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光の柱発生に関する報告(第2報)

日本時間 200X年 5月XX日



 光の柱が確認されてから2週間が経過。未だ被害の全容は把握し切れてはいない。日本国内で同時期に行方不明となった子供はさらに数名いるようだが、これが光の柱と関係するかは不明。他に国においても続々と行方不明者の報告が確認されているが、そちらも関連するかはわかっていない。尚、同日深夜帯であったアメリカでは行方不明者の報告は上がっていないものの、光の柱に関する様々な情報が拡散されている。特に有力な手がかりとなりうる情報はなし。


 神奈川県神楽塚の発生地点に至っては神奈川県警 三科 尚頼(ミシナ タカヨリ)刑事の妻、三科 梢(ミシナ コズエ)が亡くなったことで殺人事件へと切り替わったため、現場に入ることは難しい状況が続いている。このニュースは日本以外でも広まっており、光の柱から出てきた何かによって殺されたのではないかという噂まで出ている。



 指名手配中の朝比奈 護の家は、西海 進捜査員より今回の事件に関係するものは発見されたなかったと報告あり。


 岩端 桃矢、森永 かなえ 辻原 武文の計3名にて、唯一直接光の柱の発生地を確認できている宮崎の関守家に移動。当日に朝比奈 護と会っていたと思われる関守 清氏を訪ねたが、事件後に倒れ意識不明となっており話を聞くことは出来ず。朝比奈 護が山に入っていったと証言していた長男の康夫氏を訪ねたところ、事件の数日前から法執行機関(キュージスト)所属の島津 功捜査員が事件の捜査と称して訪れており、朝比奈 護は彼に会いにきたらしいと新たに証言。これに伴い、島津の自宅の捜索を指示。


 その後、清氏が逝去されたため調査は一時中断。関守家の当主代理となった康夫氏より、葬儀が終わるまで山には入らないでほしいとの申告あったため葬儀を終えてから再開予定。



 先行して調査に入った法執行機関(キュージスト)の捜査員が【デヴィールレラ スデリト(残された心録) ドロセル】にて2人が山に入ったことを確認。しかし、光の柱が発生したと思われる社の周辺だけは痕跡が何もなかったとのこと。

 

 清氏の指示で、朝比奈のように訪ねてきたものがいないか関守家の親族に問い合わせていたという孫の才賀氏にも話を聞くことは出来たが、清氏から頼まれただけで理由は知らないと聴取。



 宮崎県内で行方不明になっている少年【黒木 灯真】(15歳)は、地元でも著名な資産家【黒木家】当主の娘夫婦の長男であることがわかっている。近隣住民に聞き込みを行ってみたところ、黒木家の長女婿が地方で関係を持った女性との間に作った子供で、男子の跡取りを欲していた為に大金を払って引き取ったと噂されている(娘夫婦の子供は女子とのこと)。夢遊病のように街中を1人で徘徊する姿が度々目撃されており、当日も関守家の所有する山の方へ向かって歩いて行ったという証言あり、今回の事象に関連があると考えられる。




以上

 

     

報告者:法執行機関(キュージスト)日本支部 岩端 桃矢

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