表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

ロド異常開放に関する報告(第1報)

 協会(ネフロラ)の監視対象である古代遺産【ロド】の開放が確認された。ここに、その事象に関する調査結果の第1報を報告する。


【日時】


 日本時間 200X年 5月XX日 17時00分


【発生場所】


 日本、台湾、イギリス、ロシア、アメリカ、オーストラリア、他、現在調査継続中。


【概要】


 本報告書作成までに世界20箇所のロドが開放されたことを確認。その際、空に向けて光の柱が約5秒間発生し多くの現地メディアに取り上げられている。


 ロドに関しては協会(ネフロラ)にもその操作方法は残されておらず、封印されていることのみ言い伝えられている。誰が、どのように、何の目的で封印を解いたのかは現在のところ不明。現地に一般人が多く訪れたため、発光結晶(ルエグナ)や【デヴィールレラ スデリト(残された心録) ドロセル】などを用いた調査に遅れが発生。詳細を確認することはできなかった。しかし、調査まで数日空いたとはいえロドが使用されたことで発生するはずの魔力残渣(ドライニム)を検知できないのは異常と考えられる。それが意図的なものなのか、ロドを使ったことによるものなのか研究機関(アルヘスク)と協力し調査を進めている。


【被害状況】

 

 この事象後、日本では8名の子供が行方不明になっていることが確認されている。それがロドの開放と関係あるかは現在調査中。うち1名の母親はロドの付近で重傷を負った状態で発見されており、警察は犯人に娘が誘拐された可能性があるとして捜索を行っているとのこと。しかし協力者からの情報によれば、目撃情報はなし。オーストラリア支部からの情報では、ロド周辺にいた大人たちが意識を失って倒れていたところを発見され、一緒にいたはずの子供が行方不明となっているとのこと。他の国の状況は現地の調査員の報告待ちである。


 ロドの一つを守ってきた日之宮(ひのみや)家からの報告によれば、道場として利用している別邸地下に保管されていたロドも開放されており、この事象後からご子息2名(日之宮 心一、日之宮 誠一)の消息が不明。また調査機関(ヴェストガイン)所属、朝比奈 護 調査員がこの事象の前後で消息を絶っており、以上の3名を重要参考人としてその行方を追っている。


 なお、本件に関しては協会(ネフロラ)から情報開示制限の指示あり。限られた人員のみで調査を実施する。




     

報告者:調査機関ヴェストガイン 調査員 ルイス・ブランド

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ