さんには本当に感謝しています」
「優秀な人工知能研究者が農民になると?」
「僕は今年でもう四三歳です。先端技術の研究職としては旬を過ぎました。子供の情操教育の面からも都会を離れるべきと考えまして」
「ふうむ‥‥‥‥」
ふたりのやりとりは学内の公用語である英語だ。中華人民共和国の最高学府、萬華大学の教授・助教授の約半数は様々な国から引き抜かれてきた優秀な研究者たちである。AI学科の教授である橘もそのひとりだった。
「ふーっ‥‥。しつこいんだよ、爺め」
学長室のドアが背後で重たく閉まり、日本語で小さく吐き捨てると橘は軽く肩を回し息をついた。
彼はやや腹周りがたるんだ中肉中背の男で、学び舎に籠った暮らしが長いせいか肌が白い。顔立ちは平凡だが、いささか険のあるぎらついた目つきが学究の徒としては似つかわしくなかった。
この国には節電という通念がなく、寒いほどきつく冷房された屋内を出ると真夏の熱気がどっと襲い掛かってくる。皮膚に粘りつく暑さに橘は顔をゆがめた。
近代的な建物が林立する広大なキャンパスを研究棟へ向かって歩きながら、スマホを操作し妻の明乃の番号をコールする。
「──ああ。さっき学長に辞表を出した。渋ってたが呑ませたよ。おまえと雅は予定通り明日発ってくれ。気をつけてな。俺もできるだけ早く雑務を済ませて追いかけるから」
九歳年下の妻に手短に告げると、橘は自分の研究室に入って助手や学生たちとともに引継ぎの資料をまとめる。手間がかかる作業で、ひと段落してキャンパスを離れたときにはすでに夜が更けていた。
教授陣に与えられた官舎は大学のすぐ近くにあるが、妻と娘は出国に備えてもう眠っているはずである。
(どこかで夕飯を食わんとな‥‥)
文教地区であり若者も外国人も多いこの街の飲食店は多国籍で、深夜営業店も無数にある。路上にたむろして深夜でも怒鳴るような大声で会話する酔った学生たちの間を抜け、繁華街を目指しつつスマホで店舗を検索しようとして、
「橘老師」
涼やかな声に呼び止められた。
聞き覚えのある声に顔を向けると、夏らしい薄手の衣に身を包んだ二〇代後半の女性がひとり道に立っている。
「──王芳くん」
「お久しぶりです」
名前を口に出すと、長い髪の美女は艶っぽい笑みを橘に投げかけた。
かつて、同じ笑みを浮かべながら王芳は、いち大学講師だった彼に言った。
「‥‥チャンスをつかんでみませんか? 橘准教授。中華人民共和国は最高の英知を求めています。われわれはあなたの才に千金を支払う準備ができているのです」
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
「──────っ!!」
五年ぶりに抱いた王芳の肌は橘の腕の中で自在に形を変え、最後にきつく反り返って動きを止めた。
ホテルに入った西餐庁で食事して旧交を温め、酒吧でカクテルグラスを数杯空けたふたりは客室のベッドに雪崩れ込んだ。
橘は若い女が好きだ。明乃は彼が大学の博士研究員だった頃に強引に口説き落とした後輩で、明乃との結婚後も橘は幾人かの教え子と遊んできた。
彼が中国に来たのは共産党政権が押し進める海外ハイレベル人材招聘計画、いわゆる千人計画のヘッドハンティングに応じてのことだが、破格の報酬や研究費に加え、交渉役として接近してきた王芳の肉体に溺れたからというのも大きい。
彼女の側はあくまで仕事の一環で、橘が北華大学に着任するとすみやかに関係は消滅したのだったが。
「はあ‥‥」
ごろりと体を転じて王芳の腹から降り、男は満足の吐息を漏らした。間を置かず、白い手足が絡みついてくる。ふわりと香水が薫った。
「──老師の御研究は、たしかヒトの微細な表情の分析でしたわね。違いまして?」
日本で老師などと呼ぶといかにも大げさだが、この国では日常的な敬称で、広く教師から大学教授まで対象となる。
「よく覚えているね。その通りだ」
橘の研究分野は、AIを使って人間の表情を分析し、感情を読み取る技術だった。
発展すれば商品を見た際の顔から客の買いたいものを順位付けしたり、訴求力の高い宣伝や広告を開発したりと、さまざまな分野に応用できる技術だ。
「人間の顔に現れる表情には大別して三種類あってね。まずマクロ表情‥‥」
もともと自己顕示欲の強い気質である。自覚のないまま講義口調になって橘は語る。
──マクロ表情(macro expression)というのは、我々が日常目にする自分や他人の表情のことだ。
対して微表情(micro expressions)は人間が感情を隠そうとしたときに無意識に、二分の一秒もないごく短時間だけ浮かぶ表情のことだ。マクロ表情の圧縮版のようなもので、訓練された人間が注意深く観察すれば見分けられる。
微細表情(subtle expressions)はマクロ表情や微表情よりもデリケートで、「怒り」や「嫌悪」「好意」といった表情のパーツが、全てではなく部分的に顔面に現れる現象だ。これは人間の中で感情が発生し始めた時に起きる。
「──僕がまず着目したのは、マクロ表情に出る感情はごまかすことができるが、微表情や微細表情にはその人物の本音が表れるということだ。むろん読み取るのは難しい。しかし人間の目よりはるかに高精度なカメラで顔の動きを観察し、分析にAIの学習機能を使えば判断力は桁違いに高くなる」
「心の中がわかるとか、まるで超能力。現代の他心通ですわね」
「はは、テレパシーか。そうだな」
聞き手に理解があるほど、話し手は楽しい。橘は上機嫌で続ける。
「研究がさらに一段階進んだのは、レーザーでカメラにも映らない皮下の筋肉の動きを検出する技術と、静脈認証の応用で血流の変化を見る技術の合わせ技を使ったときだった。顔には文字通りすべてが表れる。いちいち脳を切り開いたり頭皮に電極を貼り付ける必要もない、テクノロジーの目があれば人間の心など筒抜けになるんだ」
「まあ」
大仰に目を丸くしてみせた王芳だったが、ふっと口元をほころばせると、並んで横たわったまま体を前に伸ばして橘の顔を覗き込んだ。男の頬に手を添える。
「凄すぎてなんだか怖いみたい‥‥。ですけれど、こうして目を合わせて“你愛我嗎(私を愛していますか)?”と訊けば、女ならばもっと簡単に老師のお心がわかりますわ」
「はっはっは、そりゃ怖ろしい」
鼻の下を長くして橘は笑った。
「しかし君はいま、いいことを言った。感情はそのとき限りのものだ。人間の内側を深く知るためには問いかけ、質問が大事になるんだ。僕は技術畑の学者だからそこは心理学科のアラン・ポーツマス博士に協力してもらったよ。おかげで心理適性検査に有効な質問のセットを組むことができた」
できあがったのは、カメラの前に座らせて簡単な質疑をするだけで嘘偽りなく被験者の性格が割り出せる、人事の担当者ならみな飛びつくような装置だった。
自慢気な男の言葉に、女はあやすような調子で、
「三年前の論文ですわね。その試作機をもとにして人材採用試験のための心理診断マシーンが作られ、この春から我が国の政府機関で実際に使われています。素晴らしい成果ですわ」
なぜ君がそんなことを知っているんだ、という疑問は橘の脳には浮かばなかった。本来は猜疑心の強い男だったはずが、今夜はふわふわと浮かれていた。
「そうか、そうか」
「‥‥でも、それからは目立った進展の報告はありませんわよね? 論文も、すでにある理論の周りをぐるぐると巡っているようなものばかり」
「む‥‥‥」
「不思議なのは、研究室では活発に、しかも一貫性がないように見える多くの実験を老師が行っていたことです。助手や学生が戸惑っていましたわ」
じっ、と王芳は橘の目を見つめる。
「わたしは信じていますの。橘老師は真の英才だと。それで思ったのですわ。“木を隠すなら森の中”、老師は自分のスタッフにも隠して、たくさんの無意味な実験に紛れさせて本当の目的を追っておられたのではないかと」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「わたしの考え、間違っていまして?」
女の手指が微妙に、そして的確に男の急所をとらえて動き、警戒を引きはがしていく。
「ねえ教えてください、天才橘由彦は、三年もかけてなにをなさっていたのですか? お願い、わたしにだけ。あなたの能力を見出してこの国に招いたわたしにだけ。お願い。ねっ‥‥‥?」
「──む、むお‥‥‥」
男の心に働きかけているのは王芳の手管だけではない、常の彼ならばどこかで薬物の効果と察しただろう。しかし橘の思考はいま桃色の霞の中にあった。
「僕は‥‥‥」
橘が自分の研究に危惧を覚えたのは、AIを用いた表情の鑑定と視覚刺激を組み合わせる実験を行っていたときだった。
視覚刺激として使ったのは人の顔写真である。
人間は別の人間の顔を見て、それが誰なのかを一秒以下で認識する。しかし条件をさまざまに変えて試していくと、被験者本人が「わかった」と思うより前、情報が目に入ってから五〇ミリ秒から一五〇ミリ秒で、相手に対する「好意」や「嫌悪」が微細表情に浮かび上がったのだ。
当人に顔を見分けた自覚がない段階なのだから、どうやってもごまかしようがない。
さらに、人の顔よりも時間はかかるがシンボルマークなどでも感情を惹起させ、高い精度で読み取ることもできた。
(もしこれを‥‥)
(たとえば被験者に、ランダムな人の顔や風景写真に混ぜて、独裁者や国旗、党のシンボルの画像を見せて、内心の変化を測定したらどうなるだろう?)
(‥‥簡単に、民衆の忠誠心や不満の度合いを洗い出すことができるのではないか?)
権威主義国家において、独裁者がつねに恐れるのは裏切りやクーデターだ。
言葉でどれだけ忠誠を誓わせても、権力で威圧しても、他人の本音はわからないものだ。まして独裁者となればその失墜を願うものは数えきれない。
(しかし俺の創り出した技術を使えば、科学的に人々の心の底を検め、人民の選別が可能になる。なってしまう‥‥)
橘は知っていた。彼の論文から生まれた装置は採用試験だけでなく、中国公安部において嘘発見器として利用され、犯罪者や犯罪予備軍を炙り出し、スパイを発見するツールになっていることを。
彼は俗物である。橘由彦はアルフレッド・ノーベルではない。テクノロジーは必ず悪用されるものだ、いちいち気に病んでなどいられない。
だが科学者としての名誉はまた別だ。
潤沢な研究予算が目当てで萬華大学のスカウトに応じたが、二〇三〇年代半ばにはアメリカを追い越し世界一の超大国になる、と喧伝された中国には、さまざまな綻びが浮かび上がっている。荒れる国際情勢の中で繁栄はもはや確約されていない。
沈みゆく国で独裁の維持に貢献した愚か者、として歴史に名を刻むのはまっぴらごめんである。だから橘は中国政府から距離をとろうと決めたのだ。今後の生活を支えるだけの金と研究成果は確保済みであった───。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
「──はっ!?」
橘は目を覚ました。頭の奥に痺れるような鈍痛を感じる。
千人計画のヘッドハンターである王芳と数年ぶりに再会し、ベッドを共にしたところまでは記憶にある。が、その後が朦朧としていた。
現状も普通ではない。ホテルの客室で裸で横になっていたはずが、いまの彼はコンクリート剝き出しの窓も家具もない部屋の中央で、拘束衣のようなものを着せられ椅子に縛り付けられていた。監禁されているのだ。
天井からはドーム型の監視カメラがじっと見降ろしている。
(なんだ? 俺はあの女に、研究についてどこまで喋った? 大学を裏切っていた証拠などないが、しかしそんなことはどうとでもする国だ)
焦りに脂汗を流して、男は懸命に思考を巡らせる。理論上すでに完成している読心装置について、体系的に知っているのは彼だけだ。コアとなる数値は脳味噌に刻み付けてあり、メモも電子データも残していない。
(とにかくしらばっくれることだ。昨夜話したのは酒に酔っての駄法螺だったと強弁してもいい。なんとかこの牢獄国家を出て、日本で家族と再会しなければ‥‥)
ガシャン。
突然、橘の背後の死角から金属の扉を開ける音がして、複数の靴音が近づいてきた。
「おはようございます。ご気分はいかがですか、橘老師」
予想通り、身動き取れない彼ににこにこと話しかけてきたのは王芳だった。最後に見た時は全裸だったが、いまは黒いパンツスーツに身を包んでいる。
彼女とともに現れた無表情な男たちはとくに体格に優れている風ではなく、薄暗くてよく観察できないものの、橘は自分と同じ技術者の匂いを彼らに感じた。
「これはどういうことだね、王芳くん。僕にはこんな扱いを受ける覚えがないのだが」
「まあ、本当に?」
「そうだとも。僕は常に萬華大学にも共産党にも忠実だった。誰に聞いてくれてもいい」
「ふふふっ。‥‥誰にでも、ですか」
「そうだ」
必死で言い募る橘。
「ではお言葉に従いましょう。世界一老師のお心を知る方に真実を語っていただきましょう。‥‥すなわち、橘由彦本人に」
男の一人が両手で包んでやや余る大きさの物体を持って前に進み出た。橘の目が驚愕に見開かれる。
「!! そ、それ、は」
「こうやって実際に手に取って見ると、本当に簡便なものですわね」
物体を指先で軽く撫で、
「“牛の首”というのですよね? この可愛らしい機械の尋問官は」
そっけない軽金属とプラスチックと化学繊維でできたそれは事実、皮を剝かれ舌を抜かれて肉屋の台の上に載った牛の頭に似ていた。
その正体は精密な計測機器を組み合わせた仮面で、装着された者の血流と表情筋、さらに呼吸と血圧の変化を測り、AIが瞬時に感情を丸裸にする。
特徴的なのは左右の目の部分から突き出した角のようなパーツで、瞼を強制的に開かせ視野にに映像を送り込む機能を持っている。
「───馬鹿な、この世にあるはずがない! 誰も知らないはずなんだそれは!!!」
橘は我を忘れて吠えた。
読心機械の原理が出来上がった時、彼は研究室にある既存の部品を組み合わせて秘かに試作品を組み上げた。実にこの男らしいことだが、橘は自分の妻とひとり娘、明乃と雅の自分への愛情をデータで確かめずにいられなかったのだ。彼は結果に満足した。
戯れに「牛の首《cow's head》」と名付けた試作品はその後分解し、設計図も消した。設計をしたモバイルコンピューターは購入後一度もネットワークに接続しなかった私用のもので、帰国を決めたとき物理破壊してある。
「“牛の首”は消えた、間違いなく俺が消したんだ!!」
橘の言葉に女は嗤った。その嗜虐的な表情が教えた。
すべて筒抜けだったのだ。
「──この機械、素晴らしいものですが技術部門によると、本来の性能を発揮するためにはAIの調整に関わるいくつかのパラメーターが必要だとか。ああ、ご自分からお話しにならなくて結構ですわ。テストも兼ねて使ってみましょう」
「‥‥まて、待ってくれ」
男たちがケーブルを牛の首につなぎ、内側のセンサー類に灯が入る。意気阻喪しうなだれた橘は、かろうじて声を絞り出した。
「‥‥なにもかもバレていたのなら、おまえの昨夜のあれはどういう意味があるんだ。いったいなんの冗談だったんだ」
愁訴にも似た問いかけに、軽く肩をすくめ、
「上層部の頭が固いのは我が国も一緒ですわ。細かい研究資料や盗聴記録よりも、昔ながらの色仕掛けと薬で話を聞き出す動画のほうが、ご老人たちには説得力があるのです。彼らはもうしばらく老師を泳がせておく心積もりでしたから。‥‥‥それに」
一度言葉を切り、王芳は可憐と言っていい笑顔を浮かべた。恋人にささやくように、
「わたし、人の表情がだぁい好きなんですよ。自分を賢いと思い込んでいる男たちが欲に負けて色に溺れて、罠にはまってそれにようやっと気が付いた時の、追い詰められた鼠みたいな顔が」
「────────」
「ほぉら、その顔」
恍惚の眼差しで女が眺める中、絶句する橘の顔面が“牛の首”で覆われる。中年男の目がこじ開けられ、網膜に向けてテストパターンが照射され始める。
踵を返して出口に向かおうとした王芳だったが、着信の振動に足を止めるとポケットからスマートフォンを取り出した。しばし相手の言葉を聞いたのちに振り返り、冷酷に告げた。
「ああ。老師の奥様と娘さんですが、ご予定通り北京首都国際空港へ向かう途上で、わたしの部下が拘束しました。ご安心ください、手荒な真似はいたしませんわ。おふたりとも美人で日本国籍。すこし念入りに調教すれば我が国と党のために進んで役立って下さるでしょう」
“牛の首”を使った心理走査に苦痛はいっさいない。
‥‥しかし機械仕掛けの仮面の下から吹きあがった絶叫は、生きたまま焼かれる雄牛の咆哮のようであった。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
中国───とは限らない。それはどこか別の権威主義国家かもしれないし、とある宗教団体のイベントかもしれないし、日本の都市にあるシネコンかもしれない。
何十人、もしかしたら何千人もの人々が同じ方向を向いて席に座り、揃ってスクリーンを見つめている。スクリーンに不意に光が差し、ほんの一分かもっと短い間、映写機の故障か映像の編集ミスのような判別しづらい映像がちらちらと踊る。人々は少しばかり怪訝に思うが、すぐに本編の映像が始まり妙な映像のことは忘れてしまう。
だが実際には、観客席に向けて設置されたカメラと、AIを駆使した顔認証と、名も知れぬ科学者が開発した感情検出システムにより、映像を見たもの全員の心が盗み読まれ、それぞれの国家への忠誠心・犯罪性向・暴力性などが洗い出され、データベースに記録される。
データは絶えず更新され整理され、牛肉がA1ランクからA5ランクに格付けされるようにヒトが仕分けられていく。
その先になにが待っているかは、飼い主次第である。
お読みいただきありがとうございました。
作中に出てくる理論・テクノロジーは鵜呑みになさらないでくださいね。