ロド異常開放に関する報告(第1報)
協会の監視対象である古代遺産【ロド】の開放が確認された。ここに、その事象に関する調査結果の第1報を報告する。
【日時】
日本時間 200X年 5月XX日 17時00分
【発生場所】
日本、台湾、イギリス、ロシア、アメリカ、オーストラリア、他、現在調査継続中。
【概要】
本報告書作成までに世界20箇所のロドが開放されたことを確認。その際、空に向けて光の柱が約5秒間発生し多くの現地メディアに取り上げられている。
ロドに関しては協会にもその操作方法は残されておらず、封印されていることのみ言い伝えられている。誰が、どのように、何の目的で封印を解いたのかは現在のところ不明。現地に一般人が多く訪れたため、発光結晶や【デヴィールレラ スデリト ドロセル】などを用いた調査に遅れが発生。詳細を確認することはできなかった。しかし、調査まで数日空いたとはいえロドが使用されたことで発生するはずの魔力残渣を検知できないのは異常と考えられる。それが意図的なものなのか、ロドを使ったことによるものなのか研究機関と協力し調査を進めている。
【被害状況】
この事象後、日本では8名の子供が行方不明になっていることが確認されている。それがロドの開放と関係あるかは現在調査中。うち1名の母親はロドの付近で重傷を負った状態で発見されており、警察は犯人に娘が誘拐された可能性があるとして捜索を行っているとのこと。しかし協力者からの情報によれば、目撃情報はなし。オーストラリア支部からの情報では、ロド周辺にいた大人たちが意識を失って倒れていたところを発見され、一緒にいたはずの子供が行方不明となっているとのこと。他の国の状況は現地の調査員の報告待ちである。
ロドの一つを守ってきた日之宮家からの報告によれば、道場として利用している別邸地下に保管されていたロドも開放されており、この事象後からご子息2名(日之宮 心一、日之宮 誠一)の消息が不明。また調査機関所属、朝比奈 護 調査員がこの事象の前後で消息を絶っており、以上の3名を重要参考人としてその行方を追っている。
なお、本件に関しては協会から情報開示制限の指示あり。限られた人員のみで調査を実施する。
報告者:調査機関 調査員 ルイス・ブランド