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価値観について

町の歯医者さん、白瀬先生は腕時計をしている。

腕時計というと、大人の必需品だ。

僕は少し憧れる。

先生にお願いしてみた。


「僕も一度、先生の腕時計を巻いてみたいんだ。その時計をつけさせてくれないかな?」


先生は、はははと笑って首を横に振る。


「これは先生のお父さんからもらった時計でね。僕以外が身につけてはいけないんだ」


代々受け継がれる時計。

ますます格好良い。

先生は続ける。


「派手ではないが、中々価値のあるものだよ」


少し自慢げな先生に僕は嫉妬した。

いつか腕時計を買おう。

そしてとても大事にして、子供にたくすんだ。


そう思っていた時、クリニックの扉が荒々しく開いた。


入ってきた怖いお兄さんたちが怒鳴る。

だけど先生は落ち着いたものだった。


「みたまえ」


先生は腕時計を見せた。


「これを持って帰るんだ。全て解決する」


時計を受け取ったお兄さんは、時計を床に叩きつけた。


無惨に砕けた時計を見て、先生が絶叫している。

価値観は人それぞれだ。


〜誰しもに共通している価値観があると気づいたときには、その者たちが自身で価値を見いだすことさえできないことを憐れむべきだ〜

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