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消えてしまいたいときに
僕はもう頑張れないよ。
まだまだ子供だけど。
大人になる前にいなくなってしまいたい。
町の歯医者さん、白瀬歯科医院の待合室で僕は泣いてしまった。
すると先生に呼ばれたんだ。
「きたまえ」
僕が診察室の椅子に座ると、先生に問いかけられた。
「どうしたんだい?子供がそんな顔をしてはいけないよ」
先生は困った顔をしている。
僕はこのよく分からない気持ちを伝えたんだ。
先生はふむ、とうなって語り始めた。
「君が消えてしまうと、困るのは僕なんだ」
僕は少し救われた気がした。
先生は涙を流しながら続ける。
「患者は君しかいないんだ」
〜自分を必要としている人は意外といる〜




